Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

消防署までの道中 1

2011-01-24 21:34:42 | 社会
 今日,仙台市消防局・青葉消防署に校外学習に行った。
 移動手段は徒歩である。30分間,ただ歩くだけではもったいない。
 道中にくらしを守るための様々なモノがあるのである。

 1時間目開始が8時50分,消防署に出発するのが9時10分。
 この20分間にどうやって意欲づけをすればよいか考えた。

 昨日撮ってきた写真を子どもたちに提示すればよいだろうと考えた。
 B4かA3に拡大して提示しようと考え,朝に学校で印刷することにした(家ではA4までしか印刷できないので…)。

 ところが,トラブル発生。まず,パソコンの起動が遅すぎることである。
 やっと動いたと思ったら,今度はプリンターの故障である。カラープリンター,白黒プリンターともにダウン。
 急遽テレビにパソコンをつないで,スライドショーで提示することにした。

 「今日は歩いて消防署に行きます。歩いていく道の途中に,何か防火に関係ある物はないだろうか」と問うと,「消火栓がある」とある子が言った。「そうだ,マンホールだ」と別の子。

 「では,いまからこの学区にある防火に関係のあるものを見せます」と言って,スライドショーを見せた。
 自分の通学路などが写って盛り上がる子どもたち。

 「どんなものがありましたか」と問うと,消火栓,防火水槽,消火器,移動式粉末消火設備などと答える。

 消火栓のスライド画像が多かったので,消火栓の数は結構多いのではないかと子どもたちはいう。
 「では,消防署までの道に消火栓がいくつあるかを,算数で勉強したように『正』の字で数えながら歩くのもいいですね」
 「消火器はどういう場所に置いてあるのか,研究しながら歩くのもいいね」などと投げ掛けていった。

 「ところで,消火栓って何ですか」と唐突に問うた。
 消火栓がたくさんあることは何となく分かっている。
 しかし,それが何なのか子どもたちは答えられないのである。

 「ちょっと分からないね。でも,『はてな?』があるからいいのです。分からないから消防署に行って聞いてくるのです。聞きたいことや調べたいことがないのなら,校外学習なんかに行く必要はないのです。そして,調べてきた結果,もっと調べたくなったとか新しい『はてな?』が出てきた人が,本当に勉強してきた人です」と説明した。