Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ウクレレリペア完了!

2010-01-26 23:04:21 | 日記
今日は雪が降ったりやんだり、昨日よりだいぶ寒かったです。
作業は今日もウクレレリペアです。
昨日で接着作業は終わっているので、今日は補修したナットの溝を切って、弦を張って弦高調整しました。
溝を切る前に、軽くセラックで塗装し補修した部分と色を近づけます。
オリジナルのナット側の弦高が若干高めだったので、押さえやすい高さで揃えました。
次に、いったん弦を外し、全体をクリーニング。
あまりピカピカにするとヴィンテージらしくないので、汚れを落とす感じにしました。
今回のリペアは、完璧に修復すると言うよりはプレイヤーズコンディションまで持っていく感じのリペアです。
外見も味のある雰囲気でしたが、音もいい雰囲気でした。
今日はちゃんとチューニングしなかったので、後は、チューニングして様子を見ればリペア完了です。
作業は少し早めに終えて、次のギターのプランを考えました。
だいたいイメージはあるのですが、まだ決めかねている所です。
作り始めると作業に集中してしまいますが、次のプランを考えている時が出来上がった時と同じ位いい時間かも知れません。
明日は、別のウクレレの調整があるので次のギターはもう少し先になります。
今日の写真は修復したウクレレのナットのアップです。(両端と2弦の所を補修しました。)

今日もウクレレリペア!

2010-01-25 22:51:10 | 日記
今日は気温が高かったせいか雨。
あまり天気がよくなかったのですが、今日もウクレレリペアの続きです。
接着準備が出来ていたので、接着作業をしました。
外は雨でしたが、工房内は湿度55パーセントだったのと、気温が高めだったので膠を使っても大丈夫かなと思って、作業に入りました。
膠を溶かしつつ、部屋もあっためつつ、接着面を再度確認。
軽くスクレーパーをかけて、もう一度クリーニング。
膠がとけた所で、接着に入りました。
暖房を着ける前は室温10°位でしたが、20°を超えたので膠を塗って接着。
ところが、膠のつきが悪く一回はがして、膠を落とし、室温をもう少し上げてもう一度接着しました。
室温を上げたので、うまく接着出来ました。
ちょっとした違いですが、膠は敏感です。
欠けているナットも、接着面をノミでならし、端材を切り出して欠損部に接着しました。
ナットはコア材かと思ってましたが、ノミで少し削るとどうもローズウッドのようだったので、ローズの端材にしました。
後は、ナットの溝を切り直して、各部確認して作業終了です。
今週で一月も終わりなので、そろそろ次のギターにとりかかるつもりです。
モダンタイプはヒールキャップを着けたら一休みに入ります。
今日の写真はネックを接着、ナット補修したウクレレです。

ウクレレリペア続きです!

2010-01-24 22:11:22 | 日記
今日は雪も降らず穏やかな天気でした。
気温も高めで、昨日積もった雪はだいぶ溶けました。
今日は日曜なので午後からの作業です。
昨日から始めたウクレレのリペアの続きをしました。
今日は友人が工房に来て、色々と話しながらの作業です。
ネックは、昨日取り外したままの状態だったので、今日は接着面のクリーニングです。
接着面には膠がこびりついているので、ぬるま湯を綿棒につけて、少しずつ綺麗にして行きます。
今回のウクレレはおそらくネックのジョイント部分に上から強い力が加わったようで、指板も11フレットと12フレットの間で割れています。
リペア方法は手間をかけるといくつか考えられるのですが、今回はオーナーの方と相談の結果、指板もネックと同時に接着してしまう事になりました。
ネック側とボディー側、ダボピンの穴の中も膠を綺麗にして今日でクリーニングは終了しました。
後は、オリジナル同様、膠で接着ですが、天気と気温の具合を見て接着に入りたいと思っています。
秋田は楽器屋さんが少ないのですが、楽器好きの方はそれなりにいると思います。
楽器好きの人がいい楽器を手軽に見たり触ったり出来る場所があればいいなと思いますが、なかなか近くにはありません。
最近はネットで東京などの楽器屋さんから購入出来るので、買うのには困らないのですが、ちょっと見るだけが出来ないのでその辺が不便です。
今日の写真は、クリーニングが終わったウクレレの接着面です。

ウクレレリペア始めました!

2010-01-23 23:22:05 | 日記
今日は雪が降ったりやんだり、寒かったです。
作業は除雪から始めました。
除雪はいい運動になるのですが、除雪しなくてもいい所に住んでいる人がうらやましいです。
昨日、グリップ整形をしたので、後はヒールキャップの作業があるのですが、ギターはちょっとお休みして、ウクレレリペアに入りました。
お預かりしたウクレレはKAMAKA Keikiです。
ネックがとれかけているのと、ナットが欠けているため補修が必要です。
ゴールドラベルでこのタイプは日本製とハワイ製があるのですが、おそらくハワイ製とおもわれます。
ボディーやネック自体には大きなダメージはなく、ヴィンテージの雰囲気があり修復すれば十分現役で行けます。
今日は、とりあえずとれかけのネックを外して、修理方法をオーナーの方にご提案する事にしました。
接着は膠が使われていました。
修理、修復の時は膠が使われていると作業がしやすくて助かります。
修理には、オリジナル同様、膠を使いたいと思います。
今日は、午後から工房見学の方も見えられました。
工房のウクレレに興味を持って頂き、寒い中おいで頂きました。
しばし、ウクレレ談義に花が咲き、私も楽しい時間を過ごす事が出来ました。
お土産にCDをいただき、ウクレレの調整も依頼して頂きました。
有り難うございました。
今日の写真はお預かりしたウクレレ、KAMAKA Keikiです。

ネックグリップ整形しました!

2010-01-22 23:35:18 | 日記
今日は雪もちらちら降って寒かったです。
最近は工房のオイルヒーターはあったかくならないのでセラミックヒーターを使ってます。
それでも、今日は12°くらいしか上がりませんでした。
作業はネックグリップ整形です。
昨日、どうするか迷ったのですが、整形してしまう事にしました。
ヒール部分は整形してありますが、グリップ部分は角材状態です。
まずは、両サイドをバンドソーでカット。
後は、ひたすら鉋で削ります。
普通は南京鉋なんかを使う場合が多いと思いますが、私は19世紀ギターの時も今回もバイオリン鉋を使ってます。
すごく小さい鉋ですが、結構削れるのとヒールが着いた状態でも鉋の本体が邪魔にならずかけやすいです。
今回のネックはヘッドをVジョイントで接いでいるので、ジョイント部分の厚みがあり少し太めの整形になりました。
後で、指板の厚さをもう少し薄くするかもしれません。
今日は、リペアのウクレレも工房に来ました。
また、リペアと製作の平行になります。
今月はいろいろあって、なんだか分からないうちにもう月も後半です。
時が経つのはあっという間です。
写真は整形したグリップにヘッドを仮組した所です。