今日のうた

思いつくままに書いています

歴史から何を学ぶか 何を切り捨てたか

2016-12-29 09:05:20 | ②一市民運動
12月26日以降、民放の夜の報道番組はお休みとなり、年末年始の特別番組になる。
よって安倍氏の真珠湾訪問を伝える夜のニュース番組は、NHKだけです。
NHKは黙っていても安心だが、これで民放までひと安心……?

(204)「(時時刻刻)真珠湾『同盟深化』前面 首相、謝罪避け『寛容の心』強調
     12月29日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12727556.html

(204-2)「『許し合うこと大切』=首相演説『うそ』と批判も-真珠湾・元日本兵
      12月28日 時事通信」

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12145-2016122800244/

(204-3)「オバマ大統領演説全文 良い時も悪い時も、互いのために 真珠湾訪問
      12月29日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12727467.html

オバマ大統領の次の言葉が、心に残りました。

 「国も、人間も、自分たちが受け継ぐ歴史を選ぶことはできません。
  でも、歴史から何を学ぶかは、選ぶことができます」

 オバマ大統領は、さまざまな人々のエピソードに耳を傾け、固有名詞でそれを語りました。
 だが安倍氏が語ったのは、戦闘機パイロット一人でした。
 彼にとって日米の若き兵士たちやその家族は、【 概念 】でしかないように、
 私には思えます。
 戦争も概念、平和も概念、未来も概念、希望も概念……。
 
 安倍氏は演劇をされていたそうですが、時間をかけての練習の成果なのでしょうが、
 自信をもって朗々と語りかける美しい言葉の一つ一つが、
 何ら実感を伴わないもののように聞こえます。
 平和・未来・希望、そして和解……といった言葉が、むしろ汚(けが)されて
 ゆくように、私は感じます。

 「不戦の誓い」と言いながら、ではなぜ、(200-2)や(201)のようなことが
 出来るのですか。
 また、「寛容の心」と言いながら、なぜオスプレイ墜落事故の6日後に、
 飛行を許可するのですか!
 飛行どころか、(205)オスプレイの空中給油訓練再開に、なぜ抗議しないのですか!
 寛容の心は、アメリカに対してだけなのですか!  
 【(200-2)と(201)は再度、載せます】 

(200-2)「PKOに危険、懸念 日本、南スーダン制裁を棄権 
      12月25日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12722327.html

(201)「核保有国と非保有国、溝深まる恐れ 禁止条約交渉開始へ 
     12月24日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/ASJDS4TGVJDSUHBI00V.html 

(205)「オスプレイ 来月上旬に空中給油訓練再開へ 米側から連絡 
     12月29日 NHK WEB NEWS (動画あり)」

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161229/k10010823741000.html

(206)「『米国はカウボーイ的』と批判 国連次席大使、南スーダン決議案巡り
     12月29日 朝日新聞デジタル」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12727482.html 

この記事を読んで、私は絶句した! 概要は、

 「岡村善文国連次席大使が、 南スーダンへの武器禁輸を含む国連安全保障理事会の
  制裁強化決議案に日本が棄権したことをめぐり、決議案を主導した米国について
  『日本は南スーダンに自衛隊部隊を送って汗をかいているが、
   米国の関与は口先だけだ』と厳しく批判した」というのだ。

 いまだに政治家や外交官のトラウマになっている『ショー・ザ・フラッグ(日の丸を見せろ)』
 の仇をとろうしているのか?
 プライドの高い外交官として、当時のことが今も許せないというのか?
 こんなことのために、自衛隊員の命が使われたのでは、たまったものではない!
 危険極まりない南スーダンからは、欧米が撤退している。
 撤退するのは当たり前のことだ! 駐留し続ける方がおかしい!

「コトバンク」より、『ショー・ザ・フラッグ』について引用させて頂きます。

「同時多発テロに対抗する米国の軍事報復行動に対して、
 先進各国の支援・協力体制が広がった。
 日本政府には、かつて湾岸戦争の時に、130億ドルという多額の戦費を負担しながら
 人的貢献がなかったことで国際的に孤立した「トラウマ」があり、
 早くから、後方支援でも自衛隊を派遣したいという意向が強かった。
 その際、知日派でもある米国のアーミテージ国務副長官が柳井駐米大使(当時)に
 『ショー・ザ・フラッグ(日の丸を見せろ)』と発言したことが、
 無形の圧力となったといわれる。政府は、現行憲法の枠内で何ができるかを検討し、
 時限立法としての「テロ対策特別措置法案」を立案、可決させた。
 ここに、物資の補給や輸送、非戦闘地域での医療活動などにおける
 自衛隊の後方支援への道が開かれた」  (引用ここまで)

※政治家も官僚も、戦争を概念でしか理解していないのでは?
 今日(12月29日)の天声人語が、堀田善衛さんの小説『時間』を引用していた。
 2016年6月9日の私のブログ「時間」にも、この小説を引用させて頂きました。

http://blog.goo.ne.jp/keichan1192/e/836f974e60a9f64f1eeced4a4a42565d?fm=entry_awp


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