ノイバラ(野茨/野薔薇)の実である。
バラ科の半蔓性落葉樹。
栽培されているバラの原種とされているこれ。
バラは棘のある低木の総称だが、今は西洋バラを指すことが多くなったそう。
漢字の「薔薇」は中国から入ってきて、「そうび」や「しょうび」と読まれていた。
5〜6月にかけて白い花を咲かせる。
今回、図鑑を読んでいて、この赤い実は子房が膨らんだものではないことを知った。
つぼ状の萼筒が肥大して、脂肪をすっぽり包み込んでいるんだそう。
内部にある種が実に当たるんだそうだ。
まあ、便宜上、赤い部分を実とするけれど、これは熟す味がなくなるみたい。
まだ固い頃は酸味があり、果実酒に利用する場合は、固いうちに採取して漬け込むとある。
ノイバラには鋭い棘があるけれど、これが殆どない株もあったりする。
ぼんやりしながら採取していると、棘を指に突き刺して悲鳴をあげることも多い。
猫の爪の先みたいで、折れて指に刺さったままになることも。
今年は実の付きが悪くて、近所のは数えるくらいであった。
これも裏年ってのがあるのかもしれない。
今日も朝からいい天気。
午前中は思い出したように風が吹いていたけど、午後には治まった。
気温もそれなりで、日向ぼっこには良かったかな。
昨日の反動が出て、朝からだるくてグデグデ。
まだ暗いうちから、起き出したクロに安眠妨害されていたことも原因の一つ。
頭がすっきりしないこともあり、家でゆっくりすることにした。
中途半端になっていた雑誌や紙類の整理。
片付けても、気がつくとまた山積みになっているのがねえ。
出先でついつい情報誌とかチラシをもらってくるのが悪い。
それと、小学校からのプリントもバカにならないわ。
テストなどは、持ち帰ってチェックしたら、すぐに処分するという方も多い。
それで、後々、必要になって、コピーを取らせてと頼まれたこともあったり。
それはともかく、ここまで潔ければ物があふれることもないんだろう。
古い人間なので、勿体ない精神も働き、たまにスイッチが入らないと捨てる気にならない私。
まあ、紙に関しては一家そろってだからどうにもならんわ。
トイレで部屋を空けた隙に、クロに脱走されてしまった。
最近は台所と居間を塞ぐ引き戸を開けるようになり、猫扉を封鎖するだけでは済まなくなっている。
引き戸が開かないように、本の入ったダンボール箱を押し付けたりして対策。
が、これがたまにずれていたりすることもあり...。
で、こういうのは目ざといのだよねえ。
戻ってきたら引き戸が開いていて、黒の姿なし。
ああ、やられたと外に出てみたけど、どこへ行ったやら。
探してもどうにもならんと引き上げた。
しばらくしてから外に出たら、どん兵衛がやってきた。
娘が、どん兵衛の近くにいることが多いと言っていたのだが、その通りであった。
ただ、私がそばにいるので、近寄ってこない。
どん兵衛に構いたいのだけど、私の手が届く範囲までには近寄らないのだ。
本当にこういうことには知恵が働くわね。
私をバカにするように近寄っては逃げてを繰り返すので、こちらもイラッとしてきた。
家から猫用おやつのささみを持ってきて、どん兵衛にちぎって食べさせる。
食いしん坊のクロは、それを見て少しずつ近寄ってきた。
クロの方にもささみを差し出したら、寄ってきてパクリ。
それで油断したのを見計らい、二口目をあげた瞬間、捕獲した。
地面でゴロゴロしてきたのであろう、白い毛は茶色に染まっていた。
速攻、シャワーで洗った。
こんな土付き状態で、布団に入ってこられたんじゃたまらない。
暴れるから、頭からお湯をかぶる羽目にも陥るクロだった。
何でこう、外に行きたがるかなあ?
猫マンガを読んでいると、元野良でもあっさり室内飼いになってる話も多いのに。
やはり、他の三匹が出入りしているのを見ているせいだろうか。
足があんなじゃなければ妥協もするんだけどさ。
あ、でも、三匹がまだクロを嫌がっているので、そうなると外も安住の地じゃなくなるか。
色々と悩み多いこの頃である。
「おんもは たのしいんでしよ」
分かってはいるけど、そうなったら一緒のお布団では寝られません!