映画がすっかり面白くなって
映画館をハシゴしてまわりました
映画をいろいろ見始めたのは
私だけでなく、母親も映画を見始めました
… … …
ある日、母親は、
洋画系の浜松劇場へ
フランス映画「うたかたの恋」(1936年作品)を
見にでかけました
ストーリーはハンガリー帝国の皇太子
と男爵令嬢の恋物語です
男優、シャルル・ボワイエと
女優、ダニエル・ダリュー
で、母親はシャルル・ボワイエの
ファンだったらしいのです
… … …
皇室のスキャンダルを
扱った作品だったので戦前の日本で
上映禁止だった作品でした
もう一本の映画「ガス灯」(1944年作品)を
見に出掛けています
出演は、男優、シャルル・ボワイエと
女優、イングリッド・バークマンに
助演、ジョセフ・コットンでした
見終わった母親から
「面白いから、あんたも見てきなさい…」と云われて
私も見てきました。
話は、夕方、ガス灯が点灯します
やがて天井裏からゴトッゴトッと怪しい音がすると
それに同調するかのように部屋のガス灯が
チラチラする、サスペンス映画でした
また、母親は浜松公会堂で開かれた
美貌のヴァイオリニスト
諏訪根自子(すわねじこ)のコンサートへ
一人で出掛けました。
私の知らない母親を発見しました