一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

あるびよん(1949)

2012年11月21日 | できごと

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そもそも“あるびよん・くらぶ”とは昭和24年に松方三郎氏のもとに、当時の知的エリートとも呼ばれる人達が、次ぎのような趣旨で集まった英国研究会であった。
 本部設立の趣旨について当時のくらぶの機関誌である英文化総合誌“あるびよん”には下記のようにある。

「あるびよんくらぶは、敗戦後の文化混沌の状況を直視し、謙虚に、而して毅然たる自主性のもとに、英国文化から改めて何ものかを学び取ろうとする人々のくらぶとして、ここに発足した~(途中省略)~我々の趣旨に賛同されるあらゆる人々と、特に青年学生諸君の自由な参加を熱望している。これらの人々の積極的な協力が得られない限り、くらぶは日本文化の上に何の寄与もなしえないであろう」
―機関誌“あるびよん”(昭和24年10月号)―

 くらぶの発会式は昭和24年5月28日、千代田区紀尾井町の参議院議長官舎で行われ、司会は松方三郎、古垣鉄郎{初代NHK会長)が理事長に、くらぶ会長に長谷川如是閑(ジャーナリスト、言論界の巨人)が選ばれ、理事、会員には中野好夫、林達夫、福田恆存、吉田健一等学界、言論界の錚々たる人達が名を連ねた。