Hobo's File by KINO

道の向こうへ歩いて行けば 違った空が見えてくるんです

空の下の違った風景を見ていたら 色々感ずることもあるんです

大晦日

2023-12-31 09:45:50 | ノンジャンル

12/31に成りました。早いもので今日で2023年もお終いです。
大掃除の類も12/28には終えていたので、ここ3日はのんびり過ごしています。
今朝も通常の掃除を済ませ、今は大根を煮ている。
三箇日はテレビのお守してグダグダ過ごします。天気観て1/4以降に浅草寺に初参りして徐々に作動するつもり。
思えば昨年の大みそかの夕方ににインプラントが折れて、散々な年越しでした。今年は平穏に年を越せそうです。
前期高齢者入りした今年ですが、還暦になってから「世捨て人」を名乗り、ストレス溜まる人付き合いは避けるようにしています。
それでも全てストレスレスとはいきませんが、なるべくストレスを感じないように生きるのがこれからも目標です。
まだまだ世界では紛争が続いており、早く平穏な日々が取り戻される事を願って止みません。
危険な所は避けて来年も旅をできれば最高です。円安も少し収まって、1ドル135円位になると嬉しいのですがこれは期待薄か?
それでは皆様お体大切にして良いお年をお迎えください。これにて消えます。

Peace & Rest

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2023年ベスト5 -映画編-

2023-12-28 06:35:27 | ベスト10

今年劇場で観た新作映画は30本、いよいよベスト10選出基準の年間36本に近づいて参りました。昨年の22本から大幅増に本人もビックリ。
あと2ヶ月に1本新作を観ればと思うと行けない数字ではないが、ここからまだ一山ありそう。
取り敢えず年間12本超えの選出基準で、今年はまたまたベスト5です。過去作も8本観たので総数38本と自己記録更新!
シドニーのSXSWで4本観たのも貢献してますし、名画座2本立てで今年の公開作を後追いで本数稼ぎもしてます。
いずれにしても、でかい画面にでかい音の映画館で観る映画はやはり楽しい!来年もコツコツと街の映画館へ足を運ぶとします。


1.福田村事件

関東大震災100年に合わせての公開。震災の影にこんなおぞましい事件があった事を教えてくれた。
風評により虐げられた在日朝鮮人と間違えられ、村人に惨殺される薬売りたちの話。
他民族に対するヘイトに繋がる話であり、現代にも通用する題材である。
森達也監督は主にドキュメンタリー畑の人らしいが、一般商業映画も立派に撮ってみせた。
村の閉鎖した社会の描き方も秀逸で、井浦新と田中麗奈の夫婦役も素晴らしい。今年観た中では衝撃的でナンバー1!


2.キラー・オブ・ザ・フラワームーン

石油採掘によって富を得た先住民に対し、白人があらゆる手を使って搾取にかかるという話。
時代は変われど白人は常に先住民から富をかすめ取る。
スコセッシがメガホンを取り、悪役のロバート・デ・ニーロが秀悦な演技。ディカプリオよりもデ・ニーロが素晴らしい。
ウエスタンの体を取っているが、もはやガンマンの存在は希薄。それでもウエスタン・マニアのワタシには嬉しい作品です。
音楽を付けるロビー・ロバートソンにとっては最後の仕事になってしまった。沢山のミュージシャンが出演していたのも驚き!


3.TAR/ター

オーケストラの首席指揮者の存亡を描いた作品は、ケイト・ブランシェットの鬼気迫る演技に惹きつけられる。
地に落ちたところから這い上がろうとする執念が素晴らしい。2度のオスカー受賞は伊達でない。本作でも候補に挙がった。


4.インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

歳は取ってもシリーズのエキスに溢れ、ハリソン・フォードの頑張りも画面から滲み出る。愛すべきハリウッド映画。
監督が代替わりしたのは仕方ないが、ディズニーになってしまってオープニングがパラマウントの山から始まらないのが残念!


5.バビロン

1920年代の無声映画からトーキーへの移行時期のハリウッド黄金時代を描いている。
「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督は、ここでもハリウッド映画への愛を惜しみなく出し尽くす。
冒頭のパーティのシーンなどは、ハリウッド映画ならではのゴージャス感に溢れていて嬉しくなる。
ブラッド・ピットの渋い演技も素敵だ!枯れた演技もできるようになったんですね。


池波正太郎・生誕100年記念の「仕掛人・藤枝梅安」連作、「月」など日本映画の印象深い作品も多かった。
音楽関連映画も近年増えてきており、ランクには入らなくとも音楽愛好家としては喜んでおります。
これにて今年の私的ベスト10(5)は全て終了です。お付き合い頂き有難うございました!

