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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ジョー・ポーパー

2022年06月17日 | open


ポーパーさんのキューケースは
三つ持っている。
どれもとても出来が良い。

ジョー・ポーパーさんは2021年
1月に永眠された。

ジョー・ポーパー シャフト加工専用旋盤

2022年06月17日 | open

Joe Porper repair lathe


このジョー・ポーパーのシャフト旋盤
ほしいなぁ。


用語正確呼称が不明の日本の撞球
界では、多く
の人がジョー・ポー
パーの事をジョー・
ポッパーとか
呼んだりしていた。

まあ、ネキスト、タップ、エフレン・
レイズの世界なんで(笑)。
キューに見越しやパワーがあるとか

も平気で言っちゃう。
前後不覚のニッポン撞球界。
14.1=フォーティーンワンの事などは
平気でフォーティワンとか呼んでる
プロもごちゃまんといるし。
さすがにそれはちょっとね。
それ、
数字が違うから(笑)。

ポーパーの事をポッパーとか聞くと、
ジョーだけにこれになっちまいそうだ。



旋盤

2022年06月17日 | open



重量トン級(笑


オリジナルキュー

2022年06月17日 | open


世界に一本だけの自分のオリジナル
カスタムで撞くのは、なかなか嬉し
いものだ。

ハウスキューでもいいんだけどね。
出来さえ良い物なら。



ビリヤードキューの音に関して

2022年06月17日 | open

(私のオリジナルキュー)



ビリヤードキューの音質について
の雑感雑記。

ビリヤードキュー(以下キュー)
は撞くと木琴の高音のような甲
高く透き通る濁りの無い音を発
する個体が存在する。
その音質は個体により差があり、
クォーンと少し籠りながらも
共鳴サスティーンのような音質
のものや、スキーンというクリア
な超高音の個体まで様々だ。

キューの音の如何、どのような
質性かは、バンキングの時に
そのキューの独自の音がよく
判る。

この1986年と1961年の映画作品
では、どちらも「コン」「キン」
という高音を発するキューを使
していた。

1986年版はジョス・キューであり、
1961年版はランボー・キューだ。


このキューの良音ともいえる高音
が出る要因はいろいろある。
何といっても第一には木材その
ものの音質が高音性の音質を発
する個体である事。トーンウッド
のトーンウッドたる素性がそこで
生きてくる。
そして第二には、パーツ自体が
硬質性の物である事。柔らかい
材質の樹脂などを使っていると
キューの快音は出ない。
そして、第三として、これはかな
り重要なのだが、パーツの接着が
完璧である事。これには密着度を
得るために完全な平面出しと完璧
な接着が必要になる。
その完璧な平面出しは、キュー先
からタップ、先角、シャフトのジョ
イントリング、バットのジョイント
カラー、バットのジョイントリング、
ハギ、フォアアームとハンドル部
の接合、バット部分の下部リング、
エンドキャップ等の密着度が挙げ
られる。

ここで私的推測的雑考なのだが、
キューにはリングが多く使われる
ケースが多い。先角とジョイント
カラーはキューの木部保護の目的
で装着されるが、リングの場合は
木部保護の役目もあるが、それよ
りも比重が大きいのが装飾性が第
一義と前面に出される事実がある
事だ。
このリングが曲者で、いくら視覚的
な装飾性を施そうとも、リングが
衝撃緩衝材の役目を果たす柔らかい
ものであると、キューの快音はリ
ング部分がダンパーの役目を果た
してしまうので、減音乃至消音さ
れてしまう。
また、柔らかいリングであると、
打感がぼやけてダイレクトでリニ
アなソリッド感を損なう。ボヤン
としたキューとなってしまう。

あくまで私的推測だが、キューの
リングというものは、装飾性より
も性能第一義とするのであるなら
ば、ファンシーリングでべニア等
を噛ませるよりも、硬質樹脂のみ
のシンプルな物のほうが打感が優
れるのではなかろうか。往年の
ジョス・キューのように。


ジョスの快音はどの個体も素晴ら
しい抜けるような澄んだ高音を発
するキューだった。(1980年代物)
私のプレースタイルの払い撞きの

ようなスイーパーショットを多用
するスタイルには全く適さないの
がJOSSキューだったが。JOSSの
撞き方は当然マイク・シーゲルや
ニック・バーナーがJOSSからスポン
サードを受けていた時代に実行し
ていたトンとスタン気味に撞く
撞き方になる。エフレン系のキュー
をこねくり回して適切操縦する系
のスタイルには向かないキューが
JOSSキューだった。だが、音は
超一級の良質快音を響かせていた。


私の自作オリジナルキュー。
リングは硬質樹脂単品とした。
80年代JOSSの造り込みを考察した
結果、ソリッド感を損なわないの
を目的と狙い定めたからだ。
結果、上から下ま
で一本木の良質
メイプルと合体して、
高音の快音
を響かせるキュー
となった。
 
