たくさん素敵なことのあった家族旅行でしたが、中でもパパちゃんママちゃん二人とも思わず涙してしまうくらい、改めてモニョさんのことを心から愛おしいと思った瞬間がありました。
それはディナータイムの出来事。今回のこの旅行を決めるにあたって、唯一困ったのは食事のこと。森の中にホテルがあるため、その辺で食べてホテルに戻る。というわけにも行きません。かといって、ホテルのレストランに乳児連れ・・・いけるのだろうか??
ホテルに問い合わせてみると、「Quietなら可」という返答。日頃から、日本でもこちらに来てからもとにかく会う人会う人に口を揃えて「大人しいね。」と言われ、一時は少し心配になったくらい大人しいモニョさん。「可」でしょ。ということで、まさかの子連れフレンチコース料理が食べれることになりました
フランスに住んでいながらも、ちびっ子連れ故、本格的なフランス料理はきっと食べられないだろう。と思っていたので、嬉しさは100倍。その辺で食べるフランスでのお料理は結構味付けがしっかりしていて、私にはちょっと濃いかも?と思っていたのですが、本格レストランでの料理はまっっったくの別物!!素材の味とそれを助けるソースの味とで、ほのかな中に深い味わい。「フランス料理は味付けが濃い」と思ったまま帰らなくてよかった~~
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もちろん見た目も繊細かつ芸術的。最高でした
さて。大人達がこんな極上の贅沢を満喫している中、当然モニョさんは2時間近く待ちぼうけ。しかも4つ星ホテルのレストラン
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抱っこしてもらえることもなく、話しかけてもらえることなく、普段からあまり座ることのないベビーカーにひとりぼっち。ママちゃんとパパちゃもいつも大人しいモニョさんだけど、やっぱり泣いたりぐずったりするかも?と内心ハラハラ。
レストラン内にはもう一組子連れの日本人家族がいました。2、3歳くらいでしょうか?女の子
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なのですが「Quiet」と言うにはかなり苦しい感じ、レストラン内に騒ぎ声や泣き声や叫び声が響きわたってます。親も親。子供をイスからおろしてウロウロ歩き回らせたり、音の出るおもちゃを持参して来ていて子供にそれで遊ばせたり、親自体も内容が全部聞こえてくるくらい大きな声で喋ったり(しかも名古屋弁だった
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)笑ったり、「ゆきちゃん!イカンてぇ~!!」と大きな声で(しかも名古屋弁)子供を叱ったり。あぁ、同じ日本人として(そして名古屋人として)恥ずかしい。
そんな中、モニョさんは。
雰囲気の違いに気がついていたのでしょう。最初から少し緊張の面もち。パパちゃんの顔を見るでもなく、ママちゃんを探すでもなく、最近は盛んにするお喋りもなく、ただただ一点を見つめてぐっと我慢。ちょっと辛くなると胸のあたりの服をぎゅっと握ってひたすら我慢。
特に1日目はぐずることも、泣き声をあげることもほとんどなく、一人静かにすーっと眠ってしまいました。(こんなことは今までに一度もない)2日目は、ディナーのスタートが遅かったのもあって、途中少しぐずりましたが、ここでは静かに良い子にしていなきゃいけないみたい
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と分かっているかのように、何とかがんばろう、何とか我慢しよう、と必死にこらえて耐えているのが端から見ていても分かるくらい、その姿はとてもとてもいじらしく、向こうの端で今日も響き渡っている「ゆきちゃん」とその家族の叫び声や泣き声が聞こえれば聞こえるほど、モニョさんのいじらしさがますます愛おしくてたまりませんでした。パパちゃんはこの時点でもう我慢できずウルウル
2日目の途中何度かぐずりかけたモニョさんを連れてパパちゃんがロビーの方へ気分転換に行ってくれた時のことです。隣のテーブルに座っていた30代後半くらいのカップルの女の人が英語で話しかけてくれました。
「こういうところでお行儀良くするのはとても難しいのに、彼は本当に頑張ってるね!良い子だね!すごい伝わってくるよ。本当に本当に良い子だね!!」と何度も言ってくれて、私たちだけじゃなく、他の方にも、声を掛けずにはいられないくらい頑張っていたのが伝わったかと思うと、涙がこみあげずにはいられませんでした。
給仕の方にお願いして、デザートは隣のサロン(レストランに入る手前のソファのおいてあるくつろぎ空間。食事が終わった後、カフェなどをここに持ってきて貰いのんびりくつろぐようです。)でいただかせてもらいました。サロンに移動した直後、2時間もの間ベビーカーでひとりじっとこらえていたモニョさんの肩ベルトをはずし、抱っこをするために脇の下に手を入れた瞬間の「やっと抱っこしてもらえる
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」とぱぁっと明るく日が差し込むような幸せそうな天使の笑顔を、私たち二人はきっと永遠に忘れることはないでしょう。ギューっと思いっきり抱きしめて泣いてしまいました。