昨日まで、朝生での議論をベースに慰安婦問題について思うことを書いてきた。今日は、今まで議論されていない慰安婦問題に関する新たなパラメータについてコメントしてみたい。それは、北朝鮮の存在が韓国との慰安婦問題に及ぼす影響である。
クマラスワミ報告の中でも少し触れたが、実は慰安婦問題の主なる対象国は3つあり、韓国、中国に加えて北朝鮮もその対象となっている。クマラスワミ報告では北朝鮮の慰安婦の信じがたい証言(将軍様の命令による証言?)が紹介されており、ここでは北朝鮮相手に日本が「非人道的な残虐国家」と糾弾され、国家賠償をすべきと求められている。まるで喜劇のようなお話だが、最終的に日本が北朝鮮と国交正常化をする際には、戦時補償の問題がクローズアップされることは明らかで、多分、兆単位の賠償が求められるのは目に見えている。拉致問題などを考えれば、北朝鮮からの戦闘行為とも取れる行いを戦後長年に渡り仕掛けられた我が国だから、「ふざけるな!」と言いたいところであるが、少なくともそんなことで納得するはずはないので、現在の金正恩体制下では補償問題が決着して国交正常化となる可能性はかなり低い。
だとすると、このまま行けば北朝鮮との国交正常化がなされる前に、北朝鮮が弾けてドンちゃん騒ぎの後に韓国と統一される可能性が高いと言える。この場合、あの韓国との間で「北朝鮮枠」の戦時補償交渉を行わなければならない可能性が高い。その時、何が起きるのかは少々シミュレーションをしておくべき問題だと考える。
その時韓国は、日本から搾り取れるだけの金を搾り取ってやれ!と考えるだろうから、相当、日本は無理筋の吹っ掛けた金額を請求される可能性が高い。その時、日本は「韓国のため」ではなく、極貧状態の北朝鮮の民主化のために生活レベルの向上に向けた人道支援を「戦時補償」の名目で行うだろうし、それは南朝鮮(韓国)にピンハネされないようにある程度の監視をする必要に迫られるだろう。そこには何らの形で着地点が見いだせるものと仮定しよう。しかし、その補償の中には慰安婦問題に関する補償を含めるように、旧北朝鮮側の関係者は求めるだろう。既にクマラスワミ報告の時点で名乗り出てきている人はいるし、後から名乗り出る人もいるだろう。この時、日本政府はこれらの慰安婦女性への補償を拒否する理由は何もない。韓国では既に補償問題は解決済みだから追い銭を出すわけには行かなかったが、北朝鮮はこれからの話なのでこの部分を含めることは可能なはずである。必然的に、日本政府は慰安婦女性への補償を提案することになると思うが、これを聞いた韓国人が納得するわけがない。
こうなると話はややこしい。
もし仮に、慰安婦問題に関して日本のおかれた事情を熟知した人であっても、同じ(統一後の)韓国内において補償を受けられる女性と補償を受けられない女性がいると、それは直感的には「不公平」と感じる人が出てしまう可能性があるからだ。この不公平感はタチが悪い。論理的な議論が全て吹っ飛び、短絡的で感情的な議論が幅をきかしてしまうからだ。こうなると韓国世論は暴走し、日韓基本条約を破棄して国交断絶などとなる可能性が高い。その時、アメリカがどの様な反応を示すだろうか?
この時、上述のように既に北朝鮮は崩壊し、韓国主導で統一がなされているので中国と西側諸国の間の緩衝材としての北朝鮮は既にないことになる。韓国は中国と直接的に対峙することになり、より中国、アメリカの間の綱引きが激しくなるはずである。少しでも中国側になびかないように促すためには、日本と韓国の対立をアメリカは嫌うに違いない。勿論、韓国がアメリカに嫌われないようにと気を利かせて日本に譲歩する可能性もゼロではないが、国民感情をコントロールできる政府ではないことは明らかである。したがって、アメリカは韓国が譲歩する可能性よりも日本が譲歩する可能性を模索するはずで、そうなると日本に厳しく当たる可能性がある。その時になって日本が慌ててもどうにもならない可能性が高い。
この様に考えると、この様な事態になる前に世界に慰安婦問題の真実を知らしめる必要がある。国際司法裁判所などを介した決着も考えられるが、上述の事態に陥った場合には、韓国は国際司法裁判所への提訴にも応じない可能性が高く、駄々を捏ねたもの勝ちを狙う可能性が高い。韓国が統一される前であれば、日本が提訴したら韓国も応じざるを得ない雰囲気を作ることも可能だろうから、クマラスワミ報告の撤回を実現できた暁には、早期に国際司法裁判所提訴などの対策を考えるべきであろうと思う。
もし北朝鮮と言うパラメータがなければ、もう少し別のやり方もあるのかも知れないが、私にはあの北朝鮮が10年後も行き長らえているとは思えないのである。であるならば、北朝鮮の崩壊がタイムリミットと見なして慰安婦問題を攻めの姿勢で解決に導かなければならない。
