この前の日曜日は、4か月ぶりに文藝の会例会があった。
コロナ禍のため3月からずっとお休みだったが、やっと顔合わせだけでもと言うことになったのだ。
いつもの長内さん宅ではなく、阪急中山駅近くの喫茶店の2階で開かれた。
持ち寄りの食事会はなくて、読書会のみの2時間だけの例会だった。
でも、メールでの会員のやり取りもあったせいか、そんなに久しぶりと言う感じもなくすんなりと読書会は進行していった。
喫茶店の2階は意外と広くて、隣にも個室があるようで、「健康マージャンクラブ」と言う所がその日に使っていた。
私たちのグループは8人が集まって、課題図書は『わが盲想』というスーダン人の全盲の人が書いたエッセイだった。
私がチューターだったのだが、今までの私の文学傾向とまるで違うと言われたりした。
だいたいスーダンの人の本なんて今まで読んだこともなかった。
モハメド・オマル・アブディンと言う人のプラス思考に全員感嘆していた。
全盲でありながら、19歳で日本の盲学校に鍼灸を習いに来て、点字・日本語・英語・パソコンなどの猛勉強をした。
福井の盲学校から、つくばの大学に行き、次に東京外国語大学。
外国語大学の教授にまでなる。
そして、盲人用音声ソフトを使って漢字まで自由に操って自力でエッセイを書いたのだ。
凄いというしかない。
今まで私は自分の視力の弱さにへこたれていたのだが、ああ、こんな人もいる!と心底励まされた。
木莉
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