これがいわゆるファンシーリング。
これはステッチリングと呼ばれる
非常に手が込んだものだが、挟み
込みの木材の種類により、当然
硬度(トーン性)の問題から音質
をかなり左右する要素をこのパーツ
部分に存在させる事になる。


だが、ファンシーリングをバット部
とシャフトリングに使用していても
高音の良質音を発するキューもある。
私が所有していたポール・モッティ
などはまさにそれだった。
これらは、木材のもつ素性を損なわ

ない密着度と部材の硬質性が合体
した作品であるからと推測できる。
ABがモッティオリジナル。
Cは日本人によるコピーリング
とコピージョイントプロテクター。

そして、キューの高音の要因の一つ
を構成するキュー尻のバットエンド
キャップ。この材質や硬度も打球音
に大きく影響してくる。

真ん中の私のTADキューはデュポン
社のデルリン®を使用している。
左のデルリンは私のキュー製作
部材。

デルリン®は特殊接着剤を用い
ない限り接着は不能だ。
TADキューの場合、エンドが外れ
たり緩みによる打球性能を損なわ
せない事を目的として、キュー
本体とデルリンエンドに大ネジ
加工をしてねじ込み締め付けに
よるデルリン®の固定をしている。
本来キューという物は、すべての
結合パーツは接着だけでなくネジ
締めでの接合が望ましい。衝撃を
絶えず受ける道具だからだ。

TADキューはウエイトボルトを
使わない。木材とデルリンの重
量のみで19.2オンス~20オンス
の範囲を叩き出す作り込みだ。
概してTADキューは他のメーカー
のキューよりもバット部分が細
い。そして、それは二輪のレー
シングスロットルグリップと
同じで(TZ等)、非常にコント
ロールがしやすい。
日本刀もそうで、必要以上のごん
ぶとの柄
を好む傾向は剣術剣法
抜刀術についてど素人だ。

宮本武蔵が細い柄を好んだよう
に、あるいは新陰流が特殊形状
の細く絞った柄を定法としたよう
に、ぶっとい握り部分では繊細
な操作操縦は不可能なのだ。
考えてもみてほしい。鉛筆が
ごくぶとマジックペンほどの
太さがあったとしたら?
使えないでしょう。
文字を書くのにも、鉛筆画を描く

にも、それでは繊細な操作が不能
で使えない。

私の加工装着前のデルリン®と
本黒檀(マグロ)の部材。本黒檀
は角材からの削り出し。
デルリン®は素材段階で叩くとキン
キンという金属音に近い音がする。


上のデルリン®はTAD風のシル
エットを持つエンドキャップに
加工して装着。
なお、構造はTADオリジナルと
は異なり、バラブシュカタイプ
のウエイトボルトにネジの兼用
の役目を持たしてきつく締め込
んでいる。バンパー尻ゴムは
TADオリジナルゴムに長尺の
アダム系バラブシュカタイプ
の小ネジを使用して固定させて
いる。
ゴムの頭の出具合にはとても
こだわった。オールドTADと
同じシルエットになるような
出具合にした。
このキューは高質快音を響かせる
個体のキューとして完成した。
素材の木材入手から丁度30年かか

った。乾燥させては微細に削りを
繰り返した。曲がりは計器で計測
してもほとんどゼロに近い。と
いうか限りなくゼロ。
大切な事はピン打ちでジョイント

ピンが真っすぐ真直(しんちょく)
に打ち込めないと、いくらキュー
本体に曲がりが無くとも駄目な
事。これかなり重要だ。メーカー
品でもマスプロ製品などはピン

のセンターずれの製品が結構ある。
30年後に完成をみたこのキューは
動態性能=撞球性能も頗る良い。
ただ、精魂傾け過ぎてしまい、

完成したら私自身が燃え尽き症
候群のような真っ白な灰に
なって
しまった。矢吹ジョーのように(笑)。
以降まったく
キューメイキングに
手が動く気が
起きなくなっている。
そういう意味では、渾身の一作だ。
糸巻きは今はレースヤーンを巻い
てコーティング加工し
ているが、
いずれTADタイプの
糸に巻き替える
予定。アイリッシュリネンの材料
はとう
に入手しているが、やはり
触手が伸びる
気になっていない。
私はビルダーではないからだろう。
一市井の一介のプレーヤーの「作っ

てみた」系でしかないのだ。
本職さんたちには到底及ばないし、
「キューが作れます」などと公言
するのはおこがましいにも程がある。
ただ、テスティングの感知は、

特性と差異の識別において私は
ある程度の低くはない感知力を
以て臨む事ができる。微細な違い
や状態の如何もつぶさに把握でき

る。

キューの快音はまず木材の質。
そして硬質部材の使用。
さらには密着接着度の完璧さ。
以上の3点にキューの高音質の
澄んだクリアな打球音の要因は
絞り込めるので
はなかろうか。

