ぽんぽこ山ふくろう亭

日々の出来事+時々猫

草刈りの理由

2021-10-06 19:00:00 | Weblog

フシグロ(節黒)である。
ナデシコ科の越年草。
茎の節が赤黒いためにこんな名が。

これは何だ?と花が咲くのを楽しみに待っていた植物。

ダム湖沿いの道にあったのは、一週間後に刈り取られてなくなっていた。
その後、水石山でも発見したけれど、こちらも9割方蕾。
咲き始めのこういうのは見つけたけど、名前を調べるには情報不足。


ところが、こちらも次に行ったら草刈りに巻き込まれていて消滅していた。
中途半端なままでいたけど、別の場所で発見!
フシグロという植物だと分かって、モヤモヤ解消であった。
とはいえ、越年草なので、種をこぼす前に刈り取られたのは痛かった。
来年以降、別の場所でもいいから見つかるといいのだけどな。
花期は7〜9月(でも、蕾を見つけたのが9月だったわ)。


一日くもりの予報だったけれど、日中は雲が切れて陽差しが眩しかった。
気温は21度とのこと。
確かに風はひんやりしていたものの、太陽が顔を出すと暑かったよ。
明日も一日くもりの予報だけど、どうなるかしら?

朝刊の天気予報では、明日から傘マークが出ていた。
曇ってるし、気温もそんなに上がらないし、山日和かなあ?と朝食後に着替えていた。
娘に「どこか行くの?」と聞かれたのは、普段は室内着のままだから。
「うーん、あなたを送りがてら山に行こうかどうしようかと考えてるとこ」と応えた。
「え、それは行くべきだよ、山日和だよ今日は!」と娘は目をキラキラと輝かせている。
「送りがてら」という私の言葉に反応したようである。

苦笑しながら用意を済ませ、娘を乗せて7時20分に家を出た。
娘を下ろして、まずはダム湖へ。
メインの管理道路はもうダメになってるのが分かっていたので、通行止めになっていた区間へ。
車を止めて、道沿いを歩いて植物の確認。

ツリフネソウ はピークを過ぎ、実になっているものが多かった。
その代わりにナギナタコウジュが咲き始めていた。
これも手折ると臭いんだよねえ(笑)
ヤブニンジンの実も見つけた。
やっぱり咲いていたのかーと、開花時に来れなかったのでがっかり。
今年はとうとう花を見れなかったな。

それから林道を走って49号線に抜け、水石山へと上った。
遊歩道をぐるり歩いて、ウメバチソウが咲く斜面を上り、写真を撮っていたら、車が来る気配。
遊歩道を走ってくるということは、管理している人だなと、気づかないふりしてやり過ごそうとしたんだけど...。
「何を撮ってんだい?」と向こうからお声がかかってしまった。
こうなったら仕方ないので「ウメバチソウを」と、そちらを見て応えた。

大概この程度で会話は終わり、行っちゃうものなんだけど、軽トラのおっちゃん、車を降りてきたよ。
いや、私、盗掘などしてませんよ。
その人、草刈りも請け負っている人で、ウメバチソウの話が始まった。
草刈りをすることで、花の数がかなり増えてきているとのことだった。

この山、頂上一帯はススキが原だ。
テレビ局の電波塔がそちこちに建っているので、管理の車が入るため草刈りは前から行われていた。
他はそれなりにといった程度だったが、今年はかなり広範囲でやられてしまった。
でも、それを行わないと、ウメバチソウのように草丈が低い植物は生えなくなってしまうそう。

考えてみればそうだわ。
ススキが生い茂る場所で生き残るためには、草丈を伸ばせなければならない。
ツリガネニンジンやワレモコウ、オミナエシなどは1mくらいは伸びることができる。
でも、ウメバチソウやセンブリ、リンドウなどは無理だ。
草刈りに悪態ばかりついていたが、することによって野草の繁殖を助けてもいるのだと納得した。

その人は植物にある程度の知識はあるみたい。
草刈り時に、他の人に〇〇は刈るなとか言ってくれてるみたい。
でも、広範囲にわたっての作業になるので、いちいちそれを気にしてたら進まない。
そういうこともあって、今年に限ってはカワラナデシコの数が少なかったような話をしていた。
声がけしても、他の人が刈っちゃったのね。

春には野焼きもしているとのこと。
それは知らなかったなあ。
でも、全国的にそういうことをしている草原などは多い。
それを行うことで、野草の芽吹きをよくすることができる。
色々と勉強になったな。
一応、目当てにしていた植物が刈られて悲しかったという話はしておいたよ(笑)

おっちゃんと別れてから斜面を上り、そちこちでウメバチソウが咲いているのを目にした。
センブリもたくさん咲いていた。
もう一つの目当てだったリンドウはダメだった。
リンドウは陽が当たらないと開かないのだ。
そちこちに株は見つけたものの、ほとんどが閉じた状態でがっかり。
まあ、今月中は花を見れるだろうから、天気がいい時にまた来てみよう。


息子から後期の時間割が届いた。
まだ確定ではないそうだが、専門と全く違う科目が入っているのは何故?
「江戸絵画の見方」とか「西洋美術鑑賞入門」って、単位の上で取らなければならないのかしら?
もう、講義形態も単位に関しても、30年前とはすっかり変わってしまったので、分からないことだらけだ。
一応、希望していた研究室に入れたようなので、これからは卒論テーマなども考えねばならないだろうな。
コメント

