引揚者

私の両親は満州（中国東北地方）ハルピンからの「引揚者」でした。
父のすぐ下の弟、叔父は牡丹江でソ連の捕虜となりシベリアへ抑留されます。
両親は昭和２２年頃に引き揚げで帰国し大阪で私が産まれました。

ハルピンで商売をしていた裕福な日僑でしたが財産は全て没収・・・
旧植民地である外地からの「引揚者」は多かれ少なかれ同じように身一つで帰国しました。
ハルピンで知りあった白系ロシア人は「財産を無くしても帰る祖国が有るだけ幸せだ。」と言ってくれます。
共産革命で祖国を無くした彼らは如何生きたのでしょう？

今は死語となった「引揚者」と言う言葉が懐かしい・・・