月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

『現代農業 2005年9月号 特集・キノコの力を』

2014-03-06 20:06:00 | キノコ本
『現代農業  2005年9月号 特集・キノコの力を』

プロ農家のマル秘テクニックから、ばーちゃんの知恵袋まで、ありとあらゆる農業関係の情報を盛りこんだ(そして微妙にあやしい記事が多い)月刊誌『現代農業』。
その2005年9月号の特集はキノコだった!

目次
◎キノコは畑を元気にする
“いい畑”にこそ、キノコが生える!?
地力をつくりミネラルを集める畑のキノコ
キノコ菌ボカシで大根の土壌消毒がやめられた
廃菌床で土ごと発酵!
廃菌床は最高の高炭素有機物

◎キノコは人も元気にする
健康の秘訣は毎日飲んでいるキノコ茶なり
シイタケ丼
キノコ農家のキノコレシピ
畑のキノコで食べられるもの、食べられないもの
ジャンボマイタケの自然栽培法
村の牛糞堆肥で どんこサイズの特大マッシュルーム栽培

目次を見てもわかるとおり、キノコ栽培より、「農業(畑)にキノコを利用する」方がメイン。なかなか他では見られないキノコへのアプローチは、さすが「現代農業」!

農業には、「土壌の微生物を活用する」という技法がある。微生物のエサたる有機質肥料をうまく分解させて、作物に必要な養分を作らせるとともに、その活動によって土をやわらかくし、作物の根が水や栄養を吸収しやすい環境にする。
さらに、土の中で安定した微生物層を維持することで、特定の病害菌が増えることも防ぐことができる。まさしく一石二鳥、三鳥の高等テクニックだ。

この微生物の一種として、キノコも有効活用できる、というわけ。

この特集では、竹やぶから集めてきた土着菌を培養して、畑に施した大量の有機物を分解させ、その発酵熱を利用しながらキュウリを育てる技法や、ブナシメジの廃菌床を投入する農法が紹介されている。

マッシュルーム栽培は、かつてフランスでメロンを栽培するとき、肥料の発酵熱で温かくなった土から偶然生えたことから始まったという。それと同じようなことがここで紹介されていておもしろかった。

ジャンボマイタケや特大マッシュルームなど、独自で工夫した栽培法にプライドをかけて取り組んでいる人たちの記事もいい。なんかこういうところに出てくる人たちって、気持ちいいほどゴーイングマイウェイなんだよな……。

ただ、「発酵技術研究所」とやらの先生が書いた記事だけ、すごいアヤシイ・・・


オイちょっと待て、ツッコミどころが多すぎる……とりあえずハツタケとアミタケはそこじゃないだろー。

この後出てくる「アミタケ使ってオガクズ分解」は、かわいそうなのでやめてほしいよう(アミタケは菌根がなくなったら死ぬだけ)。自信満々で間違えてるとか、いったいどんな研究所なんだ……。

実は農業とヨタ記事って、昔からすごく相性が良くてね、ハハハ(^_^;)

こういうのも含めて、さすがは『現代農業』!


畑に生えるキノコではハルシメジとハタケシメジがトップツーに挙げられてた。


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