社長は嫌？

日本生産性本部の意識調査で、新入社員に社長への出世を希望するかとの問いに、希望する割合が過去最低を更新したという記事を読み、なるほどなと思った。

昨今の厳しい就職事情から第一志望に入社出来たとの解答も半数だったそうだ。サラリーマン人生に期待する水準が下がっているとのことだが、このことは1969年から実施している「働くことの意識」調査で分かったことだ。

1970年には新入社員の３割近くが社長になることを希望していたのだが、2005年頃から１割台で推移しているそうだ。他方、重役志望は19%で、過去２番目となった。このことから、最終責任は嫌だが、安定した地位迄は昇進したいという傾向が伺えると分析している。でも重役になったらいつ首になるか分からないのに、安定とは言えない。

草食系男子が増える一方で、家庭を大事にしたいと考える男子学生が多いのには驚く。家から近いところ、残業が無い職場がいい、出世は望まない、という男子学生が増えているので、これって一昔前迄は、女子学生が望んでいたことなのにと思う。

それでいて、奥さんには専業主婦を希望だと言うのだ。年収300万で良いなんていうのだけど、300万では家族を養えないと思う。要は、先輩サラリーマン生活を観ていると、希望が無いと感じるのだと思う。

女性の方がガッツがあるな～と思うのだ。男性が女性化し、女性が男性化している社会なのかも知れない。アメリカで同性愛婚を認めるという動きがある。

お医者さんの友人にどう思うかを聞いた。彼が「だれでも遺伝子異常を持つ可能性があって、たまたまその人たちが私たちの変わりに遺伝子異常になってしまったのだと考えるべきなんだ」と言った。こういう考え方をしたことが無かったので、目から鱗だった。