稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

楽天・送料無料にすると値上げせざるを得なくなる。

2020年03月10日 | つれづれ
楽天の送料無料が延期になった。取り合えずはやれやれである。
3月18日からの実施予定だったが、どうして対処して良いのかわからなかったのだ。

現在、うちの店(とんぼ堂)は、8,000円だと送料無料にしている。
これでも収支はトントンで儲けは出ないのが現状だ。
荒利はあるが、楽天本体に、送料を含めた総額に対し高い課金をされるからだ。

3,980円以上は送料を無料にしろと楽天(本体)は言う。
嫌だとは言えない。嫌だといえば「なら出ていけ」となる。

見かけ上、送料無料化にしようがしよまいが、実際の送料は必ずかかる。
8,000円でトントンなので、3,980円で収支トントンにするには単価を上げざるを得ない。

単価を上げるとどうなるか?

仮に、とんぼ堂の主力商品を2,000円、平均的な送料を700円とする。

例えば・・・

商品単価を200円値上げしたら、

1個買うお客様は2,200円+送料700円=2,900円。
以前は2,000円+送料700円=2,700円なので、200円の値上げ。

2個買うお客様は4,400円、送料は無料=4,400円
以前は4,000円+送料700円=4,700円なので300円の値下げ。

3個買うお客様は6,600円、送料は無料=6,600円
以前は6,000円+送料700円=6,700円なので100円の値下げ。

4個買うお客様は8,800円、送料は無料=8,800円
以前は8,000円+送料無料=8,000円なので800円の値上げ。

結局、単価を上げるので、たくさん買うお客様ほど割高になってしまう。
2個や3個買うお客様が増えてしまうと、店舗の負担が大きくなり過ぎる。

アマゾンならば、アマゾンの倉庫に入れてしまえばアマゾンが発送してくれる。
発送の梱包材料や手間、人件費はアマゾンが負担する。
楽天は各店舗側で発送業務を全部やらなくてはならない。
アマゾンと楽天ではまったく土俵が違うのである。



楽天の各店舗は、各店ごとに、それぞれの地域で、運送業者と個別に契約をしている。
個店では、年間の発送個数も限られる。安い運賃で契約できるわけがない。

せめて楽天が、楽天全体として、運送業者と契約してくれなければ、
各個店は、送料無料分を商品単価を上げる方法でしか回収できなくなるのだ。

何を言おうが、物理的に物が運ばれる以上は送料がかかる。
無料などあり得ないのに、中途半端な3,980円で送料無料と決めてしまうと、
どこかで無理な数字合わせが発生することになるのでは無いのだろうか?

結局は消費者も店舗も、そして楽天も不利益を被る気がしてならない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする