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一身二生 「65年の人生と、これからの20年の人生をべつの形で生きてみたい。」

「一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」

広瀬隆 二酸化炭素

2019年05月06日 | 社会
世界中が欺かれていた!
これはエコではない、エゴだ。
地球温暖化はCO2のせいではない。
地球の温暖化は人為的な二酸化炭素排出が原因とされ、ノーベル平和賞を受賞したIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が主導して、世界中でCO2の排出規制が叫ばれてきた。しかし、その論拠となった基礎データが捏造されていたことが二〇〇九年に露見する。このことは欧米ではクライメートゲート事件として大問題となっているが、なぜか日本ではほとんど報道されていない。
本書は、地球の気候に関するさまざまなデータを科学的に読み解くことで、二酸化炭素の冤罪を晴らし、温暖化の実態とその真の原因を追い、エネルギーの正しい使い方を示す。

[著者情報]
広瀬 隆(ひろせ たかし)
一九四三年東京生まれ。作家。早稲田大学卒業。長年、エネルギー問題について原発から燃料電池まで精力的に分析・研究している。『アメリカの経済支配者たち』『アメリカの巨大軍需産業』『アメリカの保守本流』『資本主義崩壊の首謀者たち』(以上集英社新書)、『赤い楯』(集英社文庫)、『世界金融戦争』『世界石油戦争』(以上NHK出版)、『一本の鎖』(ダイヤモンド社)など著書多数。

原子力のウソ

2019年05月05日 | 社会
危険性を訴え続けて40年
“不屈の研究者”が警告する原発の恐怖

“安全な被曝量”は存在しない! 原発を止めても電力は足りる!
いま最も信頼されている原子力研究者の、3.11事故後初の著書

著者の小出裕章氏は、かつて原子力に夢を持って研究者となることを志した。
しかし、原子力を学ぶうちにその危険性を知り、考え方を180度変えることになる。
それ以降40年間、原子力礼賛の世の中で“異端”の扱いを受けながらもその危険性を訴え続けてきた。
そんな小出氏が恐れていたことが現実となったのが、2011年3月11日に起きた福島第一原発事故だった。
原発は今後どうなる?
放射能から身を守るにはどうすればいい?
どのくらいの「被曝」ならば安全?
原発を止めて電力は足りるの?
など、原子力に関するさまざまな疑問に“いま最も信頼されている研究者”がわかりやすく答える。

世界最悪の事故は、まだ終わっていない。

事故から1年。政府の「冷温停止宣言」とはほど遠い状況が続く福島第一原発では、いったい何が起きているのか。放射能汚染はどれだけ広がり、事態はどうすれば収束するのか……。40年にわたって原発の危険性を訴え続けてきた“不屈の研究者”小出裕章はこう繰り返す。「もう、騙されてはいけない」
 2011年の原発関連本売り上げ1位(日販調べ)、Amazon.co.jp2011年新書部門年間ランキング1位となった『原発のウソ』に、写真、図版、最新データ、小出氏の新たな分析や「原発のウソ」取材班によるコラム等を加えて、再び警鐘を鳴らす。

●本書の主な内容●・【巻頭カラーグラフ】チェルノブイリ、福島etc.“放置国家”に仕組まれた放射能汚染地獄・放出されたセシウム137は広島原爆168個分・福島第一4号機が崩壊すれば首都圏も危ない・「人体に影響のない程度の被曝」というウソ・日本の原発は“地震の巣”の上に建っている・原発を全部止めても、電力は足りる・廃炉にしても大量に残る“核のゴミ”

忌野清志郎

2019年05月04日 | 社会

忌野清志郎の“ポップ・サイド”を徹底して編み込み、タイアップ曲、映画やテレビで人気を得た曲を集めたベスト・アルバム『ベストヒット清志郎』が11月7日発売。アルバム・ジャケットのアートワークは、RCサクセションの名盤『the TEARS OF a CROWN』以来となる、清志郎ファンにはお馴染みのイラストレーター、アサミカヨコによる書き下ろしです。全35曲入り
●『ベストヒット清志郎』
2枚組CD、35曲入り/税抜3,000円(税込3,240円)/品番:UPCY-7548/9

■収録内容
<ディスク1>
M01 こんなんなっちゃった/RCサクセション 【ミノルタ「X-7」CM曲】1981
M02 い・け・な・いルージュマジック/忌野清志郎+坂本龍一 【資生堂 春のキャンペーンテーマ曲】1982
M03 ベイビー!逃げるんだ/RCサクセション 【三菱ミラージュCMソング】1983
M04 すべてはALRIGHT(YA BABY)/RCサクセション 【PARCO CMソング】1985
M05 S.F/忌野清志郎, Johnny, Louis&Char 【OVA「県立地球防衛軍」主題歌】1985
M06 E-JAN/忌野清志郎 【デュプロ製造「デュープリンター3050」CM曲】1987
M07 サン・トワ・マ・ミー/RCサクセション 【CX系ドラマ「やっぱり猫が好き」ED曲】1988〜91 【映画「バカヤロー!私、怒ってます」主題歌】1988
M08 デイ・ドリーム・ビリーバー/THE TIMERS 【エースコック「スーパーカップ」CM曲】1989 【サントリーモルツCM曲 】2006 【セブン-イレブン・ジャパン企業CM】2011〜
M09 I LIKE YOU/RCサクセション 【クレディセゾン「セゾンカードインターナショナル」CM曲】1990
M10 パパの歌/忌野清志郎 【清水建設CMソング】1990
M 11 雪どけ/忌野清志郎 【日産プリンスCM曲】1990
M 12 スローバラード/RCサクセション 【映画「!(アイ・オー)」主題歌】1991 【映画「LOVE&PEACE」主題歌】2015
M 13 NEWSを知りたい/忌野清志郎&2・3’s 【TBS系「筑紫哲也NEWS23」EDテーマ】1992
M 14 プライベート/忌野清志郎&2・3’s 【TBS系ドラマ「デザートはあなた」主題歌】1993〜94
M 15 いつか観た映画みたいに/忌野清志郎&2・3’s 【映画「プロゴルファー織部金次郎」主題歌】1993
M 16 サラリーマン/忌野清志郎 【TBS系ドラマ「ボクの就職」主題歌】1994
M 17 満月の夜/忌野清志郎 【映画「119」より】1994
M 18 世界中の人に自慢したいよ/忌野清志郎 【東京デジタルホンCM曲】1996

