身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

篠原園地にも生育していたウグイスカグラ

2018年03月22日 21時24分54秒 | 篠原園地
ウグイスカグラは篠原園地にも生育していました。


まずここ。
この柵の設置のため、なくなりました。


それから、ここ。
写真の左の辺りに生えていたのですが、以前写真の右のように伐採木を置かれ、その下敷きになってなくなりました。

ウグイスカグラなんてどこでも生えているという人もいます。
神奈川県という広い範囲では山林の多く残っている地域もあるので、そちらの方には生えているでしょう。
横浜市内でも、四季の森公園などのように、いたるところに何本も生えているような公園もあります。
そういう場所もあるからといって、どこでも生えているというのは大違いです。
隣接した白幡池公園にも、近隣の菊名池公園にも岸根公園にも生育していないのですから。

会下谷公園にも、大きな株のウグイスカグラがたった1本、奇跡的に残っているだけです。
私は会下谷のウグイスカグラの実から種子を採取し、それを蒔いて育てていますが、実がなるほどにはなかなか成長しません。
一度消滅させた野草を復活させるのは、決して容易なことではないのです。

篠原園地にはほかにも、以前には生えていたのに今は確認できなくなった植物があります。
秋に黄色く小さな花を咲かせるキンミズヒキ、コバギボウシの仲間、ホタルカズラも確認できなくなってしまいました。
このようにある場所のある植物を滅ぼしてしまうことは、悪いことではあっても決して良いこととは言えないと思います。


何年か前に園内に作られた道路。
この道路ができる前、ここには山菜で有名なタラ、コバギボウシなどが生えていました。
道路ができた後はアカメガシワという樹木が育ってきており、タラも復活してきていました。
しかし、一部のタラを除いて一掃されてしまいました。
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