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2023年ベスト10 -ライヴ編-

2023-12-27 06:21:57 | ベスト10

コロナ禍も一段落し、ライヴの現場も以前に戻った感じのする今年でありました。海外ミュージシャンも普通に訪日してくれた。
ワタシもライフワークである旅人生活を取り戻し、海外でも結構な数の生歌を聴くことが出来ました。
今年は何と昨年と同数の56本。それでも対バンや前座、シドニーでのSXSWのショウケース等、本数以上の人達を聴けているはず。
昨年の内から感じていたのですが、来日公演チケット代の高騰は目に余るものがあります。
元々洋楽のビッグネームは海外でも高く、日本も海外も大きな差はなかったのですが、円安の逆風が強すぎます。
ドル建て契約では、円安になれば即チケット代に反映します。航空運賃や宿泊、飲食も右へ倣いではお手上げです。
ビッグネーム1.5万円以上は当たり前は、大衆音楽と呼んで果たして良いのでしょうか?天上の中村とうようが怒っていそう!
ブルーノートやビルボードも1万円越えの公演が増えて来ている。お店に優しい男もこれでは辛いよ。
そんな訳で1万円以上の公演は良く考えて足を運びます。ビッグネームは過去に旬の時期を観ている人も多いのでスルーが増えそう。
それでも今年マニラでダリル・ホール/トッド・ラングレンを旅に絡めて7.5千円で観たり、ヤフオクで安価落札するなど手を施す事は有りかと。
いずれにしても主戦場としているアメリカーナの連中の来日は難しく、海外遠征は今後もするとは思います。安いエアー探してます。
最近は3千円前後の邦楽ミュージシャンのライヴを楽しむ事も多くなりました。年金受給者としては身分相応ですね。
例年通り、良いLIVEにはランク付けをしませんので時系列での10本です。


1.Margo Price 2/9@The Fonda Theatre,Los Angeles,USA

南米のボリビア帰り、帰国に際してのトランジットの夜にLAでMargo Priceをキャッチ!
新譜リリースという事でゲストにMike Campbell、Shannon Van Etten(可愛い❤)を招き、彼女も後半でドラムを叩くなど弾けていた。
もはやカントリーの枠を超え、ロックやポップスまで分け入っている。
旦那がバンマスのバンドは、サザン・ロック寄りのアウトロー・カントリーって感じでイケてます。
アンコールで客席に入り、アカペラでJanis Joplinの"Mercedes Benz"を歌ったのは感動的だった!


2.Lalah Hathaway 3/16@ブルーノート東京

何度も来日しているが、お初のLalah Hathaway。オヤジの曲を歌うなど、今風R&Bなど何処吹く風とレトロ・ソウルで歌いまくった。
バンド・メンバーが全て黒人ってのもヨカッタね。アンコールはアカペラでLeon Russellの"A Song For You"を。染みた!


3.Jackson Browne 3/28@オーチャードホール

風貌はすっかり爺さんになってしまったが、声はホントによく出ていて毎回良いライヴを観せてくれた。
亡くなった友人たちへの追悼も含め、毎回少しずつ曲を入れ替えて我々を喜ばせてくれた。
4回観たが、David Lindleyへの追悼なのかフィドルをフューチャーした"For A Dancer"が聴けた東京2日目をチョイス。


4.Ole Borud 6/4@コットンクラブ

ノルウェーから来た男は本格的なAORを奏でる。日本語もカタコトで話し、日本通の顔を見せる。
観るのは2度目になるが、前回聴けなかった大好きな"She's Like No Other"を聴けたので満足度は高かった。


5.仲井戸麗市 6/27@南青山マンダラ

久しぶりのCHABOのライヴは企画ものの洋楽カバー尽くし。
毎回、かってな日本語歌詞を付けた洋楽カバーを聴かせてくれるが、この日は全曲カバーとは恐れ入った。
しかしこれが楽しい。CHABOも元々は洋楽大好き少年だったと思い出させてくれた夜。


6.野宮真貴 9/18@ビルボード東京

「渋谷系歌謡曲」と名乗って、野宮さんが筒美京平ナンバーを中心に歌いまくるラブリーな夜。
おまけにゲストが平山みきで、彼女とデュオ新曲"アーティスト"も披露してくれた。最高だ!