少々、話はややこしいのである。
←人気ブログランキング応援クリックよろしくお願いいます
クマラスワミ報告の中でも少し触れたが、実は慰安婦問題の主なる対象国は3つあり、韓国、中国に加えて北朝鮮もその対象となっている。クマラスワミ報告では北朝鮮の慰安婦の信じがたい証言(将軍様の命令による証言?)が紹介されており、ここでは北朝鮮相手に日本が「非人道的な残虐国家」と糾弾され、国家賠償をすべきと求められている。まるで喜劇のようなお話だが、最終的に日本が北朝鮮と国交正常化をする際には、戦時補償の問題がクローズアップされることは明らかで、多分、兆単位の賠償が求められるのは目に見えている。拉致問題などを考えれば、北朝鮮からの戦闘行為とも取れる行いを戦後長年に渡り仕掛けられた我が国だから、「ふざけるな!」と言いたいところであるが、少なくともそんなことで納得するはずはないので、現在の金正恩体制下では補償問題が決着して国交正常化となる可能性はかなり低い。
だとすると、このまま行けば北朝鮮との国交正常化がなされる前に、北朝鮮が弾けてドンちゃん騒ぎの後に韓国と統一される可能性が高いと言える。この場合、あの韓国との間で「北朝鮮枠」の戦時補償交渉を行わなければならない可能性が高い。その時、何が起きるのかは少々シミュレーションをしておくべき問題だと考える。
その時韓国は、日本から搾り取れるだけの金を搾り取ってやれ!と考えるだろうから、相当、日本は無理筋の吹っ掛けた金額を請求される可能性が高い。その時、日本は「韓国のため」ではなく、極貧状態の北朝鮮の民主化のために生活レベルの向上に向けた人道支援を「戦時補償」の名目で行うだろうし、それは南朝鮮(韓国)にピンハネされないようにある程度の監視をする必要に迫られるだろう。そこには何らの形で着地点が見いだせるものと仮定しよう。しかし、その補償の中には慰安婦問題に関する補償を含めるように、旧北朝鮮側の関係者は求めるだろう。既にクマラスワミ報告の時点で名乗り出てきている人はいるし、後から名乗り出る人もいるだろう。この時、日本政府はこれらの慰安婦女性への補償を拒否する理由は何もない。韓国では既に補償問題は解決済みだから追い銭を出すわけには行かなかったが、北朝鮮はこれからの話なのでこの部分を含めることは可能なはずである。必然的に、日本政府は慰安婦女性への補償を提案することになると思うが、これを聞いた韓国人が納得するわけがない。
こうなると話はややこしい。
もし仮に、慰安婦問題に関して日本のおかれた事情を熟知した人であっても、同じ(統一後の)韓国内において補償を受けられる女性と補償を受けられない女性がいると、それは直感的には「不公平」と感じる人が出てしまう可能性があるからだ。この不公平感はタチが悪い。論理的な議論が全て吹っ飛び、短絡的で感情的な議論が幅をきかしてしまうからだ。こうなると韓国世論は暴走し、日韓基本条約を破棄して国交断絶などとなる可能性が高い。その時、アメリカがどの様な反応を示すだろうか?
この時、上述のように既に北朝鮮は崩壊し、韓国主導で統一がなされているので中国と西側諸国の間の緩衝材としての北朝鮮は既にないことになる。韓国は中国と直接的に対峙することになり、より中国、アメリカの間の綱引きが激しくなるはずである。少しでも中国側になびかないように促すためには、日本と韓国の対立をアメリカは嫌うに違いない。勿論、韓国がアメリカに嫌われないようにと気を利かせて日本に譲歩する可能性もゼロではないが、国民感情をコントロールできる政府ではないことは明らかである。したがって、アメリカは韓国が譲歩する可能性よりも日本が譲歩する可能性を模索するはずで、そうなると日本に厳しく当たる可能性がある。その時になって日本が慌ててもどうにもならない可能性が高い。
この様に考えると、この様な事態になる前に世界に慰安婦問題の真実を知らしめる必要がある。国際司法裁判所などを介した決着も考えられるが、上述の事態に陥った場合には、韓国は国際司法裁判所への提訴にも応じない可能性が高く、駄々を捏ねたもの勝ちを狙う可能性が高い。韓国が統一される前であれば、日本が提訴したら韓国も応じざるを得ない雰囲気を作ることも可能だろうから、クマラスワミ報告の撤回を実現できた暁には、早期に国際司法裁判所提訴などの対策を考えるべきであろうと思う。
もし北朝鮮と言うパラメータがなければ、もう少し別のやり方もあるのかも知れないが、私にはあの北朝鮮が10年後も行き長らえているとは思えないのである。であるならば、北朝鮮の崩壊がタイムリミットと見なして慰安婦問題を攻めの姿勢で解決に導かなければならない。
少々、話はややこしいのである。
←人気ブログランキング応援クリックよろしくお願いいます