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天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

羽村のさざれ石

2025-04-23 07:50:11 | 身辺雑記

 

きのうのKBJ句会は16:45に終わった。

司会者の座持ちがよく、次々意見を引き出し戦わせ、いつも以上に盛り上がった。

Мさんから「ビンビン響きました。家へ帰ってまとめます」といった興奮したメールが届いた。後輩先輩、座長なしの全員同列、歯に衣着せぬ意見交換、議論百出が当句会のモットーである。自由からしか文化は生まれない。小生も言いたい放題言ってくたびれた。帰りに有志から小さな包み紙をいただいた。

開くと菓子が二つ。それは、

「羽村のさざれ石」と銘打った和菓子であった。会場の鍵を靴修理店へ返す道すがらエネルギーを補給すべくそれを一つ食べた。甘くて濃厚。美味い! 

子規に「三千の俳句を閲し柿二つ」という句があるが彼の事情はよく理解できる。

かの有志はよくもまあ珍しい逸品を持って来てくれることか。ありがたい。物により世間が広がる。

 

 「羽村のさざれ石」

 

               大國魂神社のさざれ石

 

ここからは「羽村のさざれ石」メーカーの宣伝であるが、

多摩川の清流の石をあらわし大納言の餡に独特の風味のそぼろで仕上げたお菓子です。

クルミ、レーズンをまぶし、中にぎゅうひを入れて焼き上げたものになっています。

「さざれ石」は、洋菓子のような、中華の月餅のような趣きもありながら、決してくどくない、奥深い甘さがある日本のお菓子です。

問合せ

(有)山田屋
堰店(羽村市羽東3-20-15)
電話 042-554-2161
営業時間 午前9時から午後6時
定休日 水曜日

駅前店(羽村市羽東1-15-2)

 

羽村は、玉川上水へ取水口のあるところ。川の風情が府中の是政橋あたりとも、立川の鉄橋あたりもと異なる。吟行にでも行ってみようかという気になった。

 

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多摩川に新天地を探す

2025-04-21 03:29:02 | 身辺雑記

 

きのう結を見なくていいという。では多摩川に胡桃の新天地を見つけよう。狙いは立川地区の多摩川。ホーム(府中市)から遡ることおよそ8キロ。

青梅線の西立川で降りてとにかく南へ歩く。ここから多摩川まで地図によると直線距離で4キロはあり、歩きでがある。途中やけに花が綺麗な公園に遭遇する。八重桜、石楠花、躑躅などが豪華に咲いていいる。ここの躑躅は色が薄くうるさくない。どんどん奥へ行くと立派な建物があり「東京都農業試験場」と記されている。庭園は通りぬけができ、公園として多くの人が来て花を楽しんでいる。

 

 

 

 

 中央の葉が散在するのが胡桃

 

いっとき花を楽しんでからどんどん行き30分してやっと多摩川に出る。河川敷が緑濃く気持ちいい。すぐ1本の胡桃を見つける。ここから羽村方面へ遡ろうと上流を見ると林が途絶えている。むしろ下流のほうがありそうで進路を変更、下流へ向かう。

河川敷などどこも似たり寄ったりと思うが歩くとそうでもない。乾いた泥の大地がある。その上はあまり植物がなく荒涼とした風情。その向こうは水の流れが速く深くコントラストが良い。気に入った。

近くの草場は丈が低く入って行くのがたやすい。そこへ入って向こうも樹木を点検する。

河川敷は歩道が完備していて森にはとっつきやすい。ということは誰でも胡桃を拾えるのだ。ここで収穫するのは無理かなあと思いつつ歩いて行くと野球場がある。ここの森は深い。太い木々の間に灌木がびっしりと生えていて密林。その中に胡桃の大木が何本かある。この藪を搔き分けて侵入する豪の者はいそうにない。ここは小生にとっての楽園か、うきうきうる。1時間半歩いて、およそ20本の胡桃の木を確認できた。問題はとにかくホームから遠いことであるが、秋一度は来てみたい。

多摩モノレールに添って歩き、柴崎体育館で乗車して南立川へ帰る。柴崎体育館駅がこの作戦の起点と知ったことも収穫であった。

 

 乾いた泥の大地

 

下草が少ないここは激戦地。

 

花に囲まれた胡桃は珍しい。

 

 

 野球場。右端の胡桃はすぐ拾われるだろう。

 

 

 

侵入を拒む密林。胡桃の木が多々ある。ここへ入り込むと衣服はぼろぼろになるだろう。もっとも競争率が低い場所。

小生は入る気になった。密林は楽土なのだ。

 

 

 

