戦時下の最前線での勇気ある撤退の如く、悪環境の為に観ずに帰ったFuji Rockから1年半余り
渋谷公会堂でTedeschi Trucks Bandを見る。11人の大所帯を見るにつけ、初日の名古屋
クアトロの舞台に皆乗ったのか信じられない。Wドラムスにベース、キーボード、三管に
バックボーカル二人、それに主役のSuzanとDerekの顔ぶれ。人が多いだけに楽器回しなど
後半は冗長な感もあったがSuzanの歌がなかなか良くて満足感も強かった。Derekのバンドの
リード・ボーカルが今一つ苦手で、彼がバックに終始したのも個人的には良かった。
SuzanはBonnie Raitt系のシンガーと捉えていたが、彼女以上に力強くソウルフルだった。
もっとギターも弾けるだろうに旦那のDerekにその点は譲っていた。嗚呼、美しきかな夫婦附随。
しかしDerekも前半は結構控えめに弾いていた。さすがにスライドは素晴らしいが、それ以外でも
ジャズ的なフィーリングやインドっぽい音もかなでるテクニシャンである。前半部よりも、
後半のメンバーが出入りして人数が少なくなりながら、フリーキーに弾いていた時が
気持ちよさそうに見えた。途中からはバンドもJam Band的な側面を見せ、曲も長くなっていった。
しかしながら曲によっては終わり方がルーズで、ちょっと収まりが悪いところもあったね。
ミディアム・テンモフ"Midnight In Halem"みたいな曲がSuzanのボーカルに合っている気がした。
The Bandの"The Night They Drove Old Dixie Down"を思わせるホーンで始まる
"Until You Remember"にはドキっとしたね。アンコールではSlyの"I Want To Take You Higher"
が演奏され、Funkなノリがそれまでと違って、また楽しかった。さすがに9人も黒人が居ると
こういった黒っぽい曲のノリがよいのです。所々とっちらかった演奏もあったが個々の技量も高く、
2時間25分もあっという間でした。しかしDerekは相変わらずSGしか弾かず、コーラスさえ
歌おうとしない徹底ぶり。同行のTOMO先生曰く「歌に対する変なトラウマがあるんじゃない」
との事。さすがドクター、良い線突いてます。
渋谷公会堂でTedeschi Trucks Bandを見る。11人の大所帯を見るにつけ、初日の名古屋
クアトロの舞台に皆乗ったのか信じられない。Wドラムスにベース、キーボード、三管に
バックボーカル二人、それに主役のSuzanとDerekの顔ぶれ。人が多いだけに楽器回しなど
後半は冗長な感もあったがSuzanの歌がなかなか良くて満足感も強かった。Derekのバンドの
リード・ボーカルが今一つ苦手で、彼がバックに終始したのも個人的には良かった。
SuzanはBonnie Raitt系のシンガーと捉えていたが、彼女以上に力強くソウルフルだった。
もっとギターも弾けるだろうに旦那のDerekにその点は譲っていた。嗚呼、美しきかな夫婦附随。
しかしDerekも前半は結構控えめに弾いていた。さすがにスライドは素晴らしいが、それ以外でも
ジャズ的なフィーリングやインドっぽい音もかなでるテクニシャンである。前半部よりも、
後半のメンバーが出入りして人数が少なくなりながら、フリーキーに弾いていた時が
気持ちよさそうに見えた。途中からはバンドもJam Band的な側面を見せ、曲も長くなっていった。
しかしながら曲によっては終わり方がルーズで、ちょっと収まりが悪いところもあったね。
ミディアム・テンモフ"Midnight In Halem"みたいな曲がSuzanのボーカルに合っている気がした。
The Bandの"The Night They Drove Old Dixie Down"を思わせるホーンで始まる
"Until You Remember"にはドキっとしたね。アンコールではSlyの"I Want To Take You Higher"
が演奏され、Funkなノリがそれまでと違って、また楽しかった。さすがに9人も黒人が居ると
こういった黒っぽい曲のノリがよいのです。所々とっちらかった演奏もあったが個々の技量も高く、
2時間25分もあっという間でした。しかしDerekは相変わらずSGしか弾かず、コーラスさえ
歌おうとしない徹底ぶり。同行のTOMO先生曰く「歌に対する変なトラウマがあるんじゃない」
との事。さすがドクター、良い線突いてます。