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天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

動物園春らんまん

2025-03-28 04:28:06 | 身辺雑記

 

きのう結を連れて吉祥寺の動物園へ行った。

先日見た猿をもっと見たくなった。手摺の隙間から猿を撮るべくカメラを出したが地面ばかり写っていた。望遠機能はないしカメラマンが欲しいと思った。桜はそうとう開いた。

 

猿に手を振る子叫ぶ子うららけし

猿を見にきた幼稚園児らしい。猿より元気。猿はよく動くが発声しない。

 

囀れり草をむしつて食ふ猿に

猿が草を食うとは思わなかった。鴉のように何でも食うのか。

 

春や憂しいよいよ赤き毛脱け猿

尻に毛がないのは知っていたが背中の毛が抜けて地肌が見える猿がかなりいる。羽抜鶏という季語があるが、猿もかくも毛が抜けてしまうのか。

 

永き日や互いに見ない猿と鳩

猿から数メートル離れたところに鳩が降り立って何かついばんでいる。猿も何か拾って食べている。双方、関心を持たない。

 

 

駆ける栗鼠アイスクリームとろり落ち

栗鼠がめまぐるしく上へ下へ、右へ左へ駆けまわる。アイスクリームがなさけなくなってしまった。

 

なぜなぜと聞かれて惑ふ木の芽かな

最近、結は爺を質問攻めする。「なぜ東西線に人が乗っているの?」「なぜって、東西線でなきゃ行けないところへ行きたいのさ」まっとうな答えを考えるのに時間を要する。答えないうちに次の質問が来る。

 

頭突きもて山羊に追はるる花茨

これは動物園の山羊ではない。田舎の山羊との付き合いを思い出した。山羊は嫌いであるが俳句はよくできる。

 

モルモット見るだに温しもごもごと

結に「ハムスター?」と聞かれてハムスターとモルモットの違いをあとで調べた。両方ともネズミ系だがじゃっかん異なる。それを結に説明するのが大変。

 

 

コシジロヤマドリの♂。美しい。目の周りが特に良い。

 

 

マーラ。哺乳類、綱齧歯目テンジクネズミ科マーラ属に分類される。

 

 

 

 

 

武蔵野線は貨物列車がしゅっちゅう通る。それは中央線よりおもしろい。貨車に飛び乗って知らないところへ行ってみたいとしばしば思う。

鳥雲に貨車に飛び乗る旅ぞよし

 

たんぽぽや貨車ゆく時間とこしへに

貨車を引く機関車の腹に「ももたろう」とあり、結はその名を読んでうれしそう。踏切で貨車が過ぎゆく時間はこの世のものではない感じ。

 

途絶えしと思ひし貨車来る土筆かな

貨車のおもしろいのは、通り過ぎたと思ったときまた貨車が現れること。グリコのおまけみたいに豊かな気分になる。

 

男はどこでもおしっこができる。それは女より自由なところ。妻がいれば、「ちゃんとトイレへ行きなさい」というだろう。男は排尿からして行儀はよくない。許せ、女ども。

爺と子とならんで尿(ゆまり)下萌ゆる

 

 

最前の車両へ行きたがる結。運転士とその周辺の機器をじっと見ている。

 

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孫を連れてピクニック

2025-03-23 04:59:12 | 身辺雑記

 

きのうは子守りをした。最近ずっと妻、結、優希と4人組。西国分寺駅前バス停発10:10に乗って、武蔵台文化センター前で降りる。

武蔵台少年野球場のわきに遊具のある公園。ここで子供を放つ。結は最近、活発に動かない。ひとり静かに自分の世界に耽溺するタイプ。秋に「胡桃割る己の殻に閉ぢ籠り」と書いた小生と似たところがある。

きのうは暗渠の蓋から下を覗いたり蓋の格子の間から石や葉っぱを飽かず落とす。「おもしろいか」と聞くと「おもしろい」という。

 

 

 

春の昼暗渠へ石を落とす音

暗渠の中の水が異様に光る。結のひそかな情動と呼応するが如く。結も他人と折り合いをつけるのは大変なんだろう。暗渠に屈む結をずっと見ている。

 

小生が結を、妻が優希を主にみてきたが固定しているわけではない。時と場合によって変わる。優希がダッシュして走る時、小生が追う。妻は追いかけられない。

 

 

