氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

ひごのかみ

2006-05-15 09:59:36 | 懐かしい品物
「肥後守(ひごのかみ)」と言う「小刀(ナイフ)」が有りました。
小学校の前の「文房具屋」や「模型屋」で10円位で売っている。
男の子の必携品でした。

刃渡り5cm位の鉄製の小刀です。
鉛筆を削ったり模型飛行機の竹ヒゴを曲げたり・・・用途は無限でした。
「肥後守」の柄は鉄板を二つ折りにし刃を折りたためる。

ホケットや筆箱には何時も「肥後守」が入っていました。
昭和30年代の小学生は学校へ「ナイフ」を持って行っても何の問題も有りません。
刃物は危険だけれど事故は余り起こりませんでした。
自分の指先を「肥後守」で切り血が出ます・・・
その痛みを自分で知る事で危険な道具を自分の物にしたのだと思う。

カッターナイフより「肥後守」が無性に懐かしく感じます。