Hobo's File by KINO

道の向こうへ歩いて行けば 違った空が見えてくるんです

空の下の違った風景を見ていたら 色々感ずることもあるんです

「テイキング・ストック/ピーター・バラカン」を読了

2020-08-16 10:09:00 | 
ピーター・バラカンの新刊「テイキング・ストック」を読了。
副題にあるように21世紀になっての愛聴盤を紹介した本である。
先月、長濱治とピーター・バラカンのイベントに行った際にアナウンスされていたものだ。
その時にバラカン氏本人が言っていたように、ボリュームの割に値段が高いか。
まあ、新刊を買うのも業界への貢献ですから。
52作の紹介盤は21世紀になってからリリースさりたものだが、こちらもおすすめの104作は
21世紀リリースのくくりを外している。さらに以前に挙げていた愛聴盤もリストアップし、
総計707作を掲載している。但し551作は巻末の小さな文字で挙げてありちょっと辛い。
メインの52作の内、持っているもしくは過去に持っていたものは丁度半分の26作。
こちらもおすすめの104作では43作の41.4%。まあ、持ってる方なのでは(笑)。
その他の551作は文字が小さいしジャケ画も無いのでチェックする気にはならず。
この本の良さはジャケ画を含めカラーで構成されている点。
その他の作品にはベスト盤の類も多いが、オリジナル盤を麗賛する業界において
ファンの購買の視点からすれば優しくて好感が持てる。金が無い時代はベストやライヴ盤は大事。
しかし問題が無い訳でもない。ボリュームの少なさもそうだが、アーチスト名等の表記が
基本口語体で記されている。かっての中村とうようもそうだったが、基本流通している表記と
異なっていると誤植なのかと戸惑う。まあ、ネイティヴ・スピーカーのバラカン氏なので
正しい発音に近い表記とするのは理解できるが、ここはレコード会社の表記に譲るべきでは。
最近は国内盤が出ないものも多いので、そういう場合の表記は早い者勝ちになっちゃうのか?
全部原語表記では出版社も困ってしまうのかもしれませんね。
そうは言っても趣向的には重なる部分の多いバラカン氏の各盤への思いを
楽しく読ませて頂きました。未聴のものを今後聴く可能性は有りだと思います。
音盤紹介は勿論だが、カバー写真のバラカン氏の部屋が気になるワタシです。


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