真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

辞退者は13.4%

2012年03月31日 | Weblog
大阪府の12年度公立学校教員採用選考の合格者のうち、辞退者の割合は最終的に13.4%となる見通しであることが府教委のまとめで分かった。これは記録が残る過去5年で最高で、府議会で3月に「教育行政基本条例」と「府立学校条例」が成立したことも影響したとみられる。

府教委によると、合格者2292人のうち、辞退したのは308人だった。辞退理由は「他府県の教員に採用」が53%で最も多かった。過去では2008~2011年度の辞退率は9~10%で推移しており、12年度は今年2月3日の段階で12.4%(284人)だったものが、その後さらに辞退者が増加した。

大阪府議会で23日成立した「教育行政基本条例」と「府立学校条例」とは、学区撤廃など、学校間の競争を促すだけでなく、「学校現場に民意を反映させる」として、保護者による不適格教員の申し立てや教員の評価を規定し、大きな責任と負担を求めるものだ。

申し立て権は、保護者が不適切と感じた教員について、地域住民や保護者の代表から構成される学校協議会に意見を述べることができる権利だ。いままでは教員の評価は校長の判断に委ねられてきた。

「条例で教育が変わるきっかけになりそう」「今までは先生への不満を言う場がなかった。直接声を聞いてもらえるのはありがたい」という親や、一方、理不尽な要求を繰り返す「モンスターペアレント」への不安も広がる。「過度に文句を言う保護者もいる。教員を公平に評価するのは難しいのでは」「条例で評価まで厳しくなってしまえば、いい教員のなり手がますます減らないか心配」という親もいる。

今回明らかなのは、辞退者が13.4%もいることだ。13.4%は、合格者全体のどの層なのかは分からないが、辞退理由が「他府県の教員採用に合格のため」が半数もいるのだから、雑駁に考えても『良い教員」が他府県に流れているってことは確実だ。


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断捨離

2012年03月30日 | Weblog
昨年から金価格が暴騰している。1グラム4600円の高値をつけていた時もあるけど、最近は4400円辺りを前後している。昨年からTVの報道番組で、しばしば、もう使わなくなった手持ちの貴金属を売りにくる女性達を特集していた。

昨年、銀座の田中貴金属に電話して、どのような状況か尋ねた所、買い取りのお客様が多数ご来店しているので、2時間待ちくらいだと言われ、銀座迄行って順番を取り、2時間も待つのは嫌だと思って断念していた。

ドル価格と金価格を毎日チェックするのが習慣となっているのだが、相変わらずドル安、金は高値をつけていた。年が明ければ、きっとブームも下火になるだろうからくらいに思っていて、春休みにでも銀座に売りに行こうかなと思っていた。

たまたま、家の近所に金を買い取る店が出来たので、使わない貴金属を持って行ってみた。先方は、『お見積もりですか?」と聞いたので、何処かと比較するつもりも無いし、時間もないから、売りますと言った。

長い間、使わない貴金属など何の価値もないのだから、売れるのなら売ってしまいたいと思って総て売った。そうしたら、信じられないような高額が手元に転がり込んで来た。

高額で売れたことよりも、なんだか身軽になったみたいで、すっきりした気分になった。昨年頃からの流行語、断捨離とはこういうことかと思う。春になるから、不用の洋服も大胆に断捨離しようと思っている。友人が寄附をすればというんだけど、1度袖を通した洋服は、いくら不要になっても、何処かに寄附するのは気がひける。

生活をしていると、知らず知らずのうちにモノが増える。思い切ってなるべくモノを捨てるようにしているけれど、それでも捨てられないのが、本、CD、DVDだ。まだLPレコードも300枚くらい持っている。いつか捨てられる時が来るかしら?

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苦節30年の歴史

2012年03月29日 | Weblog
3夜連続NHKBS1で「なでしこジャパン」の30年の歴史を夜9時から放映した。偶然この番組を知り、第1回を観たのをきっかけに、3夜続けて何とか観ることが出来た。第1夜は、30 年前の日本代表選手達が登場し、当時の女子サッカーの様子を説明しながら番組が進行した。

3夜目は、1年1度の本学教職員の懇談会とぶつかっていたため、観られるかどうかが分からなかったが、8時半に会場を出て、なんとか観ることが出来た。以前にも書き込んだが、私はスポーツ好きで、特に女子マラソン、女子のフィギュアスケート、女子サッカーを長い間応援してきたので、大体の選手は分かる。

3夜の内容は、創設当時、国際試合に出場出来るようになった1990年代、それと今のなでしこジャパンのことだった。昔から女子のサッカーには協会がお金を出さないというのが定説で、サッカーを続けるために正社員にもならず、職を転々として相当の苦労をしてきたのだ。もっとも、今でもアルバイトで食いつないで選手を続けている方もいる。

今の選抜チームには、ドイツなどの海外チームで活躍している選手も含まれ、国内組み選抜選手と海外組み選抜選手との間に葛藤、軋轢があったようだ。でもお互いを理解して、ワールドカップで優勝した。当時、震災後の辛い時に、日本中が歓喜し優勝に酔いしれたのはつい先日のことだ。