7.Tedeschi Trucks Band 10/24@ゼップ名古屋

シドニー旅行中で東京公演へは行けず、帰国した朝に名古屋へ行って彼らをキャッチ。ヤフオク半額落札で帳尻合わせ。
12人の大所帯バンドながら、毎日曲を替えて公演を続けたとはとんでもない奴らだ。弾丸日帰りで観た価値アリアリでした。


8.Dawes 11/15@リキッドルーム

客入りはイマイチだったが、その分オヤジにはスタンディングでは良い観戦環境だった。
メンバーはギター、キーボード、ドラムスの3人に成ってしまったが、ギター、ベース、パーカッションと3人のサポートで万全の体制。
ウエストコーストの伝統を引き継ぐバンド。終盤での観客のシングアウトは素敵だった。もちろんワタシも歌わせてもらった。幸せなひと時!


9.Daryl Hall And The Daryl's House Band 11/27@SM Mall Of Asia Arena,Manila,Philippines

フライング的に日本公演の前に発表になったマニラ公演をゲット!
フィリピン初上陸で、エアーも2.6万円だし、ライヴ・チケットも最安席だが7.5千円と日本の半額以下で旅人の気持ちも上がる。
共演のTodd Rundgrenは日本よりも演奏が短かった様だが、Darylは素晴らしいステージを観せてくれた。ヒット曲のオンパレード!


10.Joey Dosik 12/14@ブルーノート東京

知らない人だったが、聴けばホワイト・ソウルでワタシのストライク。
トリオ演奏でSSW的な曲も含め最後まで魅了された。いるな~、まだまだ知らない才能が。


Nick Lowe、Anya Hinkle、Morgan Jamesの来日組、お馴染みの浜田真理子や優河など他にも楽しませてくれた人多数。多謝!
来年もまた、知らない場所の知らない会場で知らなかった才能に出会えることを楽しみにしています。
文句言いながらも小まめに足を運んでおります。「旅に出なければ高いチケットも買えるでしょ」とは言わんといて~な!

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2023年ベスト5 -再発・発掘編-

2023-12-26 06:37:07 | ベスト10

残念ながら今年も食指の動く再発・発掘物はそれ程多くなく、昨年に続き規模縮小のベスト5選出に留める事に致しました。
近年リスナー卒業を宣言した大物ミュージシャンも増えてきた為、彼らのアーカイヴに手を染める事が無くなった事も一つの要因です。
物故者が増えて来ると権利関係の問題なのか出ないものはいつまでも出ず、同じものばかりが再発されて嫌になります。
拡張版も大箱の万越えとなると、聴ける回数を考えるとなかなか手を出し難い。それなら新譜を買いたいのがワタシの信条。
そんな訳で本意ではありませんが、中古アナログで購入するものも少なくありません。但し中古購入は著作権利者への貢献ゼロですから。
アナログ市場も近年活況の様で、連動して中古アナログ盤も高騰の傾向ですがもっぱら3桁での購入です。
聴きたいものを買う意欲はまだありますが、来年以降も再発・発掘物がベスト10へ復帰することはなさそうな気がします。


1. Archives - Volume3 The Asylum Years(1972-1975) / Joni Mitchell

Joniのアーカイヴも3箱目。デモと同時期のライヴで構成するのは統一されている。かすかす1万円切れで5枚組をなんとか購入。
初期のライヴはどれも貴重だが、ついに正規盤で出ている「Miles Of Aisles」に追いついたか。
ソロからジャズ系ミュージシャンとバンドを組み、研ぎ澄まされる時期になってきた。次の箱も楽しみが膨らむ。
昨年のニューポートで現場復帰し、今年もゴージでライヴを行った。年齢は感じさせるが、彼女の生に触れるチャンスはまだ有りか?
雲間に太陽を見た気分。彼女の背中を押してくれたBrandi Carlileに感謝の拍手を!


