一度目の再会は、眩しいほどに煌めく北欧の夏。
二度目の再会は、燃えるような紅葉の中。
「日本に行くよ。この冬。」
と、連絡が来たのはちょうどイタリア旅行に出かける直前。あ、そうなの??冬ね、冬。この時点で勝手に2月くらいと想定する私。そして返事もできないまま旅行へと旅立ち、帰って来てからは幼稚園問題などでパタパタ。すっかり忘れていた頃に二度目のメール。
「日本に行くよ。今月の終わり。」
・・・・んんん?!?!?!
しかも、仕事で訪れる場所はここからほど近い大阪。ど・・・どうするよ。
日本にくるのは初めてなので、京都にでも連れて行く?秋の京都、混んでるよね・・・。一応メールで聞いてみた。「京都とか行きたかったら連れて行くよ。」しかし、他のことについては返事が返ってくるのに、京都に関しては一向に返事が返ってきません。もしどこか行くとしても、予約やら計画やら急がねば。もしかして、どこか他に行きたいところでもあるのか??「どっか行きたいところとか、食べたいものとか、ある?」と聞いてみた。するとすかさず返って来た答え。
「カエルの normal life も very interesting。」
もしかして、ウチに来たい?!?!
慌てたねぇ~焦ったねぇ~追いつめられたねぇ~。その日からはンモーそりゃあ大変でした。なにせ、彼は小麦粉が全くダメなセリアック症なので、まずは食べ物のことをなんとかせねばなりません。毎晩夜な夜なネットで小麦アレルギー対応の食べ物を調べ、米粉100%のパンを比較しまくり、小麦なしの醤油を取り寄せ、アレルギーの会つながりの知り合いの人々に電話しまくり、外食で行ける可能性のある店を探しまくり、同時に、持って返ってもらうお土産や連れて行ってあげたい観光地をねりねり。
なんというのか、心身ともに燃え尽きた。
当日まではずーっと極限的な緊張状態。再会を楽しみにするとかいうよりは、早く早くこの緊張を乗り越えて解き放たれたいっっっ!!!!と思っていました。
しかし、日本へ到着当日の朝、関空から電話をもらった時にはなんだかじーんとしてしまった。
その後は怒濤の再会ウイークエンド。あの頃、そしてその後遊びに行った時に受けた、返しきれないくらいの膨大なご恩を、2日間という限られた時間の中で可能な限り、返せる限り、返しきった。とっても充実してとっても意味のある再会劇となりました。うまく表現しきれないけれど、やはり月日が経ち私の中で自然と薄れかけていたフィンランドというものが、再び今まで以上にとても近い存在になり、これからもずっと続いて行くであろうご縁をなんというか生々しくほかほかと感じたのでした。
フィンランドへ戻る日の朝、最後に電話で話した時の彼の言葉。
「今度はキミたちがフィンランドへ来なさい。真冬にね。」
おうとも。
どうしても抜けられない仕事のために来られなかったパパちゃんのかわりに、貴重な休日をさいて協力してくれた兄。心からキートス。