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修業の時計を止めない教師でありたいです。

日本のスポーツについて考える 2

2007-12-26 23:55:00 | 教師修業
 学校や企業が土台となっている現在の体制では,日本のスポーツ振興を考える上で限界があります。
 
 スポーツは地域社会の接着剤としての働きをします。地域社会の一体感をつくることができるのです。スポーツという文化を共有することができます。

 そのために必要なのはクラブチームの存在です。
 住民が実際にプレイするにしろ,応援するにしろスポーツに参加することによって,クラブチームが地域社会のシンボルとしての存在となる環境整備が必要です。

 これはJリーグのチームを考えると分かりやすいです。
 Jリーグのチーム組織には,トップのプロチームから小学生のチームまで存在しています。
 Jリーグの理念は,学校と企業スポーツからの脱却です。地域密着型のスポーツクラブをつくり,サッカーだけでなく,あらゆるスポーツを地域の誰もが楽しめる環境を整備することを理念としています。

 そういったクラブチームを地方公共団体,企業がバックアップしています。資金援助,施設の充実,指導者の育成などの環境の土台づくりを行っていきます。

 25日の教育再生会議第3次報告では,スポーツ庁の設置が提言されました。今まで日本では,スポーツは文部科学省の管轄だったのです。
 これがきっかけとなって,学校や企業の宣伝目的ではなく,純粋にスポーツを楽しめる環境が整備されていけば,日本のスポーツも変わっていくのではないかと思います。