稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

体幹を作る素振りから(木曜会、2018年6月21日)

2018年06月22日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年22回目の木曜会稽古。
四條畷の市民活動センター。
20名ちょっとぐらいの参加。

本日は、初めて参加される方もいたので
基本に戻って面は着けずに素振りから始まる。
大きな素振りと正面打ち。そして摺りかぶり。
振り降ろした時に右手が左手のところまでずらす方法で。
足さばきの練習。イチ、ニィ、サンと、イーチ、ニィ、サン。
あとは切り返し、基本の正面打ちと実戦的な正面打ちあれこれ。

高速摺りかぶりを教えていただく。
右足に体重がかかるヒマが無いので摺りかぶりのコツを掴めやすい。

師匠の指導、お話の要点のみ記す。

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一拍子の打突は素振りをすることで身がつく。
右手を左手にずらす方法をすることで左手の使い方が身に付く。
大きく右足を出して打つ、大きく左足を引いて打つ素振りで体幹が作られる。

腰を中心として打突すること。
摺りかぶりでは、しっかり顎を引き、胸を張る。
振りかぶった時に右足を摺って前に出し、振り降ろした時に右足を戻す。

心気力の一致をさせるのは、触刃の間で一回止まる。
そこから相手をよく観て間合いに入る。足を出して打つ。

実戦的な面打ち、特に相面になった時に、
左手を真っ直ぐ直線的に前に出し、速く打とうと思えば思うほど、
竹刀と竹刀がぶつかって打てないことが多い。

左拳を目元口元まで上げるというのは肩を使い体幹を鍛える基本の打ち方。
実戦では、自分の鳩尾ぐらいまでは左拳をしっかり上げる。
ここで速く打とうと右手を上げてしまうと出小手を打たれる。
打ちは中心を取りつつ打つこと。

間境のところで、間の内へ、右足だけ差し出す。
上体は間の内に入らずに打ち込む。

小手打ちは自分の身体と左拳の位置(間隔)を変えないで打つ。
相手の竹刀を押さえて戻そうとしないタイプならそのまま面を打っていく。


(稽古前の子供たちの稽古風景)


(集合礼の前の風景)


【感想・反省点】

初心者のO野君を稽古の中に入れて指導を仰せつかった。
O君と、六段の方と3人組で稽古する。

いやはや初心者の指導ほど難しいものは無い。
まだ打ち込みのレベルでは無いのがわかった。
無理やり打たせると変な形に固まりそうなので極力原点に戻って指導した。

姿勢を変えず(ぶれずに)に素振りをすること。
速く振ろう、遠くまで飛び込もうとすると前傾して右足から落ちていく。
ゆっくり振り上げ振り降ろして、まず確実に打てるように。
左足は蹴るのではなく、右足を押し出していく。
押し出していったら身体が倒れこもうとするので、右足で床でトンと踏むこと。
打った時に右腕は伸ばすように。左拳は鳩尾の位置。前傾しない。手と足は連動。

最後のほうは竹刀を持たせず、足使いのみやらせた。
竹刀があると、どうしても手と足がバラバラになるようだ。

初心者の時に一番悩むのは打ち込む時の足使いである。
いや、初心者だけでは無い。けっこう高段者でも出来ていないものだ。
意識すると余計にギクシャクしてしまうこともある。
あ、自分もか。。。

O野君、少しは良くなってきたかな?
せっかくなら、O野君、1時間、つきっきりで指導してみたいものだ。

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相面の打ち方を習ったが師匠のようにうまく打てない。
師匠の打ちは体幹がしっかりしてるのに加え、
中心を割って入っていくのと、手の内が鋭くて速い。
私は相手と同じ調子になっているからなのかも知れない。

まだまだ悩みは続くのである。
コメント
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