今年は例年以上にダービーへの布石となる存在のレースと考えていただけに、
少し振り返っておきたい。
レースの流れはミドルゾーン競馬だった。
今日の馬場を考慮しても逃げた鞍上村田Jは見事なペース判断だった。
こういった流れになると、やはり力量がしっかり表れてくる。
ヴィーヴァヴォドカはフラワーCが実力値46と古馬500万級であるだけに、
ここはさすがに厳しかった。これはディアジーナにもいえフラワーカップは47、
フローラSは前年の覇者レッドアゲートと同じ47だった。
世間の大方の評価同様、今年の桜花賞は非常にレベルが高いとしていたが、
結果は見ての通りだった。
その桜花賞のブエナビスタの実力値は59、これは既に古馬GⅡ級。
JRAのレーティングもそうだが、2年前のダイワ妹、ウオッカと同じ数値。
当然、接戦を演じたレッドディザイアも近い実力値だった。
この桜花賞を迎えるまでは、例年と比較した場合、然程特に高い評価では
なかったが、この桜花賞を向かえ一気に才能が爆発したのが、このレースの
掲示板組みだったということだろう。
ルージュバンブーは少し何らかの病にかかっているという解釈がベターか。
この桜花賞組みに割って入るとすれば、先行利を生かして忘れな草賞で実力値49の
デリキットピースと考えたが、ほぼ人気通りの着順だった。
パドックで煩いのはいつものこと、ただ今日はさすがに返し馬から厳しく映ったのは
確かだろう。
程よく重厚感があって先行力があるだけに、今後更に面白くなる存在だろう。
ただ、スランプに入るととても長い典型例の馬でありそうなのは注意しておきたい。
ブロードストリートは本来もっと強い馬と思うが、この春はかなりローテが
厳しかっただけに、秋にはリトルアマポーラのような成長曲線を期待したい。
フミノイマージンは16番人気だけにあまり求めるのは酷だが、いい運びを
したわりには、少しだらしない11着だった。
極めて脚が遅いタイプだけに、今後道悪の芝中距離戦に出てきた時には
無条件で狙って良しだろう。
レースの総括としては、桜花賞より他馬との差が広がったブエナビスタ。
厩舎を考えても、今後ダッシュ力が付き難いのが何とも複雑だが、
瞬発力、スタミナ量もそれなりにあるだけに高い挑戦を期待したい。
惜しい競馬が続いたが、レッドディザイアも順調なら名牝と呼ばれる日は
そう遠くない。
さて、今年の3歳勢は早くから牡&牝共にレベルが高いと評されていたが、
それが確かになったのがクラシック第一冠の皐月賞、桜花賞だった。
共にこれだけ高度な決着で収まったことは記憶になく、いきなり
パフォーマンスを飛び跳ね上げて来ただけに、少し半信半疑の一面も
あったが、どうやらこのオークスを見る限り、結果は素直に受け止めて
良さそうだ。
その皐月賞の1,2着馬の実力値は62。これは驚きの天皇賞秋レベル。
JRAのレーティングでも過去最高の部類ではないだろうか。
色々な観点で楽しむ事が出来る、2009年の東京優駿となりそうだ。
オークスの馬券はレッドディザイアをリスクヘッジとして負けなかっただけ
良しというものだった。ダービーは、また絞っての勝負になる。
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