<ディスク2>
M 19 ギビツミ/忌野清志郎 Little Screaming Revue 【トヨタ「ノア」イメージソング】1998
M 20 たとえばこんなラブソング/RCサクセション 【映画「火星のカノン」主題歌】2001
M 21 イヤシノウタ/忌野清志郎 【ダイドードリンコ「デミタスコーヒー」CM曲】2002 ※
M 22 宇宙大シャッフル/LOVE JETS 【CX系アニメ「ちびまる子ちゃん」EDテーマ】2003 ※
M 23 JUMP/忌野清志郎 【エースコック「スーパーカップ」CM曲】2004
M 24 ラクに行こうぜ/忌野清志郎 【中外製薬「グロンサン」CMソング】2004
M 25 赤いくちびるに/忌野清志郎 【高橋酒造「白岳しろ」CMソング】2004 ※
M 26 愛を謳おう/忌野清志郎with井上陽水 【映画「妖怪大戦争」主題歌】2005 ※
M 27 口笛/忌野清志郎 【NHKドラマ「新・はんなり菊太郎」主題歌】2006
M 28 REMEMBER YOU/忌野清志郎 【映画「アースストーリー 〜恐竜の進化とヒトの未来〜」主題歌】2007 【映画「ちょんまげぷりん」ED曲】2010
M 29 Baby #1/忌野清志郎 【ハウスカレーCM曲】2010
M 30 誇り高く生きよう/忌野清志郎 【映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」主題歌】2010
M 31 太陽の当たる場所/忌野清志郎 【映画「大鹿村騒動記」主題歌】2011
M 32 雨あがりの夜空に/RCサクセション 【映画「ケンとメリー 雨あがりの夜空に」主題歌】2013
M 33 空がまた暗くなる/RCサクセション  【TBS系ドラマ「おかしの家」主題歌】2015
M 34 上を向いて歩こう/RCサクセション 【映画「殿、利息でござる!」主題歌】2016
M 35 体操しようよ/RCサクセション 【映画「体操しようよ」主題歌】2018

※アルバム初収録曲 [全4曲] (企業名、商品名は発表当時のもの)

忌野清志郎
忌野清志郎を特集した『NHK映像ファイル あの人に会いたい〜忌野清志郎(ミュージシャン)』のアンコール放送が決定。NHK総合で5月4日(土)放送。

『NHK映像ファイル あの人に会いたい』は、NHKに残る膨大な映像音声資料から、歴史に残る著名な人々の叡知の言葉を今によみがえらせる日本人映像ファイル。これまでに放送された映像の一部はNHKのサイトでアーカイブ公開されています。

■『NHK映像ファイル あの人に会いたい▽アンコール 忌野清志郎(ミュージシャン)』
NHK総合 5月4日(土)午前5時40分〜 午前5時50分

清志郎さんは昭和26年東京生まれ。高校在学中にロックバンド・RCサクセションを結成し、「雨あがりの夜空に」「トランジスタ・ラジオ」「スローバラード」などのヒット曲を発表。「愛し合ってるかい?」の決めぜりふで若者たちの圧倒的な支持を集めた。作家や俳優としても活躍する一方、政治的、社会的なメッセージを込めた曲も多く、反原発を歌った曲が発売中止になるなど、反骨のロックミュージシャンとしても知られた。

【出演】ミュージシャン…忌野清志郎,【語り】森山春香


『銀行員はどう生きるか』(

2019年05月03日 | 社会
2018年の著書『銀行員はどう生きるか』(講談社現代新書)が業界内外で高く評価された経済ジャーナリストの浪川攻氏が今春、その続編ともいえる『銀行員は生き残れるか――40万人を待ち受ける運命』(悟空出版)を上梓した。メガバンクがリストラを発表、FinTechスタートアップが金融サービスに進出して金融機関と競合するなど、銀行が置かれた環境が大きく変化しつつある中、長年、金融業界を取材し続けた浪川攻氏が提示する「銀行員の生きる道」とは。浪川氏に刊行の経緯や込めたメッセージについてうかがった。(取材・濱田 優 ZUU online編集長、写真・森口新太郎)
特集「金融 大サバイバル 銀行は、銀行員は生き残れるのか」
第0回 『銀行員は生き残れるか』という問いの意味【無料】
第1回 銀行の敵はFinTechスタートアップではない
第2回 退職者のノルマまで背負わされる銀行
第3回 銀行からお金が借りられない人たちに銀行ができること
第4回 銀行を変えるのは金融庁ではなく銀行自身だ
第5回 メガバンク 5年後の日本――『銀行員は生き残れるか』より

