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一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

ジョン・ロック

2014年10月16日 | 政治

『統治論』や『統治二論』とも。デイビット・ヒューム、ジョージ・バークリーとイギリス経験論の始祖で知られるジョン・ロックの代表作の一つである市民政府論。といってもこれは政治的な問題を問いたものであって、どうやって知識を得ていくかについては『人間知性論』に描かれてるそうです。
 さて、フィルマーの王権神授説の否定を目的として書かれていますが、それというのも名誉革命の影響が強いんですね。要するに王様の権力は神が与えたもので絶対的なものである、という考え方。しかしホッブズの『リヴァイアサン』もそうだったんですが、やはりヨーロッパ──特にイギリスで国家と権利について真剣に考え始めたのが名誉革命という出来事だったのでしょう。
 さて、ロックは自然状態という語を「平等の状態」だと規定します。これはロックが規定したことではなく、フーカが規定したことらしいです。