2.Live At The Capitol Theatre / David Crosby & Lighthouse Band

Crosby逝去の1/18を過ぎてから本盤が到着。遺作となった2018/12/8のライヴ盤はCD+DVDと映像でも楽しめる。
自分よりずっと若いBecca Stevens、Michelle Willis、Michael Leagueと一緒にグループ感に溢れていて素晴らしい。
彼らと一緒に演奏するCrosbyには前向きのベクトルを感じる。これでは足踏みをするCSNYに三行半を突き付けるのも合点が行く。
彼らとの道行をもう少し見守りたかったが、かっては薬にまみれていた事を思えば81歳まで活動できたのは奇跡だったかもしれない。


3.The Song Of Bacharach & Costello / Burt Bacharach & Elvis Costello

こちらもCrosbyと同様にBacharach逝去の2/8以降に我が家に到着することになった。デユオ作「Painted From Memory」(1998)の2枚組拡張盤。
1枚目にリマスター盤、2枚目は「Taken From Life」と名付けられた目玉の拡張部分。
Costelloが歌わない曲や彼の単独作曲もあり、少しまとまりに欠けるのは蔵出し故。
しかし、終曲がBacharachの歌声で締められる事になったので遺作としては結果オーライ!
もっと大箱も出たが、そんなものは買えません。嗚呼 94歳の大往生、最後まで現役でした。


4.The Montreux Years / Dr. John

モントルー・ジャズ・フェスのアーカイヴからのDr. John編。このシリーズはジャケの装丁もリマスターも素晴らしい仕事。
1986~2012年に出演したライヴをランダムに収録しているが、違和感は感じない。それだけ彼の音楽がタイムレスという事。
長い歴史にジャンルレスでの出演者、次に誰がリリースされるのかは予想できません。実は1度ワタシも行ったことがあるのです。


5.Southeastern / Jason Isbell

「Southeastern」の10周年としてリリースされた3枚組の拡張盤。1枚目がリマスター、2枚目がデモ、3枚目がバンド・ライブ。
開けてビックリ、デモに"Super 8"が無いだけで曲順は皆同じ。そんな訳で繰り返し聞くには飽きが来そう。
せめてライブに何曲かプラスしてくれたら良かったのにと思ってしまうが、それは制作側のコンセプトに外れるのかな。
デモは全てアコギの弾き語り。"Traveling Alone"を聴くと、奥さんのAmandaとの来日公演を思い出す。
ライブは昨年12月に収録した新しいもの。The 400 Unitとのライブはやはり素晴らしい。
今年の新譜5位に彼らの新作を入れたが、10年前の本作も大変優れたアルバムだったと改めて思わされた。信頼すべきSSWです!


今年の次点はBilly Joe Shaver。あとは記憶にないので、多分本年リリースで購入したものはなかったのかも。
ここ数年鬼籍に入るミュージシャンが激増しているが、発掘音源が正規リリースされる事が少ないのは残念です。
そのBilly Joe ShaverはCD+DVDだったが、前述のDavid Crosbyと映像盤を購入したのはたった2枚。
昨年DVD編はお休みとしたのですが、もはや映像物はYouTubeやペイTVで観るものであり購入するものではなくなったのが現実。
そんな訳でDVD編は終了させてもらう事を宣言致します。これも時の流れですね。

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2023年ベスト10 -新譜編-

2023-12-25 07:16:50 | ベスト10

引き続きの円安傾向と送料の高騰もあり値上げの波は変わらず、年金受給者には厳しい音盤購入状況が続きます。
それでも愛すべきアメリカーナの連中を中心に、今の流れを見ながらなるべく安価に購入を続けています。
既に終活の時期であり、少しずつ手持ち音盤や書籍、時計・カメラなどを処分して購入費用を捻出した一年でした。
収納スペースが生まれた上、今年の新・旧譜の購入も全てまかなえて悪くはなかった。今後10年間断捨離は継続必至です。
新しい流れにはついては行けませんが、まだまだ耳を傾けるべき好みの音楽は生まれている。
今年も十指に余る愛聴盤に出会えて良き一年でありました。


1.Celebrants / Nickel Creek

無期限休止を解きリリースされた新譜、幼馴染の絆は強いよ!年明けにはツアーも再開される。
Chris ThileはPunch Brothersよりもリラックスし、Watkins兄妹は逆により強靭な演奏を聴かせる。
疾走感を上げているのはSaraのフィドルかも。どの曲も真ん中に彼らの歌があるのが素晴らしい!


2.Keep Your Courage / Natalie Merchant

不思議ちゃんNatalieの9年ぶりの新譜。声は少し枯れたが、ゆったりと真摯な所は不変です。
セルフ・プロデュースで10曲中9曲が自作とまだまだ創作意欲はあるので、次作はもう少しインターバルは短めにね。
ホーンの鳴りの良い元気な曲"Come On, Aphrodite"が個人的にはキラー・チューン!


