ママちゃんへの道

モニョモニョくんとの未知なる世界

祝卒園

2012-03-21 10:03:07 | モニョモニョくん

           

              2つの卒園コサージュ。

     モニョさん、光栄にも二つの幼稚園の卒園式に出席させてもらいました。


一つは3年間通った自宅近くの幼稚園。もう一つは里帰り出産中に1学期間だけ通った幼稚園。同じような私立の宗教系(キリスト教系と仏教系)の幼稚園ですが、雰囲気も先生たちもお友達も方針も全く違う二つの幼稚園です。

あまり詳しくは触れたくないのですが、こちらで通っていた幼稚園には、3年間を通して本当に優しく思いやりを持って接して頂き、大きな感謝の気持ちがある反面、あのモニョさんに果たして合っていたのだろうか?という疑問が残ることや、私自身も特にある時期とてもしんどい思いをしたことなど、欲を言えば少なからず心残りがあります。(幼稚園の問題ではなく、我が子に合っていたのかどうか)そんな中で、実家から通わせてもらった幼稚園が本当に気持ちが良いほど衝撃的に熱血だったこと、一人一人の個性を大事にしてくれたこと、あのモニョさんの良い面も悪い面も一発で見抜いてどちらともしっかりと認めて下さったこと、この時期限定で毎日の生活の一部としての存在にとどまらず、明らかに人生の一部として、卒園児達の心にしっかりと根を残していく大きな存在であること、たった4ヶ月だけでも、そんな存在に出会えたことを心から嬉しく思っています。

モニョさんにも同じような思いはあるようで、むこうの幼稚園の卒園式が別の日だと話すと、「みんなと一緒に卒園したい。」と自分から言い出しました。その前から卒園アルバムや卒園文集、卒園製作にも有り難いことに参加させて頂いていたので、最初は祝電だけでも、と思っていたのですが、この言葉を聞いて失礼を承知でむこうの園長先生にお聞きしてみました。

「みんなと同じ卒業証書や歌は無理かもしれませんが、何らかの形で参加してもらえたらと思っています。お待ちしてます。」

というお返事でした。

こちらの幼稚園を一日お休みして前日に実家入り、まさにぶっつけ本番の卒園式です。


当日の朝、あらかじめお借りしていた制服を着て久しぶりの幼稚園に行くと、思いもよらないような光景が待っていました。

        「モニョくん!モニョくん!モニョくーーーーーん!!!」


まるで角砂糖にアリが群がる様に、モニョさんの周りにはあっという間にくろやまの人だかりが。モニョさん自体が全く見えないくらい。そのモニョくんコールは段々大きくなり、照れているせいなのか、そのうちモニョさんが走って逃げ出す。それをみんなが付いて行って追いかける。また逃げ出す、そして追いかける。の繰り返し。幼稚園内をモニョさんを先頭にした行列があっちへゾロゾロ、こっちへバタバタ。大げさでもなく、ジャニーズのアイドルなみの大歓迎をしてもらい、先頭を走るモニョさんの顔には最高の笑顔がありました。

正直、こちらにその思いがあっても、片思いだったら・・・と思っていたのですが、幼稚園のみんなも同じ思いでクラスの一員としてちゃんと待っていてくれたようです。同級生のお母さんがたにも「みんなすごく楽しみにしていましたよ。」と声を掛けて頂き、あぁ、モニョくん、両思いで本当に良かったね。とあまりの感激に自然と胸が熱くなったのでした。


ぶっつけ本番の卒園式は、まさに粛々と進み、卒園証書授与の時がやってきました。モニョさんの分はないはず、と思って気を抜いていると、いつのまにか舞台上にいるではありませんか!慌ててカメラを構える。前の子達がやっていたのを見ていたのか、ちゃんとお作法もみんなと同じ様に見劣りしないほど上手に受け取り、しっかりした足取りで席に戻ります。「やっちゃったよ。本当にぶっつけ本番で。」と思っていると、他の歌や卒園生の言葉なども、みんなと一緒になんとかやっていました。さすがに卒園生の言葉はその場で初めて聞く文言なので、真っ赤な顔をして口パクをしていたので、それを見ると急に可哀相になり、私のやったことは良かったのかな?と思い始めていたところ、いよいよ退場の時がやってきました。

退場は意外なことに先生たちは真っ先に退場してしまいます。モニョさんは列の最後に並んでいたので、いわば大トリ。間違えたらめちゃめちゃ目立ちます。とにかくどこにも「幼稚園だから」というような隙のない、キビキビと本当に完成された卒園式だったので、モニョさんの間違えようによっては式自体が台無しになってしまうようなビリビリとする緊張感の中、その場であまりのプレッシャーに柄にもなく泣き出したくなりそうな母を横目に、それはそれは素晴らしく最後の最後まで立派にやってのけてしまったのです。(後で担任の先生に伺ったら、ちゃんと床についている印までちゃんと守って止まったり、待ったりできていたそうです。)


    「「モニョくんならやっちゃうよね♪」って先生方とも話していたんです。」


と、式の後、今までに味わったことのない究極の緊張感がとけ思わずホロホロと涙を流してしまった私に、笑顔でサラッと言って下さった園長先生。「信じてあげればあの子なら何でもできますよ。」と力強くおっしゃって下さいました。


感謝。



卒園証書の代わりに頂いたのは、「新しい風を吹き入れてくれてありがとう!」という内容の、色画用紙で作った先生手作りの『感謝状』でした。その内容にも涙。


感動を胸に週末のうちにとんぼ返りで自宅に戻り、月曜日にはこちらの幼稚園の卒園式に出席しましたが、なんと戻って来た日曜日の夜になって急に40度の熱を出してしまいました。疲れたのか、それとも頑張りすぎた知恵熱か。ウソみたいな話ですが、熱でうなされながら、「うまくできたよ・・・。うまくできたよ・・・。」と寝言を言っていたので、きっと後者なのでしょう。プレッシャーなんて全然感じていないへっちゃら顔をしていたけれど、きっとものすごく緊張してがんばったのだと思います。



写真の二つのコサージュは、モニョさんが経験した大きく違う2種類の幼稚園生活を、そのまま表している象徴的な感じがして、並べてみました。幼稚園児にしては上品すぎるほど、この上なく上品な蘭の花のコサージュについた長い葉っぱが、卒園式の間中顔に当たって「かゆいー。かゆいー。」と嫌がっていたモニョさん。通っている間は、それほどに思っていませんでしたが、今振り返ってみれば、モニョさんの3年間の幼稚園生活はそんな感じだったのかもしれません。よくがんばったな。と改めて思い、家に帰ってからギュッとして頭をなでてあげました。




二つの卒園式を無事に終え、いよいよ大きな門出の時。

思いっきり飛び立てるといいね。




       

          家に帰ってから、すぐに作ってくれた勲章。

            「おかあさんがんばったね」賞

          お弁当がんばって作ったご褒美だそうです。







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