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修業の時計を止めない教師でありたいです。

「注文の多い料理店」の矛盾点?

2011-11-07 22:36:23 | 国語
 予定進度より遅れていますが,「注文の多い料理店」の授業が終わりました。

 この物語は,注意深く読むといくつかの矛盾点があると思います。

 ひとつは犬です。
 犬が生き返っているのです。

 「注文の多い料理店」は,「現実の世界」→「不思議な世界」→「現実の世界」と展開していく物語です。

 最初の「現実の世界」で死んだはずの犬が,最後の「現実の世界」の場面で生き返っているのです。

 私なりにいろいろと解釈してみましたが,どういうことなのか,いまだに分かりません。
 インターネットで話題になっているサイトもありましたが,納得できる説明はありませんでした。

 宮澤賢治流の「ユーモア」と解釈するのがよいのかもしれません。

 もうひとつは,「西洋料理店」の料金への認識です。
 
 山奥で「料理店」を発見したとき,「しんし」の1人が「このうちは料理店だけれどもただでごちそうするんだぜ」と言い,もう1人もそれに同意します。
 しかし,金属類を外す場面では「勘定は帰りにここで払うのだろうか」と言い,もう一人も同意します。

 最初は無料の認識で,急に有料の認識に変化したのはなぜなのでしょうか。

 ここも釈然としません。

 私の読みが浅いのでしょうか。

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