3.Home / Eliza Gilkyson

Elizaと共同プロデュースを務めるDon Richmondとの共作とも取れるようなフォーキーな新作が清々しい。
DonのグループThe RiftersのRod Taylor(Asylumの人とは同名異人)とJim Bradleyを始め、Robert Earl Keen、Mary Chapin Carpenter等が
声を重ねて彩を飾る。いつも以上に華やかさを感じるのはその為かもしれない。
自作の中で1曲だけタイトル・チューンとしてKarla Bonoffの"Home"を取り上げている。その真意や如何に?


4.Stories From A Rock N Roll Heart / Lucinda Williams

脳梗塞を患ったLucindaのカムバック作。コロナ禍でのカバー曲演奏も原点回帰になったのか、"Last Call For The Truth"等のスローな曲に
「Car Wheels On A Gravel Road」の頃のきらめきを取り戻している。こういったルーズで引きずり感のある彼女は最高!
プロデュースと全てを共作し、マネージメントも務める旦那のTom Overby無くしては生まれなかった作品。
今だ彼女はギターを弾けないようだがツアーにも出ている。もはや生き方そのものがロックしている。


5.Weathervanes / Jason Isbell And The 400 Unit

Dave Cobbの手を離れたのか、前作に続いてのセルフ・プロデュース作。但しサウンドは確立しており、歌演奏共に素晴らしい。
現在のロック系SSWでは最高のミュージシャンの内の一人。エレクトリックの中にアコースティックな楽曲を混ぜる辺りも絶妙だ!
奥さんのAmanda Shiresがメンバーからゲスト扱いになっているのが気がかり。彼女のフィドルも大事なピースですから。
しかし、映画「キラー・オブ・ザ・フラワー・ムーン」でJasonに会えるとは思わなかった。


6.All That Was East Is West Of Me Now / Glen Hansard

バックの演奏がいつになく重たく、出だしから驚かされる。ギターの響きなどからは同郷アイルランドのU2さえ思わせる。
それでもテンポを落としたアコースティックな"There's No Mountain"等では、彼らしい思いを込めた歌が聴ける。
アイリッシュの歌い手からは、どことなく影を帯びた地面から湧き上がるものを感じる。そんなものをこのアルバムも持っている。


7.Black Bayou / Robert Finley

黒人ブルースマンの新作は再びDan Auerbackがプロデュースを務めている。今や米南部の音楽を仕切らせたら抜群の音を作る。
ここでも彼はギターを弾きながら、Robertの荒々しい歌声とささくれ立ったバンドの音を上手くミックスしている。
楽曲のクレジットが全て演奏するバンドメンバーになっている平等性に驚かされた。セッションしながら曲として結実したのか?
スワンピーなブルースに混じって、ソウル・バラードな"Nobody Wants Be Lonely"が鳴り響き思わず驚かされた。素敵だ!


8.Higher / Chris Stapleton

カントリーだが、サザン・ロック的なものも強く感じさせる人。その歌声は豪放だが、親しみ易い曲に耳を奪われる。
自身と奥さんのMorgan、Dave Cobbが共同プロデュースし、曲作りと演奏にも二人は参加している。
1曲目から歌姫Miranda Lambertとの共作だが、残念ながら彼女の歌声を聴くことはできない。
"The Bottom"と"The Day I Die"が個人的にはキラー・チューンです。


9.Headwinds / The Kennedys

フォーク・ロックを奏でる夫婦もの。メンターであったNanci Griffithを亡くしたが、彼女の魂を継いでいる感じもする。
いつまでも清々しさを失わないのは貴重。"The Sky Doesn't Look Right"の疾走感は一つ抜けてます。
夫婦ものではBuddy & Julie Millerも新譜を出したが、こちらによりシンパシーを感じたのでした。


10.Life Don't Miss Nobody / Tracy Nelson

すっかり風貌はお婆さんになってしまったが、まだまだ歌える人だと証明してくれた。
旧友たちの力を借りながらブルース・カバーを中心に歌うが、声にざらつきが無くてとても良いのです。
フォスター作"Hard Times"を異なる2バージョン収録しているのは、彼女なりの現代への警鐘なのかもしれない。


