けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

「民主党の重点政策MANIFESTO」へのツッコミ

2014-11-25 00:34:13 | 政治
民主党がマニュフェストを発表した。下記の民主党のホームページに記載されている。

民主党の重点政策MANIFESTO『今こそ、流れを変える時。』

余りに酷いのでちょっとツッコミを入れさせて頂く。

まず、ポスターのキャッチコピー。

■「今こそ、流れを変える時。」
→前回の民主党政権の無残な結果に対し、国民がNoを突きつけて2年前に政権が交代した。その時のキャッチコピーであれば非常に的を得た合言葉である。その流れを変えて、株価は倍増し、日米同盟は俄然強固になった。尖閣問題で日本を鼻先で扱い、日中首脳会談に付き合ってもらえなくてヘイコラ、ヘイコラ頭を下げていたのが、中国の方が「条件を聞かねば会談はしない」と言っていたくせに無条件会談に応じざるを得なくなった。韓国も李明博大統領に好き放題にやられたが、現在は攻守が全く逆転し、日本は韓国など相手にしなくなった。朴大統領の方から会談を打診する始末である。安全保障の法的整備は着実に進み、沖縄の普天間飛行場の辺野古移設も逆風は凄まじいが、手続き的には一応は進展した。完全に流れが変わったのは疑いようがない。その流れを変えるなら、その方向が「昔の民主党政権時代の方向」なのか、それ以外の方向なのか、それがなければ意味不明なキャッチコピーである。

次に、個別の課題を確認する。

■「実質賃金が15か月連続マイナス。働く人はますます苦しく。」「増え続ける非正規雇用。」「GDPが二期連続マイナスに!アベノミクスは期待はずれ。」
→民主党政権時代にどうだったのか?実質賃金どころか、失業率の高さは明らかに流れが変わった。非正規が増えているというが、非正規すら働けない時代よりは全然改善している。好景気への流れの中では、必ず通る道が現在の状況である。今後、再度不景気に逆戻りの可能性はあるが、民主党政権が好景気に導くという政策はない。
■「集団的自衛権の閣議決定。秘密保護法案の強行採決。」
→安全保障上の不備が原因で、尖閣問題で日本は中国に好き放題やられたのは民主党政権時代である。時代が昔とは大きく変わり、その変化に対応した政治が求められている。過去のままで良いというロジックは「私は無策」と宣言していると等価である。
■「国産米農家に廃業の危機!」
→危機感は分かるが、農家へのばら撒きは何も事態を改善しなかった。根本的な改革が求められているのだから、問題を認識しているなら具体的な「解決策」を示すべき。
■「安易な原発再稼働」
→「安易な再生可能エネルギー」で大問題になっている現実に対する答えを示せ。自らの政策の失敗で、今、日本中が困っているのだから、それに頬かむりで原発だけ「安易」と糾弾するのは余りに勝手すぎる。
■「2年たっても議員定数の削減は実現せず。」
→選挙制度改革は全政党の賛成が基本。自ら譲歩しなければ進展しないのは自明。与党だけに責任を押し付けるのはおかしい。
■「社会保障充実の予算が半分に減らされた!」「『要支援切り』で介護サービスが低下。」
→こちらは一理ある。ただ、色々な事情があっての流れであるので、単に「要支援切り」で介護サービスが低下というだけでは不十分。結局は社会保障充実には「財源は何処にある」という命題が付いて回る。この答えを出せなかったのが前回の民主党政権。
■「『厚く、豊かな中間層』を復活させる」「未来に繋がる成長戦略」
→「行き過ぎた円安」というが、これは「行き過ぎた円高」が是正されて、以前の円ドルレートに戻っただけ。その当時に「行き過ぎた円安」との認識はなかったのだから、適正レートの根拠を示さないと不毛な議論。個人的には1ドル110円位が妥当だと思うが、定量的な根拠もなしに主観的な議論しても不毛である。また、「未来に繋がる成長戦略」というのは安倍政権のカーボンコピーであり、思い付きで分野を幾つか列挙しても、言うだけなら誰でもできる。安倍政権も同様のことは言っているだろう。
■「一人ひとりを尊重し共に生きる社会をつくる」
→抽象的な話をし出したら終わり。結局は「財源は何処に」という話。以前の様な「バラマキ感、満載」の表現をソフトにしただけでは?
■「地域の声に耳を傾け、ふるさと再生」
→これは安倍政権のカーボンコピー。だったら積極的に協力をしろ!!
■「専守防衛と平和主義を堅持する」
→安倍政権も全く同じことを言っているが、イメージ戦略で安倍政権を「戦争好き」と貶めようとしている。安全保障の効果が向上するアプローチがあるなら、その具体論を示すべき。しかし、細かく読めば「アジアの安全保障環境が変化する中、近隣諸国との信頼醸成と関係改善を進め、戦略的な外交を展開します。」など、安倍政権の積極的平和主義と何が違うのか?
■「身を切る改革を断行する」
→「議員定数を削減します。一票の較差を是正します。」というが、民主党が積極的に妥協して着地点を探そうという動きはこれまでに見えなかった。多分、これを言うなら「第三者委員会に任せるべき!」ぐらいのことを言わなければ実現しそうな気がしないが、そこまでいう気はあるのか?

以上、こんなところだろうか?

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