人口減の影響と対策

2019年05月02日 | 社会
人口減の影響と対策
2019-03-30 14:54:47 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
3月17日の読売の全国首長アンケートの結果が出ていました。
 その中で少し気になることを取り上げて見ました。
○統一地方選で争点となる重要課題
・子育て教育環境の充実 83%
・出生率向上などの人口減対策 73
・医療福祉の充実 66
 全国首長に対するアンケートですが、全国的な考え方と言って良いと思います。
 子育て教育環境の充実、出生率向上などの人口減対策の重要性も、2006年の「少子化問題について(1)」http://blog.goo.ne.jp/mutouha80s/d/20060606 から今まで何度となく取り上げてきた私としては良く判ります。
 しかし問題はその少子化対策です。
○効果的な人口減、少子化対策(以下少子化対策に関するもの)
・保育料などの子育て支援 70 
・待機児童対策 23
・新婚家庭への家賃補助 25
・婚活、妊活支援事業 25
・待機児童対策 11
・男性の保育推進 4
 このような簡単な対策で少子化が解消するでしょうか。
 私は下記のような趣旨の提案を何度もしてきました。
「少子化対策の問題点」(括弧内は今回の注記)
・働く女性が増えたことによる晩婚化
・核家族化による少子化現在では核家族化、祖父、祖母がいないので、3人、4人の子供を育てることが難しくなっている。
・子育てに対する金銭的負担増、幼稚園から大学までの教育費は約1400万円~2000万円ほどかかる。(今回の首長のアンケート保育料などの子育て支援、待機児童対策だけ、政府は高校、大学の教育費の無償化検討。)
・価値観の変化
 結婚をして子供を持つということを夢を描いている人もいるが、自由や気軽さを望む傾向の強い人も増えている。(下記のアンケート参照)
・当事者の若い人達はは人口減少のため日本に大きな影響を及ぼすなど考えていない人が多いと言うか殆ど。
・少子化問題の主役である女性に就いてはは男女同権、社会参加など言うが少子化問題に就いては腫れ物に触れるように避けている。
 政府がやらねばならないのは前記のような少子化の問題点を見直し、当事者の若い二人の考え方を良く調べることが必要と思う。
 私は前から何度も書く様に年金、健康・介護保険など社会主義的政策を進めるのなら、社会主義的負担(増税、今の場合は所得税増税)を国民に求めねば1,000兆を越す借金のように金がいくらあっても足りないと思います。詰まり高福祉高負担。西欧、北欧諸国の所得税は日本の倍以上と言われているそうだ。
 手持ちの資料によると出産、育児、教育給付に一般的家族手当を加えた家族関係の支援は、フランスでGDPの3・00%、日本は0・81%、これでフランスの出生率は2になった由。
・2013年に世田谷区が行った男女共同参画に関する区民意識・実態調査報告書による少子化の原因(複数回答)
 子育てよりも自分の生活優先 男性52% 女性の43%
・子育てより自分達の生活を楽しみたい 男性42.9% 女性 48.6%
・保育施設、育児休暇が整っていない 男性26.5% 女性 18.6%
首長の意見は最後の要望に応えているだけ。首長と若い人達の考えの大きな背離。
「私の意見」
 上記の考え方を若い人達がしているのに、保育料などの子育て支援で少子化が解決出来るなんて考えるななんて考え方が甘すぎると思いませんか。
 少子化対策で良い現象は景気の停滞のための核家族化の現象が略落ち着いているようです。育児への祖父母の参加、特に祖母、姑の参加は娘や嫁にとって大きな助けになるのは間違いないでしょう。
 首長(勿論政府)の直ぐやるべきことは、現在の当事者の若い人達の意識調査をすること。そして高齢化に伴う祖父母、舅姑の育児の参加などの対策を進めること。
 政府のやるべきことは少子化問題だけでなく福祉関係でも厳しくても高福祉、高負担の政策に切り換えるべきだと思います。


2009年 35歳 未来への提言

2019年05月01日 | 社会
日本経済を牽引してきた輸出製造業が相次いで正社員削減を発表。日本は今、非正規社員に加えて正社員もいつ失業するか分からない、「大失業時代」に突入しようとしている。
将来どうなるのか。今後20年に渡って社会の中核を担う35歳1万人にアンケートを行い、「20年後の日本」をシミュレーションしたところ、中間層の崩壊が急加速することが明らかになった。これからの日本を支える今の30代が安定した収入を得られず、家庭や子供を持てないと、税収や消費が落ち込む一方で福祉コストが嵩む超コスト負担社会になり、日本は衰退を免れない。

どうすれば良いのか。国内外の取材で見えてきたのは、雇用の流動化を前提にしたセーフティーネットやスキルアップ支援などの雇用対策に加え、子育てや教育、住宅支援などを合わせた総合的な新しい社会システムの構築が不可欠ということだ。こうした人に投資する具体的な対策をすぐに行えば、中間層の崩壊は食い止められ、超コスト負担社会を回避できることが未来シミュレーションでも裏付けられた。「大失業時代を」をどう乗り越え、将来に希望が持てる日本を創るか、徹底取材を元に解決への道を探る。

団塊ジュニアの中心であり、これからの日本を背負って立つ“35歳”世代。しかし、超就職氷河期に苦しみ、リーマンショックの直撃を受けた彼らの多くは、収入が伸びず、定職に就けず、結婚できず、子どもを持つこともできないといった、厳しい状況に置かれている。安定した「普通」の暮らしすら望めないのが現実だ。
 未来シミュレーションによれば、「35歳問題」を放置すれば、20年後の日本はゼロ成長、消費税18%、医療費の自己負担2倍、失業率10%超、年金30%カットという、「超コスト負担社会」になる。若い世代だけでなく、あらゆる世代が安心した暮らしができる日本をつくるためには、どうすればよいのか。
 大反響を呼んだ「NHKスペシャル “35歳”を救え」に内容を大幅追加して単行本化。35歳のリアルがわかる、1万人アンケートの詳細結果も収録。
はじめに

 東京都内のある総合病院。髪に白いものが目立ち始めた1人の男が、待合室の長椅子に腰を下ろし、80歳半ばを過ぎた母の診察が終わるのを待っていた。
 男の名前は、袴田吉彦。55歳。30年以上勤めてきた会社を、先月、リストラされ、今は失業中だ。袴田が、ぼんやりと待合室のテレビに目をやると、アナウンサーが淡々とした口調で経済ニュースを伝えていた。
 「日本の人口は20年前に比べて1割減少し、GDP、国内総生産は、ついに20年前と同じ水準にまで落ち込みました。一方、消費税率は、今月から18パーセントに引き上げられます」
 「世知辛い世の中になったものだ」。袴田は、フッと、ため息をついた。
 でも、これが現実なのだ。

 2029年の日本。経済は落ち込み、税金や社会保障のための個人負担が大きくなっていた。この日、袴田が母親のために病院の窓口で支払った自己負担は、20年前に比べて2倍だ。
 「まさか日本がこんなふうになるなんて。20年前、俺が35歳の時には思いもしなかった」。袴田は、現実をすんなりと受け入れることができなかった。
 病院からの帰り道。自宅近くの公園を通りかかった。かつては子どもたちの元気な声であふれていた公園に、もはや、子どもたちの姿はない。少子高齢化の重い現実だ。公園では、杖をついたり、車椅子に乗ったりした高齢者たちが、午後のけだるい時間を、静かに、何をするでもなく、思い思いに過ごしていた。
 「誰がこの老人たちを支えているのか?」「若い世代なんだよな」。袴田は、何度も自分に言い聞かせるように、つぶやいた。
 袴田と同じ世代の夫婦は、夫の給料が頭打ちで上がらないにもかかわらず、年金、保険の支払いが重くのしかかっている。家計をどう切り詰めても、わが子の教育費を捻出できない。とにかく生きていくのがやっと、という状態だ。
 袴田の学生時代からの親友、安井健司もその1人。50歳を過ぎても親と同居し、両親に面倒を見てもらっている、いわゆる「パラサイト・シングル」だ。
 昔は、フリーターや派遣でうまくやっていた。しかし、「100年に1度の経済危機」と言われた20年前の2009年に仕事を失くし、それから、生活が一変してしまった。今では、孫の顔を見たいと言う親の思いをわかってはいても、仕事も結婚も、もはやどうすることもできず、こともあろうに、減額された親の年金をあてにしながら、飲んだくれの毎日を送っている。
 
***

 これは、わたしたちが経済指標や雇用、所得など、さまざまなデータを分析して行った、「20年後の日本」のシミュレーションだ。
 100年に1度といわれる経済危機に直面している現在、将来への漠然とした不安、いや、もっと深刻に危機感すら感じている人も、少なくないのではないだろうか。でも、それではいったい、どうすればいいのか? どうすれば明るい未来、「あすの日本」を切り開くことができるのか? これなら大丈夫という有効な解決策、処方箋は、果たしてあるのか? その手がかりを探るため、未来の日本の姿を覗いてみたのが、冒頭のシミュレーションだ。
 その結果は、驚きを通り越し、恐怖すら覚えるものだった。
 日本の将来を左右する重要な鍵を握るのが、現在35歳の世代。20年後、その35歳の世代の所得が増えずに、正社員と非正社員の格差が放置され、有効な対策も打たれない最悪の場合、政府のサービスが著しく低下し、個人に負担が重くのしかかる“超コスト負担社会”になることが明らかになったのだ。
 経済アナリストも、「もし雇用が悪化する状況が続けば、向こう20年、ゼロ成長の可能性すらあり得る」と警告した。
 シミュレーションも、ここまでくると正直ぞっとする。しかし、この最悪のシナリオを回避するための、もう1つのシミュレーションがある。将来を担う若い世代に、いま重点的に雇用対策を行うと、正社員の数が増え、給料も上がり経済が上向くという、シミュレーションの結果が導き出せるのだ。
 しかも、すでに若い世代を支援しようとする取り組みが始まっているところもある。岡山県の小さな村では、住宅と子育てへの支援を行い、「安心して子どもを育てることができる社会」をつくろうとしている。また、海外に目を転じればヒントも見つかった。イギリスでは若い世代の再就職を積極的に推し進め、「安定して仕事を得られる社会」を実現しようとしている。
 時間はあまりない。まさに待ったなしである。しかし、いま始めれば、きっと間に合うはずだ。
 最悪のシナリオではなく、若い世代をはじめ、あらゆる世代が豊かに幸せに暮らせる社会。そんな日本をつくるためには、どうすればいいのか? シミュレーションから見えてきた「未来からの提言」をもとに、読者の皆さんと一緒に考えてみたい。

NHK・解説委員 柳澤秀夫
目次

はじめに

第1章 なぜ“35歳”なのか
 “35歳”が20年後の日本を左右する

第2章 35歳の現実
 崩れ始めた“普通”の暮らし
 主婦が働いても家計を支えられない
 高まる転職率と未婚化
 抜け出せないパラサイト
 非正規雇用の固定化と壊れる心
 地域崩壊と次世代への影響

第3章 35歳問題への取り組み
 積極的雇用政策で「人への投資」を
 子育て世代に優しい生活支援
 企業が支える家庭と両立する働き方

第4章 「あすの日本」を築くために
 35歳問題の原因と外国の方策
 提言1 日本版・積極的雇用政策
 提言2 安心して子を育てるための生活支援策
 まとめ

データで見る35歳の実態~35歳1万人アンケート集計結果

おわりに
著者

NHK「あすの日本」プロジェクト
「あすの日本」プロジェクトは、NHK報道の総力を挙げて日本の課題、地球規模の課題を徹底取材し、持続可能な新しい仕組みをつくるためのヒントを探るプロジェクト。世界が劇的に変化する中で、日本の現状と将来を総合的、多面的に分析し、これからの日本のあり方について考える。

三菱総合研究所
約700名の研究員を擁する、日本を代表する総合シンクタンク。1970年に創業し、企業経営、インフラ整備、教育、医療、福祉、環境、資源、エネルギー、安全防災、先端科学技術、ITなど専門分野は多岐にわたる。企業や国・自治体が抱える問題の解決策を提言、その実施までを支援している。
●装丁・本文デザイン/轡田昭彦+坪井朋子


ソサイティー4.0

2019年04月30日 | 社会
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)といった人類がこれまで歩んできた社会に次ぐ第5の新たな社会を、デジタル革新、イノベーションを最大限活用して実現する[2]という意味で「Society 5.0(ソサエティー5.0)」と名付けられた[1][3]。

ドイツのインダストリー4.0、アメリカ合衆国ゼネラル・エレクトリックのインダストリアルインターネットは、主にICT、IoTによる製造業の革新や生産性の向上にのみ焦点が当てられているが、Society 5.0は、ICT、IoTなどのデジタル革新により「社会のありよう」を変えて、社会が抱える様々な課題を解決する、包括的なコンセプトという点で異なる[3]。

また世界の課題解決という観点から、国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」と絡めて、「Society 5.0 for SDGs」として用いられることがある。

具体的な実現方法として、日本版インダストリー4.0ともいえる『コネクテッドインダストリーズ(Connected Industries)』が経済産業省より提唱されている[4]。

第5期科学技術基本法では、日本政府の研究開発への投資額は5年間で26兆円が見込まれている[3]。

政府が平成28年12月に発表した「新しい経済政策パッケージ」では、「単なる効率化・省力化にとどまることなく、「Society 5.0」時代のまったく新しい付加価値を創出することによって、まさに「革命的」に生産性を押し上げ る大きな可能性を秘めている。」と言及されている。

産業技術総合研究所のレポートでは、ソサエティー5.0を実現するための要素技術として以下の6つのテーマを挙げている[5]。

CPS(Cyber-Physical System)における知覚・制御を可能とする人間拡張技術
革新的なAI用ハードウェア技術とAI応用システム
AI応用の自律進化型セキュリティ技術
情報入出力用デバイスおよび高効率のネットワーク技術
マスカスタマイゼーションに対応できる次世代製造システム技術
デジタルものづくりに向けた革新的計測技術
経済産業省は、ソサエティー5.0の実現の鍵となる記述として、IoT、ビッグデータ、人工知能、ロボットを挙げている[6]。

岬の兄妹

2019年04月29日 | 社会
ポン・ジュノ監督作品や山下敦弘監督作品などで助監督を務めた片山慎三の初長編監督作。ある港町で自閉症の妹・真理子とふたり暮らしをしている良夫。仕事を解雇されて生活に困った良夫は真理子に売春をさせて生計を立てようとする。良夫は金銭のために男に妹の身体を斡旋する行為に罪の意識を感じながらも、これまで知ることがなかった妹の本当の喜びや悲しみに触れることで、複雑な心境にいたる。そんな中、妹の心と体には少しずつ変化が起き始め……。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の国内コンペティション長編部門で優秀作品賞と観客賞を受賞。

グリーンブック

2019年04月28日 | 社会
人種の垣根を越えて友情の育つプロセスが、多幸感をくれる
アメリカでは「ドライビング・MISS・デイジー」になぞらえて語られがちだが、それよりもテイストが似ているのはフランスのコメディ映画「最強のふたり」の方だろう。時代や人種差別の社会背景的にはもちろん前者と重なるが、この2人はもっとユーモラスで、簡単に響き合うからだ。生い立ちも性格も正反対、お互いへの嫌悪感を隠そうともしなかった白人と黒人が、徐々にお互いへの理解を深め、自分にない長所を尊重して認め合う。このプロセスを見るのは、なんて心地いいものなんだろう! ピーター・ファレリー監督はこのシンプルなドラマを素直に、丁寧に紡ぎ出し、この上なくいい気分にしてくれる。
“グリーンブック”とは50年代から60年代、人種差別の激しかった南部に旅をする黒人のために作られた施設利用ガイドのこと。1962年、イタリア移民でマフィア御用達のクラブ用心棒だったトニー・リップことバレロンガはこのガイドを渡され、イヤイヤながら新しい仕事に就くことになる。カーネギーホールに住む黒人天才ピアニスト、ドン・シャーリーの南部演奏ツアーに運転手兼ボディガートとして同行するのだ。

知的な芸術家で品がよくて繊細なのが黒人、無知なマッチョで単純かつガサツなのが白人と、従来の映画とは設定が逆なわけだが、彼らは実在の人物であり、ベースは実話。このキャラクターの描き方が面白い。ドンを演じるマハーシャラ・アリは想定内の好演だが、驚くべきはトニー役のビゴ・モーテンセン。「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンでおなじみの彼は、デンマーク生まれで哲学者のような、詩人のようなパーソナリティの持ち主なのだが、化けた。「ケンタッキーっていやぁケンタッキー・フライド・キチンだろ!」とチキンを頬張るトニーのガハハ笑いを、好きにならずにいられるか? この2人の化学反応は、映画の美点そのものと言える。
とにかくこの映画、人種差別をテーマにした作品としては、あり得ないほど口当たりがいいのである。心が痛くなるような場面もあるにはあるが、全体的には白人寄りの目線だし、スパイク・リーなら「暢気すぎるだろ!」と怒っているかもしれない。それもそのはず。だってこれはトニー・リップの息子、ニック・バレロンガがプロデュースと共同脚本を手がけ、「父から聞かされたいい話」を映画化した作品だから。つまり「いい話」を「いい話」として伝えることに重点が置かれているのだ。ここを物足りない、という人もいるだろう。しかしラストの多幸感は格別。多くの観客にとって、最高に愛すべき映画であることに間違いはない。

クリント・イーストウッド 運び屋

2019年04月27日 | 社会
巨匠クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに銀幕復帰を果たして主演を務め、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。脚本は「グラン・トリノ」のニック・シェンク。イーストウッドは「人生の特等席」以来6年ぶり、自身の監督作では「グラン・トリノ」以来10年ぶりに俳優として出演も果たした。共演は、アールを追い込んでいく麻薬捜査官役で「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーのほか、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシアら実力派が集結。イーストウッドの実娘アリソン・イーストウッドも出演している。

クオリア・マニフェスト 要約

2019年04月26日 | 社会
クオリア・マニフェスト 要約


The Qualia Manifesto Summary

 私たちの心の中の様々な「クオリア」(qualia)に対応する物質的過程の性質を明らかにすることは、自然科学を従来の客観的視点に立った物理主義の科学から脱皮させるための最大のチャレンジである。
 私たちの心の中にある「クオリア」の性質がどのように物質的過程から生み出されるのか、そして、そもそも様々な「クオリア」が結びついた表象が感じられる枠組みである「私の心」という主観性(subjectivity)の構造がどのような物質系にどのような条件の下で現われるのかを明らかにすることは、客観的世界と主観的世界の間で分裂した私たちの世界像を整合的なものにする上で必要不可欠なステップである。
 「クオリア」や「主観性」の起源の解明は、自然科学の問題として重要であるばかりでなく、人文的文化の究極的基礎を提供する。
 C.P.Snowの言う「二つの文化」の間の亀裂を埋めることは、「クオリア」や「主観性」の問題を追求することによって初めて可能になる。
 「クオリア」は、今後の人類の知的挑戦における本質的課題を象徴する概念である。
 知的に誠実であり勇気を持つ者達よ、「クオリア」の解明のために団結せよ!

簡単に言えば、クオリアとは「感じ」のことである。「イチゴのあの赤い感じ」、「空のあの青々とした感じ」、「二日酔いで頭がズキズキ痛むあの感じ」、「面白い映画を見ている時のワクワクするあの感じ」といった、主観的に体験される様々な質のことである。
外部からの刺激(情報)を体の感覚器が捕え、それが神経細胞の活動電位として脳に伝達される。すると何らかの質感が経験される[4]。例えば波長700ナノメートルの光(視覚刺激)を目を通じて脳が受け取ったとき、あなたは「赤さ」を感じる。このあなたが感じる「赤さ」がクオリアの一種である。
人が痛みを感じるとき、脳の神経細胞網を走るのは、「痛みの感触そのもの」ではなく電気信号である(活動電位)。脳が特定の状態になると痛みを感じるという対応関係があるだろうものの[5]、痛みは電気信号や脳の状態とは別のものである。クオリアとは、ここで「痛みの感覚それ自体」にあたるものである。
クオリアは身近な概念でありながら、科学的にはうまく扱えるかどうかがはっきりしていない。この問題は説明のギャップ、「クオリア問題」または「意識のハードプロブレム」[6]などと呼ばれている。現在のところ、クオリアとはどういうものなのか、科学的な「物質」とどういう関係にあるのかという基本的な点に関して、研究者らによる定説はない。現在のクオリアに関する議論は、この「クオリア問題」または「意識のハードプロブレム」を何らかの形で解決しよう、または解決できないにしても何らかの合意点ぐらいは見出そう、という方向で行われており、「これは擬似問題にすぎないのではないか」という立場から「クオリアの振る舞いを記述する新しい自然法則が存在するのではないか」という立場まで、様々な考え方が提出されている。
現在こうした議論は、哲学の側では心の哲学(心身問題や自由意志の問題などを扱う哲学の一分科)を中心に、古来からの哲学的テーマである心身問題を議論する際に中心的な役割を果たす概念として、展開・議論されている。
また科学の側では、神経科学、認知科学といった人間の心を扱う分野を中心にクオリアの問題が議論されている。ただし科学分野では形而上学的な議論を避けるために、意識や気づきの研究として扱われている。

西村玲

2019年04月25日 | 社会
 大きな研究成果を上げて将来を期待されながら、自ら命を絶った女性がいる。享年43歳。多くの大学に就職を断られ、追い詰められた末だった。
 西村玲(りょう)さん、2016年2月2日死去。
 東北大学で日本思想史を学んだ。江戸中期の普寂(ふじゃく)という僧侶に注目した仏教の研究で、04年に博士(文学)に。都内の多摩地区にある実家に戻って両親と同居しながら、研究に打ち込んだ。
 翌05年、日本学術振興会の「SPD」と呼ばれる特別研究員に選ばれた。採用された人に月額約45万円の研究奨励金を支給する制度だ。「これで(研究で使う)本がバンバン買える」と、両親に喜びを伝えた。「もらったお金の分は、研究成果で返さないといけない」
 年に論文2本、学会発表4本。自らにノルマを課し、経典などを大量に運び込んだ2階の自室にこもった。数少ない息抜きは両親と囲む食卓。箸を動かしながら、研究の内容を早口で熱く語った。「覚えたことが出ていかないよう、頭に巻き付けるラップがあればいいのに」。そう言って笑い合った日もあった。

実家で両親と暮らしながら研究に打ち込み、成果をまとめた初の著書が評価されて、
09年度に若手研究者が対象の賞を相次いで受賞。
恩師は「ほとんど独壇場と言ってよい成果を続々と挙げていた」と振り返る。

だが、特別研究員の任期は3年間。その後は経済的に苦しい日が続いた。

衣食住は両親が頼り。研究費は非常勤講師やアルバイトでまかなった。
研究職に就こうと20以上の大学に応募したが、返事はいつも「貴意に添えず」だった。
読まれた形跡のない応募書類が返ってきたこともあった。

安定した職がないまま、両親は老いていく。
14年、苦境から抜け出そうと、ネットで知り合った男性との結婚を決めた。
だが同居生活はすぐに破綻。自らを責めて心を病んだ。離婚届を提出したその日に自死した。

 父(81)は、「今日の大学が求めているのは知性ではなく、使いやすい労働力。玲はそのことを認識していた」と語る。

 90年代に国が進めた「大学院重点化」で、大学院生は急増した。
ただ、大学教員のポストは増えず、文科系学問の研究者はとりわけ厳しい立場に置かれている。
首都圏大学非常勤講師組合の幹部は「博士課程まで進んでしまうと、破滅の道。人材がドブに捨てられている」と語る。


内容紹介
「堕落」など、ネガティブなイメージが今なお根強い近世仏教。しかし、そこには個性豊かな近世独自の思想が育まれ、近代・現代の仏教にまで影響を及ぼしていた。

では、そういった思想はどのように深められていったのか。また、近世の仏教は、キリシタン・儒者・世俗の科学的合理主義者といった「他者」とどのように向き合い、どのような思想を提示し得たのか。

中国・明末仏教や次代の近代仏教までをも見据えた広角な視野から、“思想としての近世仏教”の姿を描いた論考16篇を収録した、学界待望の論文集。

入門的な論文から、各論に踏み込んだ専門的な論文までを収録し、当該分野を志す初学者から専門家まで、幅広い読者にオススメ!

第I部 近世仏教の展開
近世仏教論
教学の進展と仏教改革運動

第II部 明末仏教と江戸仏教
慧命の回路―明末・雲棲?宏の不殺生思想―
虚空と天主―中国・明末仏教のキリスト教批判―
東アジア仏教のキリスト教批判―明末仏教から江戸仏教へ―
明末の不殺放生思想の日本受容―雲棲?宏と江戸仏教―

第III部 キリシタンと仏教
近世思想史上の『妙貞問答』
近世仏教におけるキリシタン批判―雪窓宗崔を中心に―
仏教排耶論の思想史的展開―近世から近代へ―

第IV部 教学の進展
中世における法相の禅受容―貞慶から良遍へ、日本唯識の跳躍―
可知と不可知の隘路―近世・普寂の法相批判―

第V部 伝統から近代へ
釈迦信仰の思想史的展開―『悲華経』から大乗非仏説論へ―
須弥山と地球説

第VI部 方法と実践
「近世的世俗化」の陥穽―比較思想から見た日本仏教・近世―
中村元―東方人文主義の日本思想史―
アボカドの種・仏の種子―仏教思想は環境倫理に何ができるか―

西村玲略歴・業績目録
あとがき(末木文美士)
人名索引
※第I部「近世仏教の展開」では、近世仏教全体を通史的に概観し、第II部「明末仏教と江戸仏教」では、中国明朝末の仏教(主に臨済宗)とキリスト教との論争と、その論争と近世仏教の関係を、第III部「キリシタンと仏教」では日本における近世から近代までの仏教とキリスト教の論争を扱う。第IV部「教学の進展」では、中世の法相宗の禅受容、近世の浄土律僧・普寂の法相批判といった教学的な問題、第V部「伝統から近代へ」では、長い伝統をもつ仏教思想が近代の批判にどのように対応したのかという伝統と近代の相克を扱い、最後の第VI部「方法と実践」には、方法論的な問題を扱った論文を収録する。
内容(「BOOK」データベースより)
“近世思想”としての仏教。「仏教堕落史観」を克服し、中国明末仏教や近代日本仏教までをも射程にとらえた広角な視野から繰り出される新しい近世仏教の姿!
著者について
元公益財団法人中村元東方研究所専任研究員。専攻は近世日本仏教思想史。2010年に「普寂を中心とする日本近世仏教思想の研究」により日本学術振興会賞ならびに日本学士院奨励賞を受賞。著書に『近世仏教思想の独創―僧侶普寂の思想と実践―』(トランスビュー、2008年)がある。2016年逝去。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西村/玲
1972年6月7日東京に生まれる。1996年3月東北大学文学部史学科卒業。1998年3月東北大学大学院文学研究科修士課程修了(文化科学専攻)。2004年3月同博士課程修了。博士(文学)。4月財団法人東方研究会専任研究員(~2005年3月)。2005年4月日本学術振興会特別研究員(SPD)(~2008年3月)。2006年4月プリンストン大学客員研究員(~2007年3月)。2008年4月財団法人東方研究会(2012年4月より公益財団法人中村元東方研究所)専任研究員。2010年3月「普寂を中心とする日本近世仏教思想の研究」により日本学術振興会賞ならびに日本学士院奨励賞受賞。2016年2月2日逝去。この間、東洋大学非常勤講師、東方学院講師、国際日本文化研究センター共同研究員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

野口悠紀雄 平成の失敗

2019年04月24日 | 社会
平成経済史が一気にわかる。
「平成」という時代の失敗の検証なしに、日本は前進できない!
日本人が遅れを取り続ける原因を徹底解明。

 平成の30年間を一言で言えば、世界経済の大きな変化に日本経済が取り残された時代でした。平成時代を通じて、日本経済の国際的な地位は継続的に低下したのです。
 ここで重要なのは、「努力したけれども取り残された」のではなく、「大きな変化が生じていることに気がつかなかったために取り残された」ということです。改革が必要だということが意識されず、条件の変化に対応しなかったのです。
 平成の時代が終わることから、平成回顧ブームが起き、多くのメディアが「平成を振り返る」という特集を組んでいます。
 振り返るのであれば、過去を懐かしむだけでなく、なぜこの時代が日本にとっての失敗の時代になってしまったのか、その原因を明らかにすることが重要です。そうすることによって、平成回顧ブームを意味あるものにすることができるはずです。
 本書は、このような観点から、平成時代の経済を分析し、重要な選択の局面において、本当はどうすべきだったかを考えます。
 それらを、いまの日本経済が抱える問題との関連で取り上げ、将来に向かって日本が何をなすべきかを検証します。主として日本の経済について述べますが、それだけでなく、世界経済についても言及します。とくに中国の変貌と成長が重要な関心事です。
 本書が平成のつぎの時代において少しでも役に立つことができれば幸いです。

NH K ラジオアーカイブ

2019年04月24日 | 社会
番組で取り上げた人物(敬称略、肩書きは現役時)

2017年度

吉田茂(首相)、浜口雄幸(首相)、犬養毅(首相) 高橋是清(首相・蔵相)、尾崎行雄(政治家)、斎藤隆夫(政治家) 近衛文麿(首相)、東条英機(軍人・首相)、東郷平八郎(軍人・海軍)宇垣一成(軍人・外相),野村吉三郎(軍人・駐米大使)、山本五十六(軍人・海軍)、下村宏(内閣情報局総裁)、東久邇稔彦(皇族・首相),幣原喜重郎(外交官・首相),秩父宮(皇族)、高松宮・高松宮妃(皇族),三笠宮(皇族),鈴木貫太郎・タカ(首相・夫人)佐藤達夫(法制局長官)、金森德次郎(国務大臣),片山哲(首相),芦田均(首相)石橋湛山(首相), 湯川秀樹(物理学者),渡辺和子(ノートルダム清心学園理事長),中村茂アナウンサー,沢田美喜(エリザベス・サンダース・ホーム園長)

2018年度

吉野源三郎(編集者)、鈴木大拙(仏教学者), 西田幾多郎(哲学者),古橋広之進(水泳選手), 吉岡隆徳(陸上短距離選手),柳田国男 (民俗学者),渋沢栄一(実業家),松下幸之助 実業家 終戦(迫水久常・加瀬俊一・細川護貞)、永井隆(被爆者、医学博士),物集高量(文筆家), 服部四郎(言語学者)、松本清張(作家), 金田一京助(言語学者),三浦綾子(作家)平塚雷鳥(婦人運動家),神近市子(婦人運動家), 市川房枝(婦人運動家)、永井荷風(作家),谷崎潤一郎(作家), 坂口安吾(作家)大佛次郎(作家)

船山信次 毒や薬

2019年04月23日 | 社会
毒にしても薬にしても、人類との関わりは、きわめて長く深い。古くから人類は毒を避け、効能のある物質は活用してきた。そして、それらを合成することが可能になってからは、良きにつけ悪しきにつけ、その使用法は無限に拡大している。しかし、実は、同じものが毒にもなれば薬にもなる。本書は、ソクラテスの飲まされた毒から、錬金術、ドーピングにいたるまで、古今東西の毒や薬をめぐる秘話・逸話を紹介するものである。

著者略歴
船山信次
1951年(昭和26年)、仙台市生まれ。東北大学薬学部卒業。同大学大学院薬学研究科博士課程修了。薬剤師、薬学博士。イリノイ大学薬学部留学、北里研究所微生物薬品化学部室長補佐、東北大学薬学部助手、同専任講師、青森大学工学部助教授、同教授、同大学大学院環境科学研究科教授(兼任)、弘前大学客員教授(兼任)等を経て、日本薬科大学教授(漢方薬学科天然物化学分野)。Pharmaceutical Biology(USA)副編集長