あくまで私個人の場合だが、使う
キューがどんなに動きが良いキ
ューであっても、撞いた時に
ボンボン音だったりペシペシ音
だったりの打撲音のような物で
あったら、全く使う気が失せる。
キューンという快音を奏でるキ
ューでないと、私の場合は使う
気がなくなる。
これ、「単なる音」の問題では
なくて、実質的な木製打撃撞球
道具として「高音の快音性」は
キューの木材良質性と部位の密着
密度の現出であるので、侮れない。
それゆえ、「良音のするキュー
に駄物なし」という昔から巷間
人口に膾炙されてきた事実がある
のだろう。
良薬は口に苦しだが、ビリヤード
キューが奏でる良音は耳に芳し、
なのである。

(私のオリジナルキュー)

阪神タイガース

2022年06月17日 | open


阪神、絶望的どん底からの大躍進。
シーズン終了時にAクラス入って、
クライマックスで優勝して日本
シリーズに出るとなったら笑える(笑
可能性は無くはない。

木材の乾燥

2022年06月17日 | open


木材はカラカラに干からびるまで
乾燥させれば良いというものでは
ない。「安定」させるのだ。
これはビリヤードのキューも同じ。
楽器メーカーのヤマハは、日々研究
を怠らない。



昭和残像

2022年06月17日 | open

1966年の東京。
私が四大に入学した1970年代は
まだこの1960年代の風景と東京
の景色はさして変わらなかった。
大学の風景も変わらない。大学
には新左翼のタテカンが立ち並
び、ラジカルな学生はヘルメット
を被っていた。東大早慶はじめ、
都内の大学はどこもそうだった。

東京の街の景観が激変したのは
1980年代の後半、バブルによっ
てだ。
私が大学3年の時から80年代が
始まった。
1970年頃も「昭和元禄」などと
呼ばれていたが、実は本物の昭和
元禄の浮世時代は昭和最末期の
1986〜1989年だった。
空前絶後の好景気で、それは後に
バブル経済と呼ばれた。
600万円で売りに出された原宿の
ワンルームマンションが数ヶ月後
には6000万円で転売され、即日
売れていた。
そういう時代。

こちらは上の動画の1966年の2年
後の1968年の東京を描いた映画。
『初恋』。
三億円事件を描いた作品だ。
名作。
実行犯たちは何者かによってどん
どん消されて行った。










伊東に行くならハトヤ

2022年06月17日 | open

敷石 ~shikiishi~

2022年06月17日 | open

敷石 ~shikiishi~

これ、おいらのオリジナル曲。
20年前のステージ音源から。
ギターとうたはおれ。

リードギターはデュオの相方。

自堕落なJAZZシンガー、名曲
「プカプカ」のモデル故安田南
とその夫の親友Mに
捧ぐ。
南が作ってくれた料理のおかげ

で俺はセロリが食べられるよう
になった。
これは実は「プカプカ」に対する

返歌なんだ。
でも、ほんとは南もマキさんも
一滴も
酒飲めないんだけどね(笑)。

パリと神田のカルチェラタンを
知らない人には
何が何だか、なん
で敷石なのか
皆目解らないだろう
うた。
でも、解る人は判る。

「敷石を 剥がせばそこは 解放区」







地震

2022年06月17日 | open

今、地震あり。
体感した。



シルプル・イズ・ベスト

2022年06月17日 | open

断捨離とかいうやつは、大大大嫌い
で、言ってる奴らもそのものも虫唾
が走る程に嫌いだ。
だが、それとは全く関係なく、どん
どん持ち物はシンプルになって来て
いる。

キューケースも、1バット1シャフト
が一番渋いと感じるようになって
来た。
最近では、このエディ・フェルソン
タイプのキューケースが一番気に
入っている。


62年前のエディ・フェルソン(ポー
ル・ニューマン)。

映画公開は61年前。撮影は1960
年。
この不朽の名作は、1961年には
『ウエストサイド物語』が同年
公開でアカデミー賞を総なめした
ために部門賞しか取れなかった。
だが、『ウエストサイド物語』と
甲乙つけがたい名作である。
テーマは深い。
心が汚れる事から人は立ち直れる
のか、というのがテーマだ。
作品中、ギリシャ神話のパンの銅
像がさりげなく出て来る。実に深
い隠喩だ。
インキュバスとの関係性において
もなおあの描写は箴言的だ。
映画『ハスラー』は永遠の名作だ
と断言できる。
そして、恋人サラはエディを諌め
るために自ら死を選んだ。
その意味。

『ハスラー』は、ビリヤード映画
じゃないよ。