身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

菊名池の冬の水鳥たち

2017年03月13日 17時27分29秒 | 2-4.菊名池
先日、東横線妙蓮寺駅にある石堂書店さんに本を買いに行ったら、店長さんに「菊名池に来ている水鳥の名前がわからないのだけど・・・」をいうお話がありました。

そこで後日、一昨日の土曜日に菊名池に、その水鳥たちの写真を撮りに行きましたので、このblogに載せつつ、菊名池の水鳥たちを紹介していきたいと思います。


キンクロハジロ(オス)

菊名池に行って、まず目につくのがこの白黒ツートーンカラーで頭にちょんまげの付いてるこの水鳥です。
キンクロハジロというカモの仲間で、目が金色、胴体が黒色、羽が白色であることからこの名があるようです。
この写真はオスで(上)、同じ体形をしているけれど色は茶色く、ちょんまげがちょっと短い感じの水鳥は、キンクロハジロのメスです(下)。


キンクロハジロ(メス)



マガモ(オス)

頭部から首にかけて緑色で、くちばしが黄色いのがマガモ。
緑色は金属的な光沢のあって、見る角度によって紫色に見えることもあります。
胸部が濃い茶色をしています。
この写真もオスで(上)、メスはやはり茶色っぽい色をしています。
マガモはアヒルの原種。
アヒルというとまず白いアヒルが出てきますが、原種と同じ模様をした品種のアヒルもいます。区別はアヒルは丸々としていて飛べないということです。


マガモ(メス)


ハシビロガモ(オス)

マガモのオスと同様、頭部から首にかけてが金属光沢のある緑色なのですが、くちばしが黒っぽて大きく、胸部が白くて、胴体の真ん中が赤茶色になっているのがハシビロガモのというカモの仲間のオスです。
メスはやはり茶色っぽい色をしています。


ハシビロガモ(メス)



カルガモ

カルガモは、これらのカモの仲間とは違って冬鳥ではなく、一年中同じ場所に住み着いている留鳥です。
同じカモの仲間でも、日本(関東の平地)に冬鳥として渡ってくるカモの仲間はオスとメスとの色が違うのですが、留鳥のカモであるカルガモは、このようなはっきりとしたオスとメスとの色の違いがないのですね。


バン

バンも冬の菊名池で見られる水鳥の一つですが、はカモの仲間ではなく、ツル目クイナ科の水鳥です。
初夏から晩夏にかけて毎年のように2回~3回、産卵、子育てを繰り返します。
1番目のひながある程度成長して幼鳥となるころ、再び産卵して子育てをするのです。
後から生まれたひなを2番びなと呼びます。
1番びなは親鳥のように口移しでエサを与えたりと、2番びなの面倒を見ます。
その家族的な暮らしは、なんとも微笑ましいです。
そのバンが菊名池で冬を越しているのです。








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