過去30 年間、苦労をしながらサッカーを続けてきた各選手たちが一様に言ったこと「後輩の女子サッカーのために」だった。ある選手は、引退後自分の子どもにはサッカーはさせないと思っていたけれど、今は女子サッカーをやらせても良いと思うようになった、と言ったことは印象的だった。つまり、それほど苦労したということなのだ。

成功は1日にして成らない。長い歴史の中で、今までの道のりを知り、それに関わってきた方たちの苦労や努力を知ることで、さらに女子サッカーがより面白くなると思う。今のなでしこジャパンはロンドンオリンピックで金メダルを獲ることを期待されているので、重圧もあるだろうけど、きっと後輩のためにがんばるだろうと思う。

でも、そろそろ女子サッカープレイヤーの待遇改善をしてあげる時が来ていると思うのだけど。

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最高標準額って?

2012年03月28日 | Weblog
いよいよ春本番。プロ野球も開幕する。マリナーズが来日し、巨人との試合にイチローを一目見ようと多くのファンが集まった。長年、日本のファンはイチローをTVコマーシャルでしか観ていない。TVコマーシャルで観るかぎり、なかなかの演技派のようだ。

少し前迄読売新聞と朝日新聞との間で激しいバトルがあった。朝日新聞は、大学生・社会人選手に入団先を選べる逆指名制度や自由獲得枠があった1993~2004年の間に入団した高橋由伸外野手、上原浩治投手(現米大リーグ・レンジャーズ)、二岡智宏内野手(現日本ハム)、阿部慎之助捕手、内海哲也投手、野間口貴彦投手の計6選手が、いずれも最高標準額を超える契約金で、契約を結んだと報じた。

つまり、読売ジャイアンツが、ドラフト(新人選択)会議に「逆指名制度」があった時代に獲得した新人選手に関して、プロ野球界で申し合わせた契約金の「最高標準額」1億5000万円(うち出来高払い5000万円)を超える契約を結んでいたことが明らかになったからだ。ジャイアンツは「社会的非難に当たらないと考える」としている。

これに対し、巨人は朝日新聞から取材を受けたことを明らかにした上で、反論する文書を発表している。「最高標準額は、契約金等の上限ではなく、緩やかな目安とプロ野球界で認識されてきた」とし、さらに「朝日が問題にした6選手はいずれも緩やかな目安とされていた時期に入団しており野球界のルールに反してはいない」「税務申告も適正に行っており違法とみなされる点もない」と言っているのだ。

「最高標準額」とは契約金の「最高標準額」は1993年、ドラフト会議に「逆指名制度」が導入された際、契約金の高騰を抑えるため設けられた。ただし上限を明確に規則化することについて、「あくまで標準額で、上限ではない」としている。

超えた場合の罰則も設けられなかったらしいのだが、これでは最高標準額を決めても余り意味が無いと思う。お金持ちの球団が良い選手を獲得出来るということでもある。余りファエアーではない。


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アメイジンググレイス

2012年03月27日 | Weblog
賛美歌アメイジンググレイス、邦題は「驚くばかりの恵みありき」を一度ならずも何度も耳にしたことがあると思う。それほど、この賛美歌は世界的に有名でクリスチャンで無くても口ずさめるだろうと思う。ただ、この賛美歌が作られた背景を知る人は少ないのでないかと思う。

偶然、このDVDを観た。なんとイギリスの奴隷貿易廃止に貢献したウィリアム・ウィルバーフォースの半生を描いた先品だった。映画のタイトルは、奴隷船の船長だったジョン・ニュートンが作詞した賛美歌「アメイジング・グレイス」から採られており、映画はニュートンがウィルバーフォースに与えた影響についても描いていた。

賛美歌「アメイジング・グレイス」は、特にアメリカで愛唱され、またバグパイプでも演奏される。作詞者はジョン・ニュートン で作曲者は不詳。ジョンは、さまざまな船を渡り歩くうちに黒人奴隷を輸送する「奴隷貿易」に手を染め巨万の富を得るようになった。

1755年、ジョンは病気を理由に船を降り、勉学と多額の寄付を重ねて牧師となった。そして1772年、「アメイジング・グレイス」が生まれた。この曲には、黒人奴隷貿易に関わったことに対する深い悔恨と、それにも関わらず赦しを与えた神の愛に対する感謝が込められているといわれている。

当時奴隷として拉致された黒人への扱いは家畜以下であり、輸送に用いられる船内の衛生環境は劣悪であった。このため多くの者が輸送先に到着する前に感染症や脱水症状、栄養失調などの原因で死亡したといわれている。この様子が映画の中で詳細に語られ、人間が品物として取引されていた当時の奴隷船のことが良く分かる。

この作品は、2006年9月16日、トロント国際映画祭のクロージング作品として初上映され、イギリスとアメリカではイギリス議会が奴隷貿易を廃止してからおよそ200年にあたる2007年2月から3月にかけて公開されたのだそうだ。

歴史を知る上で一度は観ておくと良い映画だと思う。

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