土曜日が仕事だったので、今日は休み。昨日、どこに行こうか考え、伊豆沼にハクガン探しに行くことにした。夜は「風林火山」を観て布団に入り、3時に家を出た。伊豆沼の獅子ヶ鼻に就いたのは5時半頃だった。 今日は雲が厚く、日の出は見えない。そのせいか、がんの飛び立ちがポツリポツリで、あのけたたましい鳴き声がない。迫力のある一斉に飛び立つ場面を期待して来たのだが、ちょっとがっくりだ。朝食おにぎりを食べ、30分ほど仮眠した。隣に車が止まった音で目が覚めた。さあ、いよいよハクガン探しだ。沼の周囲をずうっと走ったが、ガンの群れがいない。どこだ~。もしかすると、だいぶ沼から離れたところまで飛んでいったのかもしれない。これではハクガンどころではない。どうするか迷ったが、ここは思いっ切りよく蕪栗沼に移動することにしよう。あそこならカリガネやシギが楽しめる。もしかすると、シジュウカラガンも入っているかもしれない。今季2度目の蕪栗沼だが、前回はカリガネでほとんど時間を使い切ってしまったので、今日はシギからスタートだ。南側駐車場に車をとめ、そこから沼まで歩いた。昨日、一昨日あたり雨が降ったのか、道がややぬかるんでいる。そして、沼の水量が増えていた。当然、シギがいない。いるのはカモたちとハクチョウたちだ。カモでは、キンクロハジロとコガモを見つけた。(あまりカモに意識がいってなかったもので・・・) 駐車場のところにジョウビタキが3羽以上いた。そして、遠くからガンの群れの声が聞こえるので、南の空を見ると、大きな群れが次々とやってきて、下に下りるのを見つけた。急いで南側の田んぼの方に行くと、・・・いました、ガンの大きな群れ!手前に車をとめ、そこからゆっくり歩いていくと、こんなものを発見。 ガンの骨だろうか?猛禽に襲われたのだろうか?かなり大きな群れだったが、不覚にもバタバタバタと一斉に飛ばれてしまった。 かなり距離はあると思ったのだが・・・。警戒心が 強いようだ。お昼近くなったので、車に戻り、セブンに弁当を買いに行くことにした。土手の上を運転していると、右側の養殖池に何やら小さい鳥を見つけた。車をとめ、双眼鏡で確認すると、ツルシギとオオハシシギだった。こんなところに来ていたのか。ツルシギは15羽、オオハシシギが2羽、それにイカルチドリを1羽確認できた。沼よりこっちの方がずっと近くて、写真を撮るにはグッドポジションだ。ただ、昼近くという事で、オオハシシギはずっと寝たままで、あまり撮れなかった。それでもだいぶ大きく撮れ、満足だった。弁当を買いに行く途中、沼の北側にマガンの大きな群れがいた。その群れを見ながらお昼を食べた。車から降りて、次はカリガネ探しだ。最初はなかなか見つけられなかったが、何の気なしに一番手前のガンに双眼鏡を向けると、それがカリガネだった。これはラッキーだ。 しかも、よくよく見ると、そこには6羽のカリガネが。顔の白い部分が額まで達していない個体もいる。幼鳥かと思われる。ゆっくりゆっくり、慎重に慎重に近づくと、だいぶ近くまで許してくれた。これまたラッキーだった。いろんな場面を撮ることができ、十分に堪能することができた。あとはシジュウカラガンが出てくれれば文句なしだったが、次回の楽しみとしよう。そろそろ3時近くなったので、南側駐車場にもう一度行ってみたが、特にこれといった鳥さんも出ず、帰ることにした。しかし、東側の田んぼで、小さい猛禽を見つけてしまった。一旦は片付けた機材だったが、もう一度セットして見ると・・・、どっちかな?コチョウゲンかチョウゲンか。 下腹に太い斑点が見えるがはっきりしない。上面はやや赤味の入った褐色なので、たぶんチヨウゲンボウだと思われる。できれば、コチョウゲンであってほしいのだが・・・。今日はハクガンは探し出せなかったが、オオハシシギ・ツルシギ、そしてカリガネも十分観察でき、楽しい鳥見だった。
【出会った鳥たち】 ジョウビタキ♂・マガン・ツルシギ・オオハシシギ・カリガネ・チョウゲンボウ・ノスリ・チュウヒ・カシラダカ・キンクロハジロ・コガモ・オナガガモ・オオバン・コハクチョウ・イカルチドリ・ダイサギ・アオサギ