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kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
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わたしのショパン考

2010年11月01日 | 日記
      
                           
 今年はショパン生誕200年を記念して、様々な催しが行なわれている。
昨夜もNHKBSで『みんなのショパン』が、4時間に亘って放送された。
世界中で愛されるショパンだが、特に日本人はショパンが好きらしい。
クラシックには疎いkimitsukuだが、思い起こしてみると…初めてショパンの
名前と顔を知ったのは、小学校の音楽教室にあった肖像画だったと思う。
厳しいバッハやヘンデル、ベートーベンと並んで、若々しいショパンが居た。
授業でショパンについて教えられたかも知れないが、記憶に残っていない。
本好き少女だった私は音楽教室より、図書室で過ごす時間の方が長かった。            
             
 図書室にあった『少年少女世界名作集』で、ジョルジュ・サンド「愛の妖精」を
読んだ記憶がある。フランスの田舎に住む少女と双子の兄弟を描き、私を夢想
世界へ誘った。後にサンドが有名な女流作家で、長い間ショパンと恋愛関係に
あったと知り、あぁあの音楽家…と思い出した程度の認識度だった。
 我が父は音楽好きだったが聴くのは専ら演歌で、クラシックには程遠い環境。
私をクラシックへ導いてくれたのは映画音楽。チャイコフスキーやブラームスの
甘く切ないメロディが、恋愛映画のBGMに効果的に使われていた。
              
 2002年に製作された『戦場のピアニスト』は、実在したピアニストがモデル。
主人公はショパンを得意としていたシュピルマン、当然の如く全編にショパンが
流れていた。“ノクターンOp20”や“バラードOp1”が、悲惨な境遇を生き延びた
ピアニストの哀しみを、よりいっそう強調していたように思う。 
          
 隠れ住んでいた廃墟でドイツ将校に見つかり、「私はピアニストだった」と答えて
ピアノを弾く場面。敗戦近い将校が、ユダヤ人ピアニストに食料や防寒具を与える。
ショパンのピアノ曲が戦場の二人を結び付ける、感銘深いシーンだった。
 昨夜の『みんなのショパン』で選ばれた、「わたしの好きなショパン・ベスト10」には
私も大好きな“ポロネーズ・英雄”や“幻想即興曲”“練習曲・革命”などが入っており
感慨一入の想いで『ピアノの詩人ショパン』を、堪能させてもらった。
          
コメント (2)
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