これだけの田舎に住んでいると、なかなか著名な方にお会いできる機会やご本人の講演を直に聴けるという機会もなく、ネットや通販が進歩して、モノに関しては都会と変わらない条件で手に入れようと思えば入れられる世の中になってはいるものの、やっぱり田舎特有のマイナスな壁で超えられない面があるというのはとても残念なことです。
今住んでいる所からだと、少なくとも神戸、ちょっとしたものだと大阪まで出なければなりません。こんなことなら実家にいる頃に、もっと色んなコンサートや、色んな講演会や、お芝居やお稽古事、展覧会、美術展、行っておけば良かったなぁ・・・。名古屋なら御園座で歌舞伎だって見られるのですよ。それが当たり前の環境だった頃には、有り難みどころかそれを意識したことすらなかったものです。人間てそういうものです。
「ぐりとぐら」の中川李枝子さんの講演が近くであるというので行ってみました。無料、しかも託児付き。パパさんも出張中で予定もなかったのでフラリと。
昔どこかで山脇百合子さんとの写真を見た事があったのですが、ステージの袖から入ってこられた印象は「上品なおばさん」といった感じでした。ごく普通のその辺の街の方に住んでいそうな。お話の内容は、戦後の物のなかった時代ならではの中川さんと本との関わり合い方の歴史を中心に、これといって太いテーマがあるといった感じではなく、いってみれば雑談風に。予想ではもっと短いイメージだったので、結局2時間という長い時間で正直ちょっと聴き疲れてしまいました。普段そんな長い間じっと座っていることがないからなのかも?ダメですね。
講演前に合計100冊準備されていた様々な中川さんの出版物も、あっという間に飛ぶ様に売れ、運良く最後の2冊のうちの一冊を手にする事ができたので講演後のサイン会にも参加できました。まだモニョさんにはちょっと早いような気がするので、また少したってからあげようかな。
もらってくれたらの話ですが・・・。
ヒャッホ~~~~っっっ♪♪と喜んで中に消えて行った託児室ですが、やっぱり2時間ともなると寂しかったらしく、迎えにいったらかなりおかんむりで、「こんな本いらないっっ!!!」と悪意むき出しで言い捨てられてしまいましたわ。ちょっとかわいそうなことをしてしまった・・ごめんね。