けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

内心、心臓がバクバクな朴槿恵大統領~Part II~

2014-03-29 23:59:41 | 政治
それが何を意味するのかは完全には良く分からないのだが、明らかに何かが変わったことは間違いないと思わせる記事が幾つか続けて聞かれるようになった。習近平国家主席のあからさまな日本批判のことである。

産経新聞2014年3月24日「安重根記念館、習主席『私が建設指示した』朴大統領に 中国主導で日韓にくさび

これはオランダ・ハーグでの日米韓首脳会談の直前に、同じくハーグを訪れていた習近平国家主席と朴槿恵大統領が会談を行い、中韓連携で日本を貶めようという結託を確認し合った会談の中で出てきた話である。習主席が「私が記念館建設を指示した。両国国民の(安重根への)思いを強め、(中韓の)重要な結び付きとなる」と切り出し、朴大統領が「両国国民から尊敬される安重根義士をしのぶ記念館は、友好協力の象徴になる」と応じたという。加えて、「さらに習氏は、日本統治に抵抗した朝鮮人部隊『光復軍』を記念する石碑が近く、部隊の拠点があった中国・西安に完成すると説明した。朴氏は『意義深く思う』と述べたという。」とあるように、求められる以上に答えた形である。

また更に、下記の記事なども注目を集めている。

産経新聞2014年3月29日「『日中戦争の悲劇、鮮明に記憶』中国主席、ドイツで対日批判

先日もロイターの記事「アングル:中国が『反日宣伝』を強化、習主席訪独で第2次大戦に焦点か」を引用したが、中国が反日宣伝にドイツのホロコースト記念館を利用しようとしたがドイツに拒絶され、仕方がないのでベルリン市内での講演の中で反日批判を繰り広げたという。お得意の日本の軍国主義による死者3500万人とか、南京大虐殺で被害者30万人とかいうプロパガンダを繰り返した。ドイツという国が東西分断の悲しい歴史があったり、中国や韓国が目の色を輝かせるホロコーストという究極的な非人道的な暗い過去が、日本と同一視させようとする彼らに好都合だから喜んでドイツを利用しようとするが、ドイツは当然ながら胸を張れる歴史ではないので、そんなことをしないで欲しいと迷惑千万なのだが、調子づいて結局反日宣伝を繰り広げたという訳である。

これらの流れはちょっと前までとは雰囲気が異なっていて、短絡的な思考しかできない朴大統領からしてみればどうでも良い話だが、習近平国家主席からすれば自らの取り得る選択肢、カードの数を少しでも制限しないようにするために、反日宣伝は自分よりも下の部下にやらせておいて、自分は少し高い位置から仲裁役に買って出て相手(日本)に恩を着せる選択肢も残していたはずである。という以前の話として、安重根という建前上は独立運動の活動家のテロ行為を正当化すれば、新疆ウイグルやチベットの独立運動の正当性にも繋がってしまうから、安重根記念館などの動きに対しては少し距離を置いて高みの見物をするのがセオリーであったはずである。最低でも、その判断の決断には関与していないというポジションが必要だと思うのだが、それが最前線で「私が指示した」とまで言うのだから、これは相当なリスクを伴う話だと私は感じている。
では、これは誰に対するどの様なメッセージなのだろうか?

私の理解では、これは朴大統領への「あなたは、既にルビコン河を渡っているのですよ!分っていますか?」というメッセージなのだと思っている。つまり、アメリカが強く主張する、日米韓の3か国の強固な関係で北朝鮮にも中国にも対峙するという基本姿勢に対し、中米韓を基軸とする関係の上に立ち、過剰にアメリカに軸足を置いたりせず、寧ろ多少の距離を維持することを強要するものである。これまでも韓国に対して恩を売った経歴はあるが、オランダ・ハーグでの日米韓首脳会談の直前と直後にこれだけあからさまなことをするのだから、相当、朴大統領は焦ったのではないかと思う。穿った見方をすれば、朴大統領がオランダで体調不良でオランダ国王主催の晩餐会を欠席したのも、その衝撃が大きくて心穏やかではなかったり、今後の対応に追われていたのが原因ではないかとすら感じてしまう。そう考えれば、首脳会談で終始苦虫を噛み潰していた朴大統領のあの顔つきの背景には習近平国家主席への配慮があり、テレビカメラが消えて油断したところで笑顔で安倍総理と握手したところを写真に撮られたのは、韓国国民に対してマイナスではなく、韓中関係にマイナスと捉えるべき事件なのかも知れない。

過去にも書いたが、やはり朴大統領の内心はバクバクものなのではないかと改めて感じる。この窮地を脱するには中国が日本を歴史問題で叩きのめしてくれることに期待するしかないが、ドイツでの反応を見ても、それほど成果が上がっている様には見えない。例えばロイターやウォールストリートジャーナルには関連の記事は見つけられなかった。韓国はこれから1か月が正念場である。オバマ大統領の要求を拒否して反日を継続するのか、要求を呑んで日本との協力関係の構築を目指すのか・・・。どちらに進んでも、針の筵であることには違いないはずである。

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