次点にBettye LaVette、Taj Mahal、Smokey Robinson、Rachael & Vilray、Adriana Calcanhotto、The Burrito Brothersなど多数。
Van Morrisonは今年も2組出して元気な所を見せてくれたが、2枚組の約半数、もう1枚は全てカバーで少し残念。
まだまだオリジナルの秀曲が書けると思っているので、次作は全曲オリジナルのバン節を聴かせてもらいたい。
とかくベテランになるとカバーを歌いたがる傾向にあります。気持ちは分かるのですが、SSWの暖簾が泣くのではと思ってしまう。
邦楽はライブには小まめに足を運ぶのですが、音盤を手に入れるまでのものは残念ながらありませんでした。
来年もお気に入りの新譜に沢山出会える事を願っております。来たれ!円高。

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クリスマス・ショウ

2023-12-22 20:48:33 | 音楽

facebookのコピペでの手抜きにて失礼致します。

シャンテから歩いて15分程でコットンクラブへ到着。Morgan Jamesの18時からの1st Setを観ます。
彼女の「Memphis Magnetic」(2020)はホッジズ兄弟も参加した素敵なホワイト・ソウル・アルバムでした。
ブルーノートへの来日も決まったが、コロナ禍で中止となったのは残念だった😢

それから3年、コットンクラブでのクリスマス・ショウが発表になった。しかし、2.1万円からのディナー付きには行けません……。
4日間の内、初日と楽日の1stはチャージのみで観覧できるので初日の1stへ行く事に。それでも9.9千円。
ヤフオク七掛け落札のギフトカードで薄めてやって来た🤗

サラダなどを摘みながらビールを飲んでいると定時の18時になると客電が落ちる。
旦那のギター、黒人のB3オルガン、白人女性のドラムスがステージに上がり音を出し始める。
そしてMorganがステージに上がり、彼女のクリスマスアルバムから"Do You Hear What I Hear"から始める。この曲とっても良い曲❣️
金ピカのラメのミニのドレス姿はとてもカッコいい‼️
「2018年のブルーノートに来た人いる?」と彼女が言うと何人かの手が上がる。手を上げられないのが何とももどかしい。
以降もクリスマス・ショウらしく"White Christmas"、ブルージーな"Mary Christmas Baby"などを出して来る。
合間に歌うオリジナルがソウルフルでより好みだが、曲名がイマイチ分からないのが残念😅
途中、ギターと二人で演ったのも"Blue Christmas"だった。
コーラスとホーンが加わればもっとホワイト・ソウルの色が強まっただろうが、バック三人でコーラスは旦那のみなので、
どちらかというとポピュラー・ボーカルっぽかったな。それでも張って歌う様は素晴らしいボーカリストを証明してくれた。
最新作の「Nobodv's Fool」から数曲演って、下がらずにアンコール的に最後も"Please Come Home For Christmas"だった。
クリスマス・ソング中心の65分とチョット短め。
季節もので悪くはないが、次回はコーラスとホーンも入れて、よりソウルフルな歌声を聴きたいものです。

これで今年のアクティヴィティもお終いにします。
週明けからは各私選ベスト10(5)も少しずつリリースして行きますのでお付き合い下さい🙇
今年もレヴュー率は100%、偉いぞオレ‼️ハイ、自画自賛です🤭❣️

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カンヌから凱旋

2023-12-22 20:17:31 | 映画

facebookのコピペでの手抜きにて失礼致します。

本日初日、TOHOシネマズシャンテへ"PERFECT DAYS"を観に来た。

かっては「東京画」なんてドキュメンタリーを撮ったヴィム・ヴェンダース監督が、日本を舞台にメガホンを取った。
彼は小津安二郎の熱心なファンらしいが、個人的には「パリ、テキサス」の監督である。

トイレ清掃員を役所広司が演じ、カンヌの男優賞を受賞したが、毎日の生活を淡々と演じている。
朝出かける時に買うコーヒー缶がボス缶なのか、車でかけるカセットの洋楽(ルー・リードの"Perfect Day"はタイトルにちなんで?)が何が出るのか、
休日に行く飲み屋のママが石川さゆりで客のあがた森魚が弾くギターに合わせて歌う曲は"ウィスキーがお好きでしょ"なのか、
その他くすぐられるシーンも多かった🤭
役所と三浦友和が河原で飲んでいたのも角ハイボール缶だった様な?
夜の光に写し出される人間の色合いにヴェンダースらしさも感じた。
日本的ワビサビを監督は切り取っている感じがした。「木漏れ日」的おだやかな作品。

