けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

結局のところ共著者が「論文撤回」に拘る理由は何なのか?

2014-04-09 23:57:16 | 政治
小保方氏が記者会見を行い、多くのテレビ局や新聞社がこぞって報道している。今日は手短にではあるが、一言、コメントしておく。

記者会見のテレビでの扱い方は各社まちまちで、例えばNHKのニュースウォッチ9ではどちらかと言えば理化学研究所よりの厳しい批判的な視点で報道し、テレ朝の報道ステーションでは小保方氏に若干同情気味に報道していたように思える。産経新聞では「小保方氏会見ライブ(1)~(15)」と称して、ほぼ全体の質疑応答の様子を詳細に紹介しており、いつもながらではあるがその報道姿勢には感服する。その様な中で新事実も幾つか明らかになったが、その辺は報道でもご承知の通りであり、今更紹介は避ける。

ひとつだけポイントとして指摘したいのは、小保方氏の口からも、STAP細胞の作製には何らかのノウハウがあり、そのノウハウについては次の研究の内容にかかわるので全てを公開する訳には行かないという説明があり、私が最初のブログ「小保方氏のSTAP細胞騒動の裏側を覗く」でコメントした、特許などの権利化マターが色々と複雑に絡むため、「それなりのノウハウの秘匿が行われているはずであり、中々再現実験に成功しないのは妥当である」という予測を裏付けした点である。そのノウハウは、信頼のおける一部の人には伝えていて、小保方氏の言葉を借りれば「インディペンデント(独立)に追試に成功した人もいる」とのことである。記者会見での質疑応答の中で、「インディペンデントに追試に成功した人がいるなら、その人にその事実を公表してもらえば、STAP細胞の存在の是非の問題解決に役立つから名前を公開しては如何か?」という趣旨の質問をして、小保方氏が若干微笑みながら「なるほど」と答えていたシーンがあった。直ぐに弁護士が間に割り込み「ご意見としてお受けします」と遮ったのも興味深い。

この新事実の意味するところは何か?

私の予想では、多分、ハーバード大の共著者の研究室か何処かでその追試に成功しており、その研究者(状況証拠的に、少なくとも理研の社員ではない)はこの「タイムアドバンテージ」を次なる大発見、大きな成果に繋げるために日夜努力をしており、とてもではないが追試成功の報告を世界に向けてすることが出来ないでいるということを意味しているのだと思う。日本でもそうであったように、追試成功の報が流れたら、途端にその人の周りをマスコミが取り囲み、平穏な研究環境が妨げられてしまうのである。折角のタイムアドバンテージがチャラにされ、しかも、周りに産業スパイ的な技術を盗もうとする輩が現れてもおかしくはない。日本の中ではまだ、その様な輩の存在が当たり前ではないから良いのだろうが、アメリカだったら何があってもおかしくはない。少しでも平穏な環境を維持できることを望むのは当然のことである。小保方氏も「STAP細胞生成の最適な条件を見出す」ことを次の論文のテーマに据えており、権利の取得と共に成果の囲い込みの上では、ノウハウの出し惜しみは非常に重要なポイントなのである。特に、研究ノートによる「先発明の証明」が困難な状況では、ノウハウの漏えいは権利化的には致命的にもなりかねない。多くの人に再現実験に成功して欲しい反面、情報をすべて開示できない事情があるのが彼女にとってのジレンマなのだろう。

ただ、こうしたノウハウを入手したいと思うのは世界共通で、それは理化学研究所内でも同様なはずである。極秘のプロジェクトとして、あまりその存在を知らされていなかったようだが、それ故に理研の職員であってもこっそり「ノウハウの全ての開示」を求めるのは難しい状況であったはずである。となると、このタイミングで小保方氏のノウハウをこっそりと聞いて、自らもSTAP細胞作製のタイムアドバンテージを稼ぎ、どさくさに紛れて大きな成果で一発当てよう(例えばノーベル賞の共同受賞や権利化収入など)と考える人たちが小保方氏を追い込んで、自ら全てを白状するように仕向けたとしてもおかしくはない。先日コメントを頂いた「特命くん」さんのご指摘の通り、提出していないノートがあるというのも、この様な背景と、それからノウハウを守ろうとする小保方氏の防御のせめぎ合い故なのかも知れない。

今日の記者会見で分かったことも多いのだが、相変わらず分からないことも多い。次なる鍵は、何故、日本人の多くの共著者が「論文取り下げ」に拘るかという点かも知れない。その背景に何があるか?その辺を私は早く知りたい。

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