「モニョくん、かんじ したい。」
と、言い出しました。たしか、夏前。 時計も読めないのに、かかかか漢字ですか??
きっかけはおそらくこの本↓
1、2歳バージョンは、確かばーちゃんがお土産で買ってきてくれたかなにかで持っていて、当時はかなり活躍した本でした。でも、3歳バージョンは、ぺらぺらと内容を立ち見したものの特にこれといって魅力もなかったので、値段も自分で買うにはお高いし、それ以降は買わなかったのですが、春頃に本屋で久々に目について、一体4歳児はどんなことを知っていたらいいんだろう?という興味というか、ものさしのつもりで、ぺらぺらと見てみると、ふむふむ、あれこれと色んな分野が載っていてなかなかおもしろいじゃないの。と、予定外に購入した本です。
この本に見開き1ページだけ、漢字のページがあって、「漢字?4歳が?」とちょっと首をかしげながら持ち帰ったのですが、この引っかかりのページに見事に引っかかった方が約一名。
しばらくサラリと交わしてきたのですが、これがソフトにしつこかった。
「おかあさん、モニョくん かんじ したい。」
勉強なんてしなくていいよー。子供は遊ぶのが仕事なんだよー。と何度か言ってみたのですが、そのうちに敵も攻め込んできました。
「おかあさん、この音の出る本の『かんじ』っていうの買って。」
もちろん常に大活躍の心のバイブル、
アノ本のことです。これまでに、ひらがなもカタカナもアルファベットも、全てアノ本で自力で学んできたモニョさん。漢字もアノ本でなんとかしようとしているのです。
”うひゃひゃひゃっっ。このヒト、漢字もこれで覚える気だよっっ。”
と、いう母の冷たい心の声はぐっと飲み込んで、「漢字のはないんだよ。」と言うと、「どうしてないの?あったら便利なのに。そしたらモニョくん、漢字覚えられるのに。」と訴えるので、「そうだねぇ、あったら便利なのにねぇ。でも、漢字はひらがなやカタカナよりもたーーーーーくさんあるから、もしあったとしても、もんのすごい分厚くなっちゃうからねぇ。」と自分で言いながら、もんのすごい分厚い『こえでおぼえるかんじのほん』が売っているのを想像して笑いをこらえるのに必死でした。
それでもやりたそうにしていたので、実家に帰った時に旅人の勢いで奮発したのがコレ↓
しかし、なんと不発・・・!!!くぅ~~~~~。
あんなにしつこいほど確認してやるっていうから買ったのに。すっかり本棚のディスプレイ。くっそーっっ。
っちゅうか、やらんでええねんっ!漢字なんて4歳が。あーやっぱり無駄だった、あのカードの代金。
そんな母の激しい後悔も受け入れられず・・・カードには全く興味を示さないくせに、それでも「かんじ したい。」とソフトにうるさいので、コレならどうやね~~~~ん!と再び大奮発したのがコレ↓
これには驚くほどにガブリと食いついた。どうも、書きたかったらしい。
一冊丸ごと与えてしまうと、ガーっとやってしまって有り難みも何もない。普段からちょっと目につく所においてチビチビと一枚ずつ、かなりもったいぶって、いわば「ごほうび」的に使っているケチくさい母。しかしこれがとても効果的。普段なら部屋も片付けずに寝に行ってしまうモニョさんですが、寝る前に「かんじ」がしたい一心で、テキパキと片付けもすすんでやりますわ。ほほほ。「かんじ」サンキュー♪
しかし、なぜ漢字がしたいのかは未だ謎。そしてあんなに楽しそうにやっているのもかなり謎。私には理解できませぬ。働く車だの、飛行機だの、ウルトラマンだの、恐竜だの、それぞれの種類を覚えるのと同じ感覚なのかしらん??
あんまり嬉しそうにやっているので、戯れにチラシの裏でミニテストを作ってあげると「ひゃほ~~~~!!」な勢いで飛びついておりました。
あぁ、そう。嬉しいのね。
テストもおわったし、さ。寝ましょうか?と思っている時に、古新聞が出ていることに気がついて、新聞の文字の中から今までに覚えた字を探して「これなんて字だ?」と聞いてみると、難なく読めます。4歳児、新聞を読む。の図。オモロイ。
このゲームに味をしめたモニョさん、私と並んでゴロンと寝そべり、二人で鉛筆を持ちつつ知っている文字を見つけては丸~。嬉しそうにちょっと興奮しつつ、新聞漢字探しを楽しんでいらっしゃいました。
「天声人語」の冒頭部分だけでも、こんなに読める漢字が入っているんです。4歳児にはたまらない宝探しです。
「明日もやろうね♪しんぶんのやろうね♪」
と、何度も言いながらお眠りになったモニョさん。なぜにそんなに漢字がしたい?