草刈りの理由

2021-10-06 18:00:00 | 白い花

フシグロ(節黒)である。
ナデシコ科の越年草。
茎の節が赤黒いためにこんな名が。

これは何だ?と花が咲くのを楽しみに待っていた植物。

ダム湖沿いの道にあったのは、一週間後に刈り取られてなくなっていた。
その後、水石山でも発見したけれど、こちらも9割方蕾。
咲き始めのこういうのは見つけたけど、名前を調べるには情報不足。


ところが、こちらも次に行ったら草刈りに巻き込まれていて消滅していた。
中途半端なままでいたけど、別の場所で発見!
フシグロという植物だと分かって、モヤモヤ解消であった。
とはいえ、越年草なので、種をこぼす前に刈り取られたのは痛かった。
来年以降、別の場所でもいいから見つかるといいのだけどな。
花期は7〜9月(でも、蕾を見つけたのが9月だったわ)。


一日くもりの予報だったけれど、日中は雲が切れて陽差しが眩しかった。
気温は21度とのこと。
確かに風はひんやりしていたものの、太陽が顔を出すと暑かったよ。
明日も一日くもりの予報だけど、どうなるかしら?

朝刊の天気予報では、明日から傘マークが出ていた。
曇ってるし、気温もそんなに上がらないし、山日和かなあ?と朝食後に着替えていた。
娘に「どこか行くの?」と聞かれたのは、普段は室内着のままだから。
「うーん、あなたを送りがてら山に行こうかどうしようかと考えてるとこ」と応えた。
「え、それは行くべきだよ、山日和だよ今日は!」と娘は目をキラキラと輝かせている。
「送りがてら」という私の言葉に反応したようである。

苦笑しながら用意を済ませ、娘を乗せて7時20分に家を出た。
娘を下ろして、まずはダム湖へ。
メインの管理道路はもうダメになってるのが分かっていたので、通行止めになっていた区間へ。
車を止めて、道沿いを歩いて植物の確認。

ツリフネソウ はピークを過ぎ、実になっているものが多かった。
その代わりにナギナタコウジュが咲き始めていた。
これも手折ると臭いんだよねえ(笑)
ヤブニンジンの実も見つけた。
やっぱり咲いていたのかーと、開花時に来れなかったのでがっかり。
今年はとうとう花を見れなかったな。

それから林道を走って49号線に抜け、水石山へと上った。
遊歩道をぐるり歩いて、ウメバチソウが咲く斜面を上り、写真を撮っていたら、車が来る気配。
遊歩道を走ってくるということは、管理している人だなと、気づかないふりしてやり過ごそうとしたんだけど...。
「何を撮ってんだい?」と向こうからお声がかかってしまった。
こうなったら仕方ないので「ウメバチソウを」と、そちらを見て応えた。

大概この程度で会話は終わり、行っちゃうものなんだけど、軽トラのおっちゃん、車を降りてきたよ。
いや、私、盗掘などしてませんよ。
その人、草刈りも請け負っている人で、ウメバチソウの話が始まった。
草刈りをすることで、花の数がかなり増えてきているとのことだった。

この山、頂上一帯はススキが原だ。
テレビ局の電波塔がそちこちに建っているので、管理の車が入るため草刈りは前から行われていた。
他はそれなりにといった程度だったが、今年はかなり広範囲でやられてしまった。
でも、それを行わないと、ウメバチソウのように草丈が低い植物は生えなくなってしまうそう。

考えてみればそうだわ。
ススキが生い茂る場所で生き残るためには、草丈を伸ばせなければならない。
ツリガネニンジンやワレモコウ、オミナエシなどは1mくらいは伸びることができる。
でも、ウメバチソウやセンブリ、リンドウなどは無理だ。
草刈りに悪態ばかりついていたが、することによって野草の繁殖を助けてもいるのだと納得した。

その人は植物にある程度の知識はあるみたい。
草刈り時に、他の人に〇〇は刈るなとか言ってくれてるみたい。
でも、広範囲にわたっての作業になるので、いちいちそれを気にしてたら進まない。
そういうこともあって、今年に限ってはカワラナデシコの数が少なかったような話をしていた。
声がけしても、他の人が刈っちゃったのね。

春には野焼きもしているとのこと。
それは知らなかったなあ。
でも、全国的にそういうことをしている草原などは多い。
それを行うことで、野草の芽吹きをよくすることができる。
色々と勉強になったな。
一応、目当てにしていた植物が刈られて悲しかったという話はしておいたよ(笑)

おっちゃんと別れてから斜面を上り、そちこちでウメバチソウが咲いているのを目にした。
センブリもたくさん咲いていた。
もう一つの目当てだったリンドウはダメだった。
リンドウは陽が当たらないと開かないのだ。
そちこちに株は見つけたものの、ほとんどが閉じた状態でがっかり。
まあ、今月中は花を見れるだろうから、天気がいい時にまた来てみよう。


息子から後期の時間割が届いた。
まだ確定ではないそうだが、専門と全く違う科目が入っているのは何故?
「江戸絵画の見方」とか「西洋美術鑑賞入門」って、単位の上で取らなければならないのかしら?
もう、講義形態も単位に関しても、30年前とはすっかり変わってしまったので、分からないことだらけだ。
一応、希望していた研究室に入れたようなので、これからは卒論テーマなども考えねばならないだろうな。
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