真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

非正規には過酷

2021年08月31日 | Weblog

沖縄の友人から、コロナ渦で貧困家庭が大変な状況になっていると連絡があった。友人達は貧困家庭の方々にお弁当を給付したり、住まいも提供しているなど、素晴らしい働きをしている人たちだ。

コロナ渦で非正規雇用も大打撃を受けている状態がずっと続いている。収入の面だけでなく、正規職員に比べて、健康をないがしろにされているようだと言う。

緊急事態宣言が発令されてから正規職員たちが週5日の勤務日のうち3日間の在宅勤務を認められるているのに、非正規職員は1日しか認めてもらえなかった。残りの4日間は郵便物の開封や電話番などの業務をこなすために、新型コロナウイルスに感染するリスクを負って出勤させられた。

多くの会社で正社員がテレワークしている陰で、非正規が出勤していることを忘れてはならないのだ。在宅勤務する中でも出勤命令を受ける立場なら、本来はもっと高い賃金を手にしていても良いはずだ。

こうした非正規と正規との不当な賃金格差の是正を組織の上層部に訴えるのは、日ごろから「同一労働同一賃金」を運動方針に掲げている労働組合の役割だろう。ところが職場にパートタイム労働者や嘱託社員、派遣社員などがいても、6割の労働組合は加入資格を与えていない。

前にも書いたが、家計の担い手は男性正社員であり、非正規労働者の賃金は家計を補助する程度で十分という認識が根底にあるからだ。労働界は男性中心で、体質は極めて古いのだ。

採用や昇進、退職勧奨などでの男女差別を禁じる男女雇用機会均等法が1986年に施行されてから35年がたつが、女性差別は残っている。今でも、ある企業の人事担当役員は、「新卒採用で女性より男性を優先して採っている。女性は結婚すると退社してしまうからね」と、就職差別の実態を明かした。

逆に辞めたくないのに、結婚をきっかけに退職させられた女性もいる。ある女性は男女雇用機会均等法の施行から間もない時期に某都市銀行に総合職として入行したものの、1990年代半ばに社内結婚を機に会社から退職を求められた。この銀行はその直後、より進歩的な都市銀行と合併したことで、女性に結婚退社を要求しなくなったという。

寿退社の強要などがすでに日本の産業界から一掃されていると思ったら大間違いだ。昭和の時代から続く男女差別は一向に改善されていない。これが実態だ。

 


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楽しくて親切な人

2021年08月30日 | Weblog

欧米社会の子育てと比較すると日本の親は余り子どもを褒めない。なんでもかんでも褒めてばかりいたら、いつかその子は褒められないと何もできない子になるとも言うし、ダメなことはダメってしっかりと言うのも愛だ、という考えもある。

我々世代は、親からあまり褒められたことがないので、アメリカ人の親が子供がどんな素晴らしいかと他人に褒めるのを聞いた時には、ドン引きした記憶がある。子どもを信じているからこそ厳しいことも言えるのだが、大切なことは、子どもを信じ抜こうとする親がいれば、自己肯定感を保つ子供が成長するそうだ。

もちろん、勉強ができることは良いことではあるが、でも、スポーツができたり、料理ができたり、人に親切にできたりすることも才能だと思う。特に社会に出たら、頭が良いとか成績の良かった人、いわゆる良い大学を出た人が必ずしも成功するとは限らない。それに、現代社会においては多様な価値観の中で生きている訳だから、今や「成功」の定義すら人様々だと思う。

だからこそ、いつの時代も子育てに親は悩む。では、子育ての常識が変わっても揺るがない人生にとって最も大切なこと?とは何かだ。子育てに悩んで、その上、褒められたことの経験があまりない親は、親自身が自己肯定感を失ってしまっていて、そういう親に育てらる子どもはかわいそうだ。

子供を、人から喜ばれ、人から好かれる様に育てることが大切なんだと思う。学校でも、ビジネスも、友人関係もそう。コミュニティーだって、エンターテイメントだって起業だってすべてそう。自分を幸せにしてくれる人のところに人は集まるからだ。

子供の頃の人気者、ヒーローは、楽しい子どもでクラスの人気者だった。こう思うと、皆から喜ばれる子どもに育てることが大切だ。楽しい人のところに人は集まるからだ。ここに基本がある様に思う。加えて、人に親切で思いやりのある子どもだとなおいい。

楽しくて、親切な子どもが集うクラスは、いじめなども無く学校生活が楽しいこと間違いない。ここまで書いていて、大学のゼミ生達を思う。みんな、素晴らしい学生達だった。皆と会えたことにも感謝です。

 


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高橋三千綱さんが死去

2021年08月29日 | Weblog

芥川賞作家の高橋三千綱さんが亡くなっていた。まだ73歳だ。肝硬変と食道癌のため東京都八王子市の自宅で死去した。


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日本にも参考になる

2021年08月28日 | Weblog

少子化が深刻なアジアの国は、日本、韓国、シンガポールだが、中でも韓国の少子化は深刻だ。政府は少子化対策のために様々な対策を打ち出しているが、直近では男性の育児休業率の取得率が増加している。

2002年には78人で全育児休業取得者の2.1%に過ぎなかった男性の割合が、2020年には27,423人で24.5%まで上昇した。増えた理由としては、「パパ育児休業ボーナス制度」の施行が挙げられる。女性の労働市場参加の増加や育児に対する男性の意識変化等の要因もあるが、これが最も大きな要因である。 

「パパ育児休業ボーナス制度」は、男性の育児休業取得を奨励し、少子化問題を改善するために2014年10月に導入され、同制度は、同じ子どもを対象に2回目に育児休業を取得する親(90%は男性)に、最初の3カ月間は育児休業給付金として通常賃金の100%を支給する制度だ。

「パパ育児休業ボーナス制度」の支給上限額は1カ月250 万ウォンに設定されており、それは1回目に育児休業を取得する際に支給される育児休業給付金の上限額(1カ月150 万ウォン)より高い。

このように、育児休業を取得しても高い水準の育児休業給付金が支給され、ある程度の所得が保障されるので、中小企業で働いている子育て男性労働者を中心に「パパ育児休業ボーナス制度」を利用して育児休業を取得した人が増加したと考えられる。

韓国における育児休業給付金は育児休業以降の復職を進めるために、育児休職取得中に給付金の75%が支給され、残りの25%は復職してから6カ月後に支給される。

同じ少子化で悩む日本にもこの制度は参考になるのではないかと思う。子供は国家の宝で国全体で育てると考えれば、こういう制度は有効だと思う。少子化と貧困は繋がっているから貧困対策も打たないと。

日本では現在、男性の育児休業取得促進のための育児・介護休業法等の改正案が国会にて審議されているらしい。厚生労働省の「令和元年度雇用均等基本調査」(事業所調査)によると、2019年度の男性の育児休業取得率は7.48%に止まり、女性の83.0%と大きな差を見せている。

政府は男性の育児休業取得率を2025年までに30%に引き上げるという目標を掲げているらしいけど、??だ。まずは国民全体が子供は皆で育てるものと言うふうに考えを変えることまず最初だ。


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例年ならハワイなのに

2021年08月27日 | Weblog

昨日も猛暑だった。外出しなければならなかったので、なるべく涼しい服を着ようと思っていたのだが、脚の調子が悪く、ワンピースだと膝が冷えると思いパンツしか最近履いていない。私は夏だけワンピースを着るのだけど8月に入ってもドレスが着られない。

涼しいものと言えば、アロハシャツだなと思って、実際本当に涼しいから母が大好きだったのを思い出し、そうだ、アロハシャツを着て出かけようと思って母が大好きだったシャツを着た。

ハワイで買ったシャツは色合いが素晴らしく、三人の人たちとお会いしたのだが、すごく褒められて、これは母の形見だと言った。

帰途につく車を運転中に、あっ、今日は8月26日、8月最終週の木曜日だと気がついた。1999年4月に父が亡くなり、その年から8月の最終週の水曜日か木曜日に毎年欠かさず母とハワイに出発していた日だった。

昨年も行けずにホテルも飛行機もキャンセルしたけど、あ〜、そう言えば、2年もハワイに行っていないのだ。

母のことを思わぬ日はないが、15年以上毎年8月24,25,26辺りにはいつもハワイだったことを思い出し、そうか、だから無意識に母のアロハシャツを着ようと思ったのだ。

私は時々、突然ある人のこと、友人、教え子達のことが気になったり、顔がチラつくことがあり、そして、その人が心にひっかることがある。そう言う時は、良いこと悪いこと含めて何かがあるのだと思ってなるべく連絡を取る様にしている。

人を思いやるってこう言うことなんじゃないかと思う。今の時代はSNSがあるから、相手の都合を考えなくても連絡を入れる事ができる時代だ。

コロナ渦の中、またアフガニスタンなど、世界中が揺れ動く。経済的にも不安定で、アメリカで失業者が増えているとも聞いた。それは他人事ではなく、日本国内でも同じことだ。

人に自由に会えず、コミュニケーションも取れない状態が続く。こう言う時こそ、ちょっと時間を割いて、あの人どうしてるかな〜って思うのもいいかもしれない。そう言えば、暑中お見舞い葉書や残暑お見舞い葉書が今年はこないわ。

 

 

 


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