阪急電車の甲東園駅と門戸駅のちょうど中間あたりに、その和食のお店はある。
去年の11月頃にオープンしたばかりで、10歳くらいの子供さんのいる、まだ若い夫婦が2人でお店を開いている。
テーブル席が2席とカウンターだけのちっちゃなお店だ。
メニューはただ1つ、「おまかせコース」しかないのだが、月に1~2 度は必ず夫と出かけて行って、いつも大満足して帰ってくる。
板前さんは、昔、野球をしていたそうで、料理の方も余分な飾り気はない真剣勝負の味である。
そして、てんぷらの皿はお決まりのエビなどではなくて、青梅の甘露煮を天ぷらにしたり、色んな魚をあげて骨までカリカリにあげて食べさせてくれたりして、とってもヘルシーである。
そこは、門戸厄神の近くの住宅街にあるので、静かで大人の隠れ家と言う感じ。
時々、彼の話を聞いていて、どんなに料理を作ることが好きなのかがわかる。
いいなあ!
爽やかで、とびっきり明るいスポーツマンタイプの板前さん。
奥さんは、偶然だったのだけれど、私の小学校、中学校の後輩。
駅前でもなくて近くにあるのは英会話教室やパン屋くらいで、夜ご飯に行くと私たちだけの時もあるのだが…
繁盛して欲しいとは思うけれど、静かでゆったり、板前さんと料理の話などするのも本当に楽しいなと思う。
そうそう、その店の名は「泰山」。
泰山を辞書で引いてみたら中国の山東省にある名山と出た。
泰山は聖なる山として有名なのだそうだ。
しかし、多分、ここの名前は、オーナー板前さんの名前にちなむのだと思う。
木莉