春暑し棒振り回し子が叫ぶ

優希はあらゆる動作が妙におもしろい。走るのもわざとがに股であったりS字を描いて走ったり。棒を振るのは大好き。

運動能力は結より上。向こう見ずの性格で危ないという意識が乏しい。果敢なのはいいがときに高いところから落ちる。これは父の遺伝だろう。もしかして臆病な結のほうが長生きするかもしれない。

 

麗かや四つ這ひの子はまさに猿

 

 

黒鐘公園でおやつタイム。先日、句友からもらったかりんとうを子どもにやった。喜ぶと思ったら二人とも口から出した。辛いのであった。まだ辛みを味わうまで味覚が育っていない。妻が味の薄いクラッカーを出した。食に関しては妻に敵わない。小生は、犬のお巡りさんと桃太郎を歌う。

 

春興や木の根に座してもの食ふも

 

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ツムラの山と遭遇する

2025-03-16 05:30:19 | 身辺雑記

 

アパート掃除の賃仕事をしていておもしろいのは予期せぬ物がやってくることである。前のアパートではおびただしい数のコンドームに遭遇した。それは今もって謎。冷凍食品や乾物などまだ食べられる物に遭遇するのは嬉しい。

先日のえらくかさばるものは、ツムラの薬であった。小青竜湯(しょうせいりゅうとう)ならいいな、と思って見たが違った。

 

六味丸(ろくみがん)

越婢加朮湯(えっぴかじゅっとう)

桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)

の3種類である。何に効くか調べた。

六味丸は主に老化防止に用いる漢方薬加齢に伴う症状の改善のほか、むくみやかゆみの改善効果が期待できる。疲れやすくて尿量減少または多尿で、時に口渇があるものの次の諸症(排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみ)など。副作用は、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢。越婢加朮湯はむくみや熱感のある、関節痛やアレルギー疾患に用いる漢方薬。一般には急性期に用いられることが多い。桂枝加朮附湯は、急性または慢性の痛み(神経痛や関節痛)に用いられる。

しばらく眺めていたが薬の内容に該当する症状がない。食べ物でないので捨てるしかない。しかし薬のむだ遣いである。どういう事情の人がかくも多量の薬を持っていて、しかも廃棄したのか。ここから物語を創造できれば小説家になれるのだが、それほどの才はない。ツムラを捨てた。

 

 

 

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ふきのたう悠然と伸び笑ひをる

2025-03-11 03:58:43 | 身辺雑記

 

うっかりしていた。3月2日、結と優希を吉祥寺の水族館へ連れて行ったと、あたりに蕗の薹が50㎝にもなっていた。しまった! 今年は蕗の薹を取るタイミングを逸した。

きのう武蔵台2丁目集会場へ行った。そこは顔をだしたばかりでよいタイミングであったがきのう用事があって今日摘むべく来てみると、全部採られていた。

ああ。

野生果実など食えるものを採るのは躊躇が命とり。優れた採取場は競争の場でもある。しかたなく競争のない黒鐘の山のはずれ、病院裏の竹藪へ行った。

ここで竹藪の猛威と戦いながら蕗が生きている。蕗の薹は健在、20㎝ほどの丈になりどれも花が目立つ。別名、蕗の花である。

旬は過ぎたが蕗の薹は蕗の薹。食べてやる。

先のほうをどんどん摘んだ。鍋いっぱい茹でた。

 

 

味噌に蜂蜜と味醂を加えてたれにした。とうが立っていても蕗の薹、美味い。この香りと風味(苦味)はえも言われない。元気が出る。

 

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寒い日は図書館へ

2025-03-09 05:01:17 | 身辺雑記

 

きのうはやけに寒かった。空に青いところのない陰鬱な日。結と優希をどこへ連れて行こうかと思ったら妻が「結が図書館へ行きたがっている」という。彼にそんな興味が芽生えたとは知らなかった。

多摩図書館へ行った。子供向けの本がいっぱいあって見始めたら大人も楽しめる。手当たりしだいに二人が持って来る本を見る。

結は5歳なので落ち着いてきたが優希はここが図書館という認識が乏しく動き回る。走り回る。図書検索用のパソコンが好きでキーボードをいじりたくて困った。

図書館のロビーにパンを買って食べられるテーブルがある。そこで時間を費やして外へ出ると、広大な武蔵国分寺公園がある。ここで二人を走らせてなんとか午前の保育を終える。

 

 

  

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