 昭和記念公園を抜けて来る残堀川。

 

 

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土に見入る子

2025-04-20 04:45:14 | 身辺雑記

 

きのう10時、結の家を訪ねた。戸を開けると優希が飛び出てきて当然のように自転車に乗る。結の感染症は治っていないらしい。一昨日も熱が39.5度もあった。奴が心配だがとりあえず優希をみるのが仕事。優希、7月、4歳になる。こいつも大きくなった。

ひさしぶりに国分寺プレーステーションへ行く。自転車を下りるやさっさと靴を脱ぎ、玩具を出して游ぶ。電車、クルマものが好きで30分ほど熱中する。小生が『少年ジャンプ』をみていたら、靴を履いている。彼奴はなにをするにも素早い。

そこらじゅう凸凹の庭が好きで、やはり玩具のブルドーザーやらダンプカーで遊びはじめる。穴が好きでえらくご執心。穴に玩具を入れたり出したり。

クルマを引っ張ってそこらじゅう駆け巡りあたりの物をなぎ倒す。これに文句を言う人が皆無なのがプレーステーションのいいところである。

しばらくして優希が汚れた手をズボンに擦りはじめる。どうやら手が汚いのは嫌らしい。水道で洗ってハンカチで拭かせる。まったく野人でもないらしい。

 

 

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森へ入りツワを採る

2025-04-16 05:14:20 | 身辺雑記

 

4月はツワやフキを食う季節。

まずツワを採った。場所は都立神経病院裏というか奥の森。ここは毎年この時期に来てツワを採るが人に会ったことがない。今年出たツワは葉が小さくてまだ丸みがあり、茎がやわらか。茶色味を帯びている。美味そう!

シャガの花も点在して空気が良い。ツワは庭園に植えられることが多いがそれを採るわけにはいかない。この病院関係者のツワへ配慮、いや、配慮の無さがありがたい。

人やビルやクルマの密集する東京において放置されている土地はほとんどない。多摩川河川敷など放っておけばいいものを国交省が入って植物を刈り倒し護岸工事とやらをする。本当に必要な処置かなあといつも思う。

病院も美しく、衛生的に保とうとする場所にて雑然とした箇所を許さないかと思うのだが根岸病院は違う。ここをワイルドな状態のまま放置しておいてくれる。そのことをツワを採るたび感謝している。人の手の入らない植生は人に有形無形のエネルギーを与えてくれる。

 

ツワを50本ほど採った。

 

皮剝きに1時間ほどかかった。手がアクに染まって落ちない。

                 

                          

 

皮剝きを見ている妻に「この後、料理する?」と聞くと「する」と言う。皮を剝いてそこにあれば妻は動く。料理は任せた、さすがに料理の腕は小生より上。美味く煮てくれた。

 

            

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踏み込んで見よ

2025-04-14 04:44:16 | 身辺雑記

 4月9日横浜港

 

4月9日に横浜港を見て歩いたときの心残りは、船の艫綱(ともづな)を張る作業であった。赤レンガ倉庫の端に船がゆっくり入ってきた。船の腹に「JAPAN COAST GUARD」とある。訳すと、日本沿岸警備。海上保安庁所属の船である。

ゆっくり入って止まったかと思うと、船の上部の穴からロープ(綱)が垂れてきた。それは海の中に入ったりしたが、岸にいる人の手にやがて渡った。やがて渡ったのだが、いま思うとどのようにして岸にいる作業員が綱を手にしたのか。綱の先端は海へ落ちたはずである。

その綱のことを「艫綱」と連れが言葉にしてくれて視界が開けた。言われて気づいた。綱あるいはロープと艫綱では認識のレベルがまるで違う。艫綱だと、艫の方にあって船をつなぎとめる綱の意が生じ認識がぐっと深まる。この言葉で句にしようとしたが海に落ちたそれをどうやって拾い上げたのが見ていなかった。

もしかして艫綱は甲板から投げられていたかと思ったがそれはない。穴から垂らしていた。直径2センチのものなら投げることができようが、10センチもある太いものを人力で投ずるのは無理。艫綱の途中を何かで引っかけてたぐり寄せる、と考えたいが目撃しなかった。

その作業をする間、甲板の一人が笛を吹いていた。ラグビーの審判が吹くようなものではなくまるで鳥の囀りのように絶えず鳴らしていた。なぜあんなに笛を鳴らし続けなければいけないのか。子どもの疾走を元気づけているような吹き方であった。

海上保安庁の桟橋へは行けない。その作業は赤レンガ倉庫の端からしか見ることができない。見るというのは近づくことであると思った。もっと踏み込めという声が聞こえた。

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