昨日の芸文センターの席は1階の前から2番目のほぼ真ん中あたりだった。
指揮者の背中が目の前にあり、ホルン奏者も左手を伸ばせば届きそうなところ。
なんと素晴らしい席だったことか。
芸文の大ホールは、本当に設計がいいので、どの場所でもかなり快適に音楽を聴くことができるのだと感心した。
始めは、あまりにも、かぶりつきだと思ったのだが、演奏者たちの体温までじかに伝わってくるようで、演奏の中にじかに入り込んだ気持ちで2時間近くを過ごした。
昨日の指揮者、エイドリアン・リーパーもホルン奏者のサボルチ・ゼンプレーニも楽団員たちも、みんな微笑んでいて、何とも楽しそうにのびのびと演奏していた。
なんと、やわらかで優しくて豊かな気持ちに満ち溢れた午後だったことだろう!!
暖かな春のようなエネルギーシャワーを浴びて、私は蘇った!
1人でコンサートを聴きに来て、こんなに幸せな気持ちになれるとは思わなかった。
ホルンの「ぽっ、ぽっ」という音の何というのどかさ。
ジークフリート牧歌の暖かくて包み込まれるような旋律。
シューマンの「ライン」もこんなに素敵な曲だったんだと感動した。
とっても贅沢な午後だった。
木莉
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