さあ、夜の部へ向かいます。

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まずまず

2023-12-21 14:17:28 | ノンジャンル

先だって古書をバリュー・ブックスへ送ったが、昨晩査定金額のメールが来た。
初回+500円があったので1,000円位なら御の字と思っていたが1,265円だったので喜んでいる。
30点中21点しか値が付かない、それもほとんどが10~30円である。まあ予想の範囲、収納スペースが増えた事を喜ぼう。
ちゃくちゃくと大掃除も進行中。今朝は洗面所とトイレを綺麗にした。明日から月曜まで寒くなるらしいので貯金が出来ました。

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本音と建前

2023-12-20 21:25:25 | 映画

facebookのコピペでの手抜きにて失礼致します。

シネリーブル池袋へ見逃していた「月」を観に来た。

身障者施設を舞台に、働く人々が本音と建前の狭間で揺れる心を描いて行く。
本音を吐くのも辛い結果を招くのです。
宮沢りえ、磯村勇斗、オダギリジョー、二階堂ふみの舞台さながらの演技が交差する。
磯村勇斗は昨年の「PLAN75」に続いて難しい役をこなしている。
朝ドラの爽やかさは嘘の様に、すっかり性格俳優に転身しつつある。
石井裕也監督はなかなかカメレオンな人ですね。
腹一杯、ある種問題作かも?

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「バンド論」を読了

2023-12-20 10:07:03 | 

図書館で借りてきた「バンド論」を読了。
山口一郎(サカナクション)、蔡忠浩(bonobos)、岸田繁(くるり)、曽我部恵一(サニーデイ・サービス)、甲本ヒロト(ザ・クロマニョンズ)の5氏に
ほぼ日刊イトイ新聞の奥野武範が各氏の「バンド論」を探るべくインタビューしたものをまとめたもの。構成・文も同氏による。
人によって質問内容も異なるし、基本質問があるのか分からないくらいに取っ散らかって進む。
従って5氏を同じ尺度で括ることは難しい。まあ、人それぞれですのでそんな必要も無かろうか。ヒロトの感覚派ぶりは笑える。
ワタシよりも幾回りも若い人たちであり、時代背景が異なると肌感覚的に分からない事も少なくない。
高度成長期を終えた昭和の裕福な時代に育った人たちが、少しばかり羨ましくも感じるジジイでありました(笑)。

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キツイ敗戦!

2023-12-20 04:56:33 | スポーツ

クラブワールドカップ準決勝のマンチェスター・シティvs浦和レッズをFIFA+で観る。
FIFAの公式戦はFIFA+で多くを放送してくれるのが有難い。浦和がどういった試合を見せるかに注目です。
マンCはメンバー落ちの感はあるが、ウォーカーやコバチッチ、グリーリッシュ、シウバなどは先発した。
浦和は守勢は否めないが、GK西川を中心に真ん中を固めてゴールを許さない。
このまま前半は0-0で終えられそうな感じだったが、たった1分のアディショナルタイムに右からのグラウンダークロスに
オウン・ゴールで失点。これは凄~く痛かった。この時間で失点するなよって感じはした。
しかし後半の初めに相手ゴールに詰めて同点のチャンスはあった。カンテにシュート撃って欲しかったね。
浦和が同点を狙って前がかかりになればマンCのカウンターのチャンスは出て来る。
そんな中、1本のスルーパスから抜け出してコバチッチが2点目を挙げた。西川の動きを見て放ったシュートはやはり一級品だ。
2点差となると両チーム選手を入れ替え、試合も大味になっていった。浦和も守りの時間が長くなって疲労の色も出てきた。
シウバが放ったシュートが味方に当たってコースが変わったのは西川には不運だったね。しかし、これでジ・エンド。
中嶋の縦の突破力で何度かゴールを脅かすもタイムアップ。3-0でマンチェスター・シティの完勝。
西川は結構当たっていたので、もっと点差が開いていてもおかしくなかった試合でした。
アジアの代表として3-0の試合結果は寂しい。日本代表の評価が上がっている現在、もう少し良い試合を見せて欲しかった。
Jリーグ終盤から浦和は余り良い展開ではなかった。来期は監督も替わるようだがチームの立て直しに期待します。

