
最高気温35℃が続く日々。朝の散歩は無機質な集合住宅(トミンハイム)が嫌になって都立武蔵国分寺公園となった。ここは国分寺市でいちばん涼しい場所だろう。黒鐘公園も自然林だがそこは日が差し込む箇所が多い。武蔵国分寺公園でも北側(円形緑地)は日光が強い。多喜窪街道の南、国分寺崖線(こくぶんじがいせん)のへりの樹木の中がもっとも涼しい。朝ならたぶん25~27℃くらいだろう。
森深く土を踏みゆく涼しさよ
黒土は見るだに涼しく足が吸い付く感じが心地よい。

7時から歩きはじめて今日はサチの検診日だと気づく。激励の電話をすると案外元気な声、ホッとする。足を止めると汗が吹きだすので歩きながら話すが息が弾んで話しにくい。
そうだ、歯笛を聞かせよう。口笛も吹けるが下の前歯の裏に舌を当てて振動させて音が出せる。特技とまでいえる代物ではないが人を驚かせるアイテム。曲を吹けるまで音程を守れないがなんとかその曲の雰囲気は出せる。病人は意味のないことで喜ばせるにかぎる。歯笛を吹いていると頭上に鳥が鳴く。「鳥の声も聞こえた」とサチ。
芭蕉の緑の大きい葉を写メールで送る、透きとおるような緑の葉っぱ。サチは外出厳禁にて小生がいろいろ見せてやる。何でもいい。
水音のさやかな朝や百合の花


お鷹の道・真姿の池湧水群(おたかのみち・ますがたのいけゆうすいぐん)は国分寺崖線の下である。段丘の高さはおよそ公団住宅4階分。ほどよい上り下り登り下り。これを4回はする。
水の音、水の光。石に張り付く苔。座るための平たい石。野菜売り場。清涼感ある物がいっぱい。犬が水の中に入っていたりする。
階段の上が武蔵国分寺公園
段丘の下の道は樹木の覆いがないのでめったに歩かないがきのうは曇天にて歩いた。楼門があって石の上に猫が涼んでいる。楼門は2階造りの門で、下層に屋根を設けず上層に高欄の付いた縁をめぐらす。この建物も見るからに涼しい。


ここを通って広い野原に出るがそこは行かない。金堂と講堂の礎石のある国分寺跡はここから150m。
樹木の覆いがないので夏は行かない。猫のように涼しいところを好む。猫は石やコンクリートの感触を知っている。

国分寺薬師堂。ここはめったに行かないが、建物も絨毯のような苔も清涼感がある。一帯が涼しい。
このへんが国分寺市の観光名所。よく人が来る。

「竹煮草園」と呼びたい。茎が白く気持ち悪いと思っていた竹煮草のイメージを刷新してくれるたたずまい。
竹煮草の花がかくも明るくはしゃいでいるように感じる。ここを歩く人はめったにいない。

左:紫陽花、右:竹煮草。意外な二物の取合せ。俳句の作り方がこんな場面にもある。
草木の中を歩くのは快適。
きのうは7:00から7:50まで歩いて5000歩、夕方には10000歩に達した。22階相当の上り下りもしている。真夏、こんなに歩かなくてもいい。午前中、シャツ4枚替えた。むかし、
汗のシャツ脱がせてくれる女なり
と若い妻を持ち上げたことがあったが今は汗の夫を遠くから見て、よくやるわね、という視線。洗濯をしてくれるからまあいいか。