今日は千草台公園プールでヤゴ救出を行いましたが、その中でドクダミチンキについてもお話しさせていただきました。
私たちが雑草と呼んでいる植物たちにも一つ一つ名前があるのはもちろん、薬草や食用になるものがあります。
私たち日本人は古い時代から近代まで里地里山と呼ばれる環境で暮らしてきました。身近にある自然を大切に利用しながら暮らしてきたのです。
明治時代に西洋文化の受け入れるようになってから現代のような都市化が進み、里山環境と文化が失われてきました。
野草たちの薬草利用もそうした文化の一つです。西洋文化の中にも薬草利用があるのですが、日本に入ってきた時点で伝えられなかったか採用されなかったかして、日本の薬草利用とともに途絶えてしまいました。
近年アロマやハーブのブームの影響もあって、これらが見直さて、静かなブームになっています。
特にドクダミチンキはネットでの情報が増えてきていますし、研究もされるように いなってきています。
ドクダミの主要な薬効成分は3つ。①デカノイドアセドアルデヒド、②クェルシトリン、③イソクェルシトリンです。
①はドクダミ特有のあの匂いの成分で葉に多く含まれ、強い抗菌作用があります。葉を乾燥させると失われるので、この作用を利用したい場合にはチンキ剤にします。
②は利尿、便通、強心、血管拡張作用があり、心臓や高血圧の改善に良いと言われています。葉に多く含まれ、乾燥させても失われないので、葉を採取し干してお茶にします。
③は強い抗酸化作用のほか、利尿作用や毛細血管を強化する働きがあると言われているのですが、花穂に特異的に多く含まれるので、開花期にしか採取できません。この成分も乾燥させても失われないため、お茶としてもチンキ剤にしても利用できます。
私は数年前からチンキ剤やお茶として利用しています。チンキ剤は消毒用アルコールに2ヶ月間ほど浸して、成分のしみ出したその液を利用する方法です。
続きはまた今度。