中学生の私は浜松市田町の模型店へ
よく通うようになりました
模型店といっても、いまのような
プラモデルや鉄道模型はまだ出現以前
でした
店に鉱石ラジオ(こうせきらじお)の部品が
並んでいました。ふと、組み立てて見ようと
エナメル線、スパイダー・コイル、
鉱石検波器(こうせきけんぱき)、バリコン
クリスタル・レシーバーなどを購入しました
満州の春光国民学校でモールス信号を習って以来
久しぶりに電気部品に対面しました
浜松放送局の送信アンテナが遠くに見えていました
出来上がった鉱石ラジオは綺麗に受信できました
鉱石ラジオで夕方に始まる連続ラジオドラマ
「鐘の鳴る丘」をよく聴いていました
ストーリーは、戦争から復員してきた青年、
加賀美修平(小山源喜=こやまげんき)が、
戦災孤児たちのために、
信州に彼らの住める場所を作ってあげようと努める…
ナレーション(巌金四郎=いわおきんしろう)でした
菊田一夫(きくたかずお)作、
古関裕而(こせきゆうじ)音楽で
古関裕而は伴奏音楽をハモンド・オルガンのみで
演奏していました
当時、どうやら生放送だったようです。
… … …
また、古関裕而はプロ野球阪神タイガース応援歌
「六甲颪」の作曲者です