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kimitsuku独り言

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ひとりブツブツ独り言

現代への視点2010 ~歴史から学び、伝えるもの~

2010年11月28日 | 日記
       
 H新聞社主催のフォーラム、『現代への視点』を視聴してきた。
~歴史から学び、伝えるもの~と副題が付いており、澤地久枝氏、
姜尚中氏、保坂正康氏の3方がパネリスト。
 澤地氏は「事実の検証からはじまる」と題して、昭和6年の満州事変
からミッドウェー海戦、太平洋戦争へと続いた歴史を読み解き、未来は
過去の中にある…の言葉を引用して、歴史を知ること・検証することを
提言された。この夏は体調を崩していたそうだが、メリハリのある力強い
口調で、聴衆の心を掴んでいた。
 姜氏の講演は、「韓国併合で日本は何を失ったか」。
在日二世であり政治学者でもある氏は、韓国併合100年の今、朝鮮半島で
起きている紛争をひも解き、日本がかつてドイツが行なったような東西の
架け橋になれたら…と、夢を語っていた。現在、韓国は北朝鮮に砲撃され
アメリカと共同で軍事訓練を行なっている。東アジアの平和の為に日本が
出来ることは何か…、虹を架けるとは…と、課題を示された。
 保坂氏は「今、歴史から何を学ぶか」と題して、日本近代史を解説した。
昭和の時代は、『教育・治安維持・情報の一元化・暴力』の四つの壁に囲まれ、
人間が益々矮小化していったと話された。過去の歴史から何を学び、未来へ
伝えるべきか、一人ひとりが考えて欲しいとも…。
 会場は中高年の男女で満員、熱心にメモを取りつつ聞き入っていた。
私はどういう訳か昔から歴史が好きだったが、考えてみると学校の授業で日本
近代史は出てこなかった。その評価が難しいという事情もあったのだろう。
「未来は過去の中に在る」。久し振りに真摯な歴史観を聴いて大きな感銘を受けた。

コメント (2)
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