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「飛び立つ季節 旅のつばくろ/沢木耕太郎」を読了

2023-12-19 16:58:14 | 

図書館で借りてきた「飛び立つ季節 旅のつばくろ/沢木耕太郎」を読了。
国内旅行エッセイの第二弾。基本は同じ型で短いエッセイが続く。
インターネットの時代になって簡単にリアルな情報を得られるようになり、事前に細部チェックして旅することは多くなった。
それでも著者は現地へ行き、偶然に出会ったものを楽しむことを忘れない。昔は情報なくてワタシもそんな旅を続けていた。
今でも現地へ赴いて歩きながらそういった感覚になることはある。旅人は知らないことが大好物ですから。
本書には日光へ行った記述もある。年明けには湯治気分で鬼怒川まで行く予定だが、日光へも足を延ばしてみようかな。

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「旅のつばくろ/沢木耕太郎」を読了

2023-12-18 16:42:11 | 

図書館で借りてきた「旅のつばくろ/沢木耕太郎」を読了。
著者がJR東日本の「トランヴェール」に連載していたエッセイから抜粋したものを一冊にまとめている。
勝手に旅の師匠として崇めている著者だが、ここでも北の地を旅しながら爪痕を残していく。
最後の2行ほどが勝負。ここでの締めが心に暖かな気持ちを起こしてくれる。こちらの旅情も湧き上がるというもの。
続編も一緒に借りてきているので頁を捲るのが楽しみです。

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和製アメリカーナ

2023-12-16 22:37:14 | 音楽

facebookのコピペでの手抜きにて失礼致します。

吉祥寺へ移って数年ぶりのキチムへ。ラッキーオールドサンとkiss the gamblerの対バンを観ます。前者はお初、後者は二度目となる。
しかしオヤジとしてはラッキーオールドサンとは良くグループ名を付けたものと思ってしまう😅
バンドだとグランジっぽいサウンドも聴けるが、夫婦二人だとフォーキーな感じで進めるものと想像する。お手並み拝見です。

整理番号22だったが、最前列右手に空席があるので陣取る。座席・ステージ共にフラットなので遮蔽物がないのはせいせいする。
19時に先攻のkiss the gamblerがアップライト・ピアノを弾きながら歌い始める。
彼女の曲のイメージは音楽室で鳴る唱歌の如し。ポップスにはチョット達してない感じ。
それでも"台風のあとで"はジョン・サイモンやヴァン・ダイク・パークスまでもう一息まで来てるぞ〜‼️
拙いMCを挟さみながら"ばねもち"、"ベルリンの森"などで40分。前回と大きな印象の変化はなかった。
まだまだアマチュアの域を出ないが、オリジナリティはあるよ🤗

10分の休憩後は後攻のラッキーオールドサンの登場。若い夫婦ものであるが、結成10年との事。
旦那がアコギを弾き、奥さんがボーカルを取る。曲によっては旦那がボーカルを分かち合ったり、コーラスを被せたりする。
アメリカーナのデュオの様な感じで、女性ボーカルは少し線が細いが、それもまた味かもしれない。
目指せ❗️ギリアン・ウエルチ&デヴィッド・ローリングスとエールを送ります。
リズムのあるポップな"馬馬虎虎"も良いアクセント。ブルージーな曲もあった。
初期の曲という"何も決まってない"や新曲"ハンショウ"など、タイトルを言ってくれたもの以外は不明だが、
どの曲もゆったりとしていてストライク。
旦那は後半はギターをエレキに持ち替え、何曲かでハーモニカも吹いた。
女性ボーカルも曲によってはエッグシェイカー、タンバリン、カシオトーンで彩りを付けた。
和製アメリカーナとして最後まで楽しく聴けた。アンコールを1曲演っての65分。合格❣️

次回はバンドでも聴いてみたい。旦那の誠実さが歌と演奏から滲み出ていた。そういうのをオヤジは評価するのよ。
名前負けせずに頑張ってましたね。孫を見る爺さんの様に暖かな眼差しのワタシでありました😅‼️

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宝の山

2023-12-15 11:09:18 | ノンジャンル

来週から気温がグッと下がるとの予報であり、前倒しでガツガツと部屋の掃除を進めている。
力入れてやると疲れが残っちゃうので、1部屋半日ペースでやってます。
今日は本棚や音盤を収納している納戸を整理整頓した。
しかし本を棚から出して並び替えたりしていると宝の山に目が輝く。再読したいものばかり。
この歳になると内容を記憶していない。後期高齢者になる10年ほどの内にこれらを読み倒せば楽しい時間は約束される。
自分の計算ではあと4日ほど掃除にはかけるつもり。天気を見計らって窓ガラスも人撫でしたいものです。

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