身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

お正月の環境番組(その2)<前半>

2007年01月07日 11時06分47秒 | その他
お正月の環境番組(その2)は、2日の9時45分からやっていたTBSの「地球新世紀」です。
http://www.tbs.co.jp/sin-sei-ki/series02.html


環境破壊によって、地球が危機にさらされている。
崩壊へのカウントダウンを食い止めるには、過去に滅んだ文化から教訓を得ること、そして長く続いている文化から学ぶことです。
かつては水と土との自然の循環を大事にすることによって栄えていたにも関わらず、その循環を断ち切ってしまって滅んだ文明としてマヤ文明が、そして数千年の時を経て現在まで続く文明として、日本とケルトが挙げられる。

このような番組のあらすじが説明された後、「この番組では地球環境の危機を回避していくために、どのような生活や活動をしたら良いかを提言したい。」と司会者の話がありました。


そして番組は本題へ・・・。
日本の原風景、里山。そこは自然と人とが共存した場所でした。
土と水との循環を大切にしていたのです。
ところが、その土と水との循環を断ち切ってしまったがために衰退したのがマヤ文明です。

河川のそばに栄えた4代文明と違って、マヤは雨季の雨に頼っていました。
そのため、雨水を蓄えようと漆喰(コンクリートのようなもの)で巨大な貯水池や水をつくっていたのです。
また、雨乞いをする王の権力を示すために、巨大なピラミッドがつくられました。
そのための漆喰をつくるため、また農地の拡大のために多くの木々が伐採されたのです。
マヤではこれらが土と水の循環と気象の変化を引き起こし、人が生活していけないような環境になってしまったと考えられているのです。
なにか、現代のダムや高層ビルと似てはいないでしょうか?・・・と、非常に気になる司会者から問いかけが・・・。

世界では水の枯渇が進んでいます。
農作物を育てたり家畜を育てたりするのにも水が必要で、そのために大量の水が使われています。
このようにして作られた農作物や家畜の肉をたくさん輸入しているのが日本。
世界の水の枯渇化に日本も加担しているのです。