氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

アプレ

2012-04-20 10:49:50 | 懐かしい言葉
今では死語になった「アプレ」と言う言葉が懐かしい。
「アプレ」はドイツ語のアプレ・ゲール(戦後)と言う意味の言葉でした。
昨日の懐かしい芸人「トニー谷」が人気を得て映画や実演、に出だした頃などに
「とんでもないアプレ芸人」などと使われます。
戦後に有名に成った人物や戦後の新しい風俗、風習などもひっくるめて「アプレ」と言いました。
今で言う「新人類」(此れも古い)のようなあまり良くない批判的な意味です。
しかし懐かしい言葉でした。

トニー谷

2012-04-19 11:25:44 | 懐かしい芸人
戦後の混乱期に怪しげな英語で人気者に成ったのが「トニー谷」でした。
芸名からして二世のようなバタ臭い雰囲気です。
人をくった喋りや描き髭に伊達眼鏡とタキシードがお決まりのトニースタイルでした。

「レデイス エンド ジェントルマン エンド オトッアン オッカサン オコンバンワ!」
「ばっかじゃなかろか」
「ネチョリンコン」
「サイザンス」
「きいてちょうだい はべれけれ」

算盤を片手に意味不明のセリフを喋り捲るアナーキスト・・・何とも懐かしい。
「伴ジュン・アチャコ」の映画「二等兵物語」にも算盤片手の悪徳御用商人役で怪演していました。

シベリア抑留

2012-04-18 10:21:49 | 懐かしい思い出
私の叔父(父の弟)は満州牡丹江でソ連軍の捕虜になりシベリアへ抑留されました。
昭和23年頃に舞鶴へと帰国します。
共産党下での洗脳と過酷で劣悪な重労働で精神的、肉体的にも衰弱し半死半生でも帰国でした。
戦友を沢山亡くしやり切れない思いの日々に良く耐えたと思う。

無条件で帰国させた国民党の「蒋介石」は偉い!
それに比べ共産党政権が捕虜や俘虜にした苛斂誅求は酷過ぎる・・・
ロシア、中華人民共和国、北朝鮮、この三国は信用に値しない覇権国家です。
我々の同胞がされて来た事を私は絶対に忘れない・・・!

南満州鉄道

2012-04-17 17:24:21 | 懐かしい思い出
「南満州鉄道」通称「満鉄」は新義州から奉天、新京、ハルピン、牡丹江、チチハル、満州里、などへ繋がる鉄道でした。
満州里からシベリア鉄道に連絡してモスクワ経由ヨーロッパ各都市へと乗り入れる国際鉄道です。
「満鉄」の花形列車「亜細亜号」は「パシナ」という広軌の流線型蒸気機関車でした。
父母から聞かされた「亜細亜号」「ひかり号」は未知の列車ですが懐かしい感覚がとても不思議です。
機会が有れば「パシナ」の残骸に会いに行きたい・・・

満州建国歌

2012-04-16 10:09:55 | 懐かしい思い出
昭和7年に建国された「満州建国歌」が懐かしい。
満州国ハルピン市で商売をしていた父母が唄っていました。

「~天地内有了新満州 新満州便是新天地・・・
  ~人民三千万 ~人民三千万・・・」
「~ティンチネィ ユウリョウシンマンチョウ・・・
 ~シンマンチョウ ピェンシシンテンチイ~
 ~レンミンサンチェンマン ~レンミンサンtェンマン・・・」

こんな唄でした・・・嗚呼・・・懐かしい。

アノネのオッサン 高勢実乗

2012-04-15 08:22:47 | 懐かしい芸人
アノネのオッサン 「高勢実乗」は戦前の映画で活躍した喜劇人でした。
私は戦後の映画やメンコを覚えています。
トリネタは「アーノネ オッサン ワーシャカナワンヨー・・・」でした。
痩せた顔の目の下に墨で半円を描き眼を丸く見せ長い泥鰌ひげに殿様髷の出で立ちです。

往時の吉本新喜劇の老け役をしていた「高勢ぎん子」は「アノネのオッサン 高勢実乗」の娘でした。
ナンセンスな喜劇人が懐かしい。

坊屋三郎

2012-04-14 11:14:58 | 懐かしい芸人
「坊屋三郎」が30年前位のナショナル(現パナソニック)のカラーTV「クイントリックス」のCMに出ていました。
かなりのお年だったと思いますが小柄でベランメイ調のセリフが話題になります。
大きな外人(白人でアメリカ人か?)と小柄な「坊屋三郎」とのアンバランスが好かった。
内容は「クイントリックス」と商品名を外人に連呼させる・・・
其のたびに「坊屋三郎」が発音の駄目だしをする。
最後に「オメェ~発音 良くねえなぁ!」と捨て台詞を言う。
外人のしょげた顔が面白かった。
JAPAN az NO1 と謂れ アメリカとの貿易摩擦が大きくなりバブルへと進んでいたあの頃が懐かしい。

川田晴久

2012-04-13 10:21:28 | 懐かしい芸人
「川田晴久・とダイナブラザーズ」が懐かしい。
戦後の映画で「美空ひばり」が子役で出演し「川田晴久」が流しのミュージシャンで唄の先生でした。
「ダイナブラザーズ」のメンバーは殆ど記憶に有りません。

「~地球の~上に朝が来る~その裏側は~夜だろお~
 ~西の国なら~ヨーロッパ~東の国は~東洋の・・・」

お馴染みの唄から始まるボーイズものの演芸でした。
後の「クレージイキャッツ」や「ドリフターズ」のコミックバンドというジャンルの開拓者です。

「川田晴久」は戦後の名前で戦前は「川田義雄とあきれたぼーいず」で大人気を博しました。
「あきれたぼーいず」のメンバーは「益田喜頓」「坊屋三郎」「芝利英」「山茶花究」です。
「益田喜頓」はハリウッドスターの「バスター・キートン」からの芸名で「芝利英」はフランス映画の
「モーリス・シュバリエ」からの芸名で「坊屋三郎」の実弟です。
「山茶花究」は九九の「ザザンガキュウ」からの洒落た芸名でした。

「あきれたぼーいず」は人気絶頂で四人のメンバーを他の興行会社に引き抜かれ解散します。
戦後には別の道で活躍しました。

私には「川田晴久とダイナブラザーズ」が懐かしい・・・

上方りゅうじ・りゅうた

2012-04-12 09:22:09 | 懐かしい芸人
「上方りゅうじ・りゅうた」も大阪漫才の正統派で喋繰りが秀逸でした。
痩せ型で剃刀の様な「りゅうた」がツッコミでポッチャリして丸顔の「りゅうじ」がボケだったと記憶
している・・・が定かでは有りません。
ボケの方がポッチャリしてナヨナヨ・クネクネした女形の様でした。
髪型は痩せ型の方が「横山やすし」の様なオールバックで相方は「平和ラッパ」の様な坊ちゃん刈りです。

ギャグや舞台は確りと覚えていませんがコンビの姿はシーンとして目に浮かびます。
「のりお・よしお」の「上方よしお」は彼らの弟子筋だと思われる・・・
「上方りゅうじ・りゅうた」が懐かしい。

夢路いとし・喜味こいし

2012-04-11 09:47:38 | 懐かしい芸人
「夢路いとし・喜味こいし」は大阪漫才の正統派で喋繰りが秀逸な兄弟コンビでした。
シモネタ一切無し、ドツキ無しの本格派大師匠です。

兄の「いとし」さんがボケで弟の「こいし」さんがツッコミでした。
「こいし」さんのお巡りさんが「いとし」さんに職務質問をします。

「名前は?」
「今言うぞう」
「早よ言えや!」
「今言うぞう」
「なめとんのか!」
「今井勇三・・・」

なんとも惚けたやりとりが思い出されます。
この他にも時事ネタ「湾岸戦争」など懐かしい漫才も有りました。
「フセイン大統領」も登場します。
「布施の隠居で・・・フセイン」
「大工の棟梁で・・・大統領」
第一次湾岸戦争当時の時事漫才でした。