稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

面打ちに徹した稽古(木曜会、2018年6月7日)

2018年06月08日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年20回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。20名ぐらい。
気温はさほど高くは無いが湿度が高く蒸し暑い。
面を着けたら汗が流れ出て止まらない。

稽古内容は、さまざまな面打ち。
自分の打ち間の確認。体軸がブレないように。


師匠の指導、お話の要点のみ記す。

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構えが出来ていなければ技も出ない。
体(たい)あるところに用(ゆう)あり。
ゴルフでも少し足が開いているだけで真っ直ぐ飛ばない。
正しい構えがあってこそ正しい打ちが出る。

構えは面を打ったそのままの形を臍の前に持ってくる。
そこから左足に体重を掛けてノーモーションで面を打てば立派な面になる。

ねじれたまま構えてねじれたまま打てば真っ直ぐな打ちになる。
真っ直ぐ構えようとすればするほど構えが苦しくなり、
楽になろうとして無意識に撞木になってしまう。

左手親指の付け根を臍の前にし、剣先を相手の晴れ正眼か青正眼に構える。
「それって斜めに構えてるのと違うの?」ぐらいになるのが正しい。

晴れ正眼(真ん中)に付け中心を取ろうとすればするほど、
相手は圧迫感(威圧、プレッシャー)が生じて逆に打たせてくれない。
お互いが構えた時の竹刀の接点が中心であれば良い。
間合いに入るときはそのままの形で入れば自然と(相手の中心は)割れる。
攻めた、打った、ではなく「攻め打ち」になるように。

懐(ふところ)を大きくして構えるコツは、
左拳を少し引き気味(自分の胴に近づける)に構えると自然に出来る。
胸は鳩胸になるようにすればアゴが引けて腰が入った構えになる。
何より左足は真っ直ぐ構えるように心がけること。

間境は一足一刀の間である。
間境のところでの間積り。自分から攻め入る仕掛け作り。
間境から、相手にわからないように間の内に右足だけ差し入れる。
間の内に足は差し入れるが上体は間の外になる。相手は違和感を感じる。

入るときは寸田と丹田が傾かないように。
乗り身の気持ちで。丈比べの気持ちで。
自分の体制が崩れない入り方と確実に打てる間を見つける。


(まずは面を着けないで構えの説明から)


(しっかりとした構えが出来てるからしっかりした技も出る)

【感想・反省点】

3人組での稽古だが、七段での3人組だったので内容は濃かった。
自分の打ち間は近過ぎる。師匠を真似て少し遠くから打つと体軸がブレてうまく打てない。
足を出さず右膝で攻める(右膝を抜いて左足に力が入る)打ちは大変参考になった。

7日は全部が面打ちの稽古だった。
元立ちが打てる時に打とうとし、そこを掛かり手が面を打っていく稽古も良かった。
たまにうまく打てる時がある。しかし100点にはほど遠い。
最後の相面勝負もまだまだ課題だらけである。

こういう稽古は本当に有意義である。他では出来ない。
またぜひやって欲しいものである。
コメント
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