ハーレーに乗る人たちはなぜ
消音器の無い直管にする人が
多いのだろう。
それが日本でのセオリーのよ
うになっており、「公然と違
法行為を働く無法者」という
のが乗り手の好みとは別につ
いて回る。
直管車の後ろを走ると耳が痛
くなる。
また、前を走ると前にいても
後ろから爆音が轟く。
ハーレー乗りたちの不思議は、
開き直りのように違法改造を
自ら晒して走り回る事だ。
これ、一つの日本の怪現象。
だが、旧車會などは警察当局
の取り締まりを受けるが、爆
音ハーレー軍団が一斉取締り
を受けているのは見た事が無
い。
これまた日本の怪現象。
現象面では一つだけ私には分
る事がある。
それは、ハーレーに乗ってい
る人たちはオートバイに乗っ
ているのではなく、ハーレー
という乗り物に乗っているの
だ、と。
オートバイの面白さ。
それはコーナリングに尽きる。
二輪車でしか発生しない独特
の旋回方法で曲がる乗り物だ
からだ。
二輪車と法律でいうところの
「特定二輪車」(前輪2輪、
後輪1輪)以外の三輪車や四
輪車は通常は傾斜して旋回は
しない。
「特定二輪車」を除けばオー
トバイのみが深く車体を傾斜
させてカーブを曲がって行く。
この独特の動きがとても面白
い。
直線をビューッと行くよりも
遥かに面白い。
このオートバイでの旋回の面
白さばかりは、実際に乗って
みないと全く解らないだろう
と思う。
レールがバンクしているジェ
ットコースターとも全く乗り
味が異なるのが二輪車だ。
最高に面白い乗り物。
バイクは曲がってなんぼ。
ホントに面白い。
オートバイにはいろいろな
楽しみ方があるだろうが、
バイクといえば?
となると、バイクならでは
のバイクにしかない特性が
一番面白いと思える。
それは車体傾斜による旋回。
身体がむき出しで走るのは
三輪車でも側車付でも同じ
だ。
だが、動力付車両で車体を
バンクさせて走るのは二輪
車ならではの動きだ。
それ。それがいいのよ。
なお、傾斜角とステアリン
グ角は理論上の計算でも、
また実走上も適正値が二輪
側から導き出されるので、
旋回においては運転者であ
る人間が外力でハンドルを
インに切ってはならない。
導き出された適正値を崩す
からだ